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フロックス

科・属名:ハナシノブ科・フロックス属/原産地:北アメリカ/学名:Phlox

分類: 一年草、多年草または亜低木


寒さ: 強い〜やや弱し(種類による)
暑さ: 一年草は枯れる
開花時期: 3月中旬〜9月(種類による)
草丈: 20cm〜120cm
花径: 1cm〜2cm
花色: ピンク、白、赤、橙色など
種まき: 秋まき(9月中旬〜10月中旬)
発芽温度(15℃〜20℃)
直まき、ポットまき(移植を嫌う)
増やし方: 宿根多年草タイプ(根伏せ、株分け、挿し芽)
場所: 日当たりを好むものが多い
用途: 花壇、鉢植え
花言葉: 一致、合意、温和、協調
北アメリカ原産で比較的涼しい所を好みます。初夏に花を咲かせてから枯れる一年草のタイプと夏から秋に花を咲かせて冬に葉を枯らせて越冬する宿根多年草のタイプがあります。フロックスというと一年草のタイプを呼ぶ事が多く、多年草のタイプを宿根フロックスと呼び分けられる事があります。宿根多年草のタイプは種類がとても多く開花時期が異なったものや草丈も様々で匍匐性の芝桜もこの仲間になります。

フロックス
5月上旬

フロックス・タペストリーの全体
5月中旬

フロックス・タペストリー(桃色)
5月上旬

キャンディボックス
4月下旬

一年草フロックスの育て方

夏の暑さで枯れる秋まき一年草タイプは種まき育てられます。種類は主にドラモンディ(別名キキョウナデシコ)やタペストリーなどがあります。草丈は20cmから40cmぐらいで、花の形は丸形や星形をしたものがあります。涼しい地域では環境がよいので草丈がもっと高くなります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(霜よけ) 日向 日向 日向(霜よけ)
種まき 種まき
植え付け 植え付け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える 表面が乾けば与える

種まき

発芽温度が20度ぐらいと低めなので涼しくなった秋の9月中旬から10月中旬ぐらいに蒔くとよいです。秋に植え付けるのが理想的なので、種まきが遅くならないようにした方がよいです。方法は移植を嫌うのでポットまきをしたり、セルトレイを使って根が張ってきたらポットに仮植えしてもよいです。定植はできるだけ霜の降りる前までに行いますが、それまでに大きくならない場合は日当たりのよい軒下などで霜に当てないようにして根が回ってから定植するとよいです。植え付ける前には苦土石灰、元肥に牛糞などを混ぜて25cmぐらいの間隔で植えます。寒さに強くないですが、暖地では軽く霜よけすれば越冬します。鉢植えの用土は花の培養土でよいですが、自分で作る場合は赤玉土6、腐葉土4などを使うとよいです。
フロックスの種まき

2月上旬(種まきは10月上旬)

3月下旬

場所

日当たりのよい場所で育てます。秋まき一年草タイプなので花後の夏に枯れてしまいます。

水やり

鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたら与えます。花壇の場合はあまり雨が降らないようなら与えるぐらいでよいです。その他は花の水やりを参考にしてください。

肥料

鉢植えの場合は緩効性の化成肥料を置き肥して、生育や葉色が悪くなったら液体肥料を追肥するとよいです。花壇の場合は元肥に牛糞などを、追肥として即効性の化成肥料などを与えるとよいです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

病気や害虫

うどん粉病にかかりやすいようで、うちのもかかってしまいました。ダコニール1000などの殺菌剤を散布して予防しておくとよいです。その他は、花の病気と害虫駆除をご覧ください。

宿根フロックスの育て方

北海道や東北など比較的涼しい所を好みますが、九州でも育てる事が出来ます。主な種類はパニキュラータという和名がクサキョウチクトウ、別名にオイランソウと呼ばれるものとマキュラータという茎が紫色の斑点があるものがあります。草丈は60cm以上になり、6月から9月頃に花を咲かせます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
挿し芽
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える 乾いてきたら 表面が乾けば与える

植え付けについて

春や秋に苗が売られている事があります。庭では日当たりと排水性のよい所を好み、強い酸性土壌を嫌います。苦土石灰、牛糞などの堆肥を混ぜ込んで、水はけが悪い場合は根鉢の周りに腐葉土を混ぜ込ん植えるとよいです。複数植える場合は30cmから40cmぐらいあけます。

植え替えについて

鉢植えでは鉢底から根が出て根詰まりしていたり、2年以上植え替えていない場合は行った方がよいです。一回りから二回りぐらい大きな鉢に植えるか、株分けして同じぐらいの鉢に植えるとよいです。庭でも込み入ってきたら株分けを兼ねて植え直すとよいですが、連作障害が出ないよう別の場所へ移動させた方がよいです。時期は春の3月頃か秋は涼しくなってすぐ行うとよいです。

株分けと根伏せで増える

春と秋の植え替えの時期に株分けして増やす事が出来ます。細かく分けると花の咲きが悪くなる事があるので、大雑把に分けた方がよいです。また沢山の苗を作りたい場合は、根伏せという太めの根を2cmぐらいずつに切って埋めて増やす方法もあります。時期は2月中頃に、ポットに1,2個埋めてもよいし、平鉢を使って複数埋めてもよいです。

うどんこ病の予防

春と秋の高温多湿期に発生しやすいので、ダコニール1000などを散布して予防しておくとよいです。
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