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ピラカンサス

別名:ピラカンサ、タチバナモドキ(橘擬)、トキワサンザシ(常磐山査子)
科・属名:バラ科・トキワサンザシ属/原産地:ヨーロッパ南部、西アジア/学名:Pyracantha

分類: 常緑低木


寒さ: 強い
暑さ: 強い
樹高: 1m〜2m
花径: 約 5mm
花色:
場所: 日向
増やし方: 挿し木、種まき
花芽: 11月頃〜
用途: 庭木、鉢植え、生垣
花言葉: 燃ゆる想い、快活
通販店: 楽天市場にあり
ピラカンサスは一年中葉のある、高さ1mから2mぐらいになる樹木です。初夏頃に花を咲かせ、秋にも実が成ります。花は白色で大きさは0.5cmぐらいと小さいですが、密集して花を咲かせるので美しいです。秋から冬にかけて赤や黄色の実も沢山なって美しいので、花と実の両方を楽しむ事ができます。種類は赤い実の成るトキワサンザシ、黄色や橙色の実がなるタチバナモドキという種類があります。鉢に二種類を一緒に植えて、赤と黄色の2色の実が成って売られているのも見かける事があります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
実期
花芽分化 花芽分化 花芽分化
場所 日向
種まき 採り蒔き 種まき 採り蒔き
植え付け 植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料

ピラカンサスの花
5月上旬、植物園

ピラカンサスの実
10月上旬、植物園

ピラカンサスの花のアップ
5月上旬、植物園

ピラカンサスの全体
11月下旬、大分県

ピラカンサスの育て方

苗の植え付け

春、秋には実の着いたポット苗が売られている事があります。寒さには比較的強く、東北以南なら庭植えで育てる事ができます。一株植えるだけで実が着きます。

庭植え

庭では日当たりがよく水はけのよい所に、やや寒い所では寒風を避けた所がよいと思います。植え付け穴を掘り、掘り上げた土に、水はけがよくなるよう腐葉土を、元肥に牛糞などを混ぜて植えつけます。

鉢植え

鉢植えでも育てる事ができます。鉢植えの用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などに植えつけます。鉢植えの大きさは苗の大きさより少し大きめの鉢に植えつけるとよいと思います。赤い実の成るトキワサンザシと黄色の実の成るタチバナモドキを一緒に植えても面白いと思います。

年間の管理

庭植え

肥料はあまり必要ありません。春の2月から3月に骨粉入りの固形油粕などを控えめに蒔いておくとよいです。水やりは植えつけ後は根付くまではあまり乾かし過ぎないように注意しますが、その後は夏の日照り続きで雨が降らないようなら与えるぐらいでよいです。

鉢植え

年間を通じて日当たりのよい所に置いておきます。春から秋は風通しのよい所、冬は寒風を避けた所に置いておくとよいです。肥料は多く必要なく、緩効性の化成肥料や骨粉入りの固形油粕などを3月頃と花後のお礼肥に蒔いておきます。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。夏の日差しの下ではよく乾くので毎日の水やりになります。

剪定

花の咲く位置は枝から伸びた短枝に着きます。花芽分化は11月頃からで、花後の6月頃から7月頃に刈り込むと短枝が増えて来年の花付がよくなるようです。刈り込む時に、花後に成る小さな実は、不要なものを切るぐらいにして、できるだけ残して沢山の実を成らせるようにします。花後から9月頃に伸びる徒長枝には花が咲かないので、短く切ってしまいます。トゲがあるので作業は、ゴム手袋などを気を付けて行います。

増やし方

挿し木

挿し木で増やす事ができます。時期は6月から9月頃まで行えます。挿し穂は前の年に伸びた枝を利用します。長さ3節ほどの挿し穂を用意して、一番下の節にある葉を取り除きます。30分ぐらい水揚げして、あれば発根剤をつけて、鹿沼土などを入れた用土に挿せばよいです。その他は挿し木のページを参考にしてください。

種まき

秋から冬に赤や黄色に実が熟したら、実の中に種が入っているので、色の着いた実を全て取り除いて、中の種をきれいに洗って蒔きます。熟した実を軽く濡らしたティッシュに包んで冷蔵庫で保管して、3月から4日頃に実を取り除いて中の種を蒔いてもよいと思います。方法はポットまき平鉢に蒔けばよいと思います。鳥が好んで食べるので、種が無くならいうちに採っておくか、種をすぐに蒔くようにします。

病気や害虫

アブラムシ、ハマキムシ、カイガラムシが発生する事があります。見つけたら殺虫剤を散布しておきます。その他は花の病気や害虫のページを参考にしてください。
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