分類: |
宿根多年草タイプ、一年草タイプ |

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寒さ: |
強い〜やや弱い |
暑さ: |
強い |
草丈: |
10cm〜100cm(種類による) |
花径: |
約 1cm〜2.5cm |
花色: |
桃色、赤、紫、白など |
場所: |
日向 |
種まき: |
春まき、秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まきなど |
増やし方: |
挿し木、株分け |
用途: |
鉢植え、花壇、寄せ植え |
花言葉: |
家族愛、柔和、魅惑する、忍耐、勤勉 |
通販店: |
楽天市場にあり
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バーベナは中南米原産の草花で、桜のような小さな花が集まって咲くので美女桜という別名もあります。花の時期は5月から10月頃ですが、主に5月から7月頃にかけてよく花を咲かせます。種類は原種だけでも250種類ぐらいあるそうで、大きく分けると冬に枯れる一年草のタイプと冬を超える宿根多年草のタイプがあります。宿根多年草のタイプは匍匐性のものが多くグランドカバーにされたり、鉢植えではよくローボールに植えられて楽しまれています。 |
作業カレンダー(暖地基準) |
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
開花時期 |
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開花 |
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場所 |
日向 |
種まき |
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春まき |
仮植え |
定植 |
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秋まき |
仮植え |
定植 |
植え付け |
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苗の植え付け |
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苗植え |
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植え替え |
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植え替え |
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挿し木 |
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挿し木 |
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挿し木 |
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肥料 |
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肥料 |
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鉢の水やり |
鉢土の表面が乾いてから与える(過湿を嫌う) |
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主なバーベナのタイプ
一年草のタイプ
茎が立ち上がるタイプが多く花色が豊富でいろいろな園芸品種があります。切り花に向いた草丈が30cmから50cmぐらいなるもの、矮性で草丈が20cmぐらいにしかならない鉢植えに向いたタイプもあります。種まきから育てられますが手間がかかるので、春に売られるポット苗を入手して植えるのが簡単です。花の時期は5月から7月頃がピークで、夏は開花が鈍り秋にも花を咲かせます。寒さには弱いので冬に枯れる一年草になります。
宿根多年草のタイプ
冬になると地上部の葉が枯れますが、根だけで越冬して翌年も花を咲かせるタイプがあります。匍匐性の品種が多く庭のグランドカバーにされたり、鉢植えではよくローボールに植えられています。他にも花がやや地味ですが、リギダやボナリエンシス(三尺バーベナ)などもありとても丈夫です。

花手毬 |

テネラ |

エストレラ |

リギダ |

ボナリエンシス |
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バーベナの育て方
苗の植え付け

プランターへの植え付け |
春になると苗が売られています。過湿を嫌うので鉢植えの用土は水はけのよいものを利用します。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などを、市販されている花の培養土を利用する場合は保水性が高いので、赤玉土を2割ぐらいかパーライトを1割ぐらい足して水はけをよくするとよいです。間隔は20cmぐらい、65cmプランターに3、4個ぐらいが目安です。庭の場合は日当たりの良い所に、酸性土壌を嫌うので苦土石灰、牛糞などの堆肥を混ぜて20cmから25cmぐらいの間隔に植えます。
育てるポイント
日当たりが好き
直射日光によく当たった方が花が咲くので、鉢植えはできるだけ日が当たる所に置きます。庭では日当たりのよい所に植えます。
肥料切れしないように
切れると花の数が減ったり小さくなります。鉢植えでは春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料などを与えます。花壇では春から秋の生育期の間に化成肥料を定期的に追肥します。濃い肥料はいけないので、標準的な量を与えます。
水のやり過ぎに注意
やや過湿を嫌うので、鉢植えの水やりはいつも土が湿った状態は避けるよう、表面が白くなってから与えます。夏は日差しが強く、土が乾きすぎると萎えるので注意してください。庭では通常は特に必要ないので、夏にあまり雨が降らないようなら与えるぐらいでよいです。
花がら摘みで次々と花を

蕾と花がら |
花が咲いた後の花がらは、次に咲く花の養分を奪うので、きるだけ切り取っておいた方がよいです。花がらと蕾が似ているので間違えないように切ります。
うどん粉病、ハダニ対策

ハダニの被害 |
うどん粉病はカビの一種で特に春から初夏、秋にも発生する事があります。発生すると葉や茎が白っぽい粉のようなものがついて生育が悪くなってしまうので、この時期は殺菌剤で予防しておいた方がよいです。またハダニが発生すると葉に白い班ができて気が付くことがあります。1mm以下のとても小さな害虫で主に葉の裏について汁を吸っています。園芸店にうどん粉病、ハダニに対応したスプレー式の薬剤が売られているので、それを利用すると便利です。
もし夏に開花が鈍ったら
夏になって花が咲かなくなってきたら、全体の半分から3分の1ぐらいを残して刈り込んで秋にまたよい花を咲かせます。刈り込んだ後は追肥して日当たりが良く風通しのよい所に置いておきます。
宿根多年草タイプの植え替え
宿根タイプの鉢植えでは2、3年に一度、春の3月から4月頃に植え替えます。用土は市販されている花の培養土を利用する場合は保水性が高いので、赤玉土を2割ぐらいかパーライトを1割ぐらい足して水はけをよくするとよいです。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などです。庭でも増えすぎたら間引くように植え替えるとよいです。匍匐性のテネラは茎から発根して増えたり、リギダは地下茎が這って増えるので、株分けして増やす事もできます。
一年草タイプの種まき
春に苗がよく売られていますが、種からも育てる事ができます。 南米原産なので寒さにやや弱いですが、−3度ぐらいは耐えるので暖地では秋まきが適しています。種には発芽を抑制する物質が着いているので、ガーゼなどに包んで水洗いしてまくとよいです。
時期
暖地での種まきの時期は秋の9月下旬から10月頃、春の3月中旬から4月上旬頃にも行えます。春にまくと花が咲き始めるのが初夏からなので、暖地では秋の方が花の咲じ始めるのが早いので適しています。秋にまく場合は残暑で気温が高いと発芽が揃わないので、涼しくなってから行った方が良いです。
方法
箱まきで行えばよいと思います。土は市販されている花の培養土では腐れてしまう事があるので、種まき用を使用するとよいです。過湿で腐れやすいので、できれば覆土を川砂で行うとよいです。発芽したら近すぎて葉の引っ付いているものは、元気な方を残して間引きします。本葉が2、3枚になったらポットに仮植えして苗を作ります。
10月下旬 |
11月上旬 |

発芽 |
 本葉が2、3枚になった |

仮植え |
植え付けまで
冬の寒さにやや弱いので、庭植えでは霜よけしておくと安心です。うちは大分市の暖地で冬を花壇に植え付けて越冬させましたが、寒さに少し弱いので、ポット苗を霜の当たらない軒下で越冬させて春に植え付けてもよいです。
1月中旬 |
5月上旬 |

大きくなったポット苗 |

定植 |

開花前 |
宿根多年草タイプの挿し木

挿し穂 |
宿根多年草のタイプは挿し木で増やす事ができます。時期は春の5月から6月頃、秋の9月中旬から10月上旬頃にも行えます。2、3節ぐらいの挿し穂を用意して、一番下の節の葉を取り除きます。20分ほど水に漬けてから、平鉢にバーミキュライトなど水はけによい土を使って挿します。2週間ぐらいしたら発根するので、ポットに仮植えして苗を作ります。その後は伸びた茎の先端を1、2回ぐらい摘心すると、ボリュームのある姿になります。その他は挿し木のページを参考にしてください。
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