トップ観賞用トウガラシ 花と観葉植物(葉っぱの岬)管理人の育てる環境

観賞用トウガラシ

科・属名:ナス科・トウガラシ属/原産地:熱帯アメリカ/学名:Capsicum spp.

分類: 一年草


寒さ: 寒さで枯れる
暑さ: 強い
草丈: 矮性(20cm〜30cm)、高性(50cm以上)
花径: 約 1.5cm
花色: 白色、紫色
実色: クリーム色、紫、橙色、黒、赤
種まき: 春まき(5月)
発芽温度(25度以上)
箱まき、ポットまき
場所: 日当たりを好む
用途: 鉢植え、花壇、寄せ植え
花言葉: 旧友
観賞用トウガラシはカラフルな実を観賞して楽みます。元は料理で使われるのと同じなので食べられますが、観賞用に作られているので味は重視されていません。春に種を蒔くと夏から秋にかけて実が成り、冬になると寒さで枯れる熱帯性の一年草植物です。種類はいろいろで、実の大きさや形、葉は緑葉を中心に斑入りや黒い葉もあります。実の色はクリーム色、紫、橙色、黒、赤などで、色が変化するタイプが多く、異なった色の実が成っているように見えます。高さは鉢植えに向いた矮性種、切り花にも向いてた高性種があります。花は小さくて目立たず、白が咲くタイプと紫が咲くタイプがあります。基本的な育て方は食用のトウガラシと同じで比較的育てやすいです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
実期
場所 日向
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾いてきたら与える(水切れを嫌う)
観賞用トウガラシ
観賞用トウガラシ
白い花(観賞用トウガラシ)
白い花
紫色の花(観賞用トウガラシ)
紫色の花
高性(観賞用トウガラシ)
高性
矮性(観賞用トウガラシ)
矮性

沢山の種類

多くはC.Annuumの変異や交配で作られています。草丈は鉢植えに向いた矮性種、切り花に向いた高生種があります。矮性種では実が大きいトレジャーズレッド、細長い実の成るメデューサ、実が丸いホットポップスパープルなどがあります。高生種では実が小粒のカメレオン、実が丸いコニカルシリーズの中で橙色に変わるコニカルオレンジ、赤に変わるコニカルレッドなど、他にも沢山の種類があります。
メデューサ(観賞用トウガラシ)
メデューサ
トレジャーズレッド(観賞用トウガラシ)
トレジャーズレッド
コニカルオレンジ(観賞用トウガラシ)
コニカルオレンジ

種類による実の色の変化

トウガラシの仲間は実の色が変化するものが多いです。観賞用は種類によってクリーム色と紫→黄色→橙色→赤の5色変化するゴシキトウガラシやクリーム色→黄色→橙色→赤に4色変化するもの、他にも緑→黒→赤に変化するのや単に緑から赤や橙色などに変化するのもあります。同じ仲間のピーマンも始めは緑色ですが最後は赤になります。
観賞用トウガラシ(ゴシキトウガラシ)
ゴシキトウガラシ
観賞用トウガラシ
クリーム色→黄色→橙色→赤
観賞用トウガラシ
緑→黒→赤

観賞用トウガラシの育て方

好む環境

高温で強い日差しが当たる所を好みます。用土が乾燥するのを嫌い肥沃な土地を好みます。生育する温度は25度以上が必要なので、植え付けや種まきは気温が上がる5月になってから行うのが望ましいです。寒さには弱いので、秋が深まると自然に枯れる一年草植物です。

苗の植え付け

苗を購入して育てるのが一般的です。

鉢植え

観賞用トウガラシの鉢植え
用土は花の培養土を利用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。鉢植えは矮性種が向いていて、4〜5号鉢に1株、65cmプランターに3、4株が目安です。

庭植え

観賞用トウガラシの庭植え
日当たりの良い所に植えます。水はけが悪いようなら腐葉土を、その他に完熟牛糞などの堆肥と苦土石灰、痩せているようなら化成肥料を混ぜ込んで耕します。株間は矮性では20cmぐらい、高性なら25cmぐらいの間隔に植えます。連作を嫌うので、もし昨年植えていた場合は同じ所を避けます。

種まきで苗を作ってみる

種が売られている事があります。発芽適温が25度以上と高いので、春に売られている苗は温室内で早い時期に種蒔きされています。家庭では気温が高くなる5月中頃に行うとよいです。種まきの方法は箱まきポットまきで行えばよいです。覆土を1cmぐらいして、発芽するまでの1週間ぐらい乾かさないように水やりします。箱まきでは本葉が2、3枚になったらポットに仮植えします。ポットまきでは2、3粒ずつ蒔いて、発芽したら元気なのを一つ残して間引きします。ポット苗が少し大きくなったら肥料を与えます。写真はコニカルオレンジという種類です。
6月下旬 9月中旬 10月中旬
観賞用トウガラシ(箱まき)
箱まき
観賞用トウガラシ(青い実)
まだ青い実
観賞用トウガラシ(色づいた実)
色づいた実

植え付けからの管理

日当たりの良い所で育てるのが最低条件です。

水やり

乾燥を嫌うので水やりは乾かし過ぎないようにします。与え過ぎるのもよくないので、鉢植えでは表面が乾いてきたら与えるとよいです。庭でも雨が降らずに乾くようなら与えます。

肥料

鉢植えは緩効性の化成肥料を定期的に与えたり、花用の液体肥料を定期的に与えます。庭でも化成肥料を定期的に与えます。

高性の摘心と支柱立て

草丈の高い切り花に向いた高生は、植え付けて3週間ぐらいして根付いたら、茎の先端を切る摘心を行うと側枝が増えます。側枝の数を3、4本残して他を切るとよい実が成ります。また強風で倒れる事があるので、支柱で支えておくとよいです。

農薬の散布

アブラムシ、ハダニ、カメムシなどの被害がある事があります。発生したら対応した殺虫剤を散布して駆除します。
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