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コキア

別名:ホウキグサ 、ホウキギ
科・属名:ヒユ科・バッシア属/原産地:西アジア〜中央アジア/学名:Kochia scoparia

分類: 一年草



寒さ: 寒さで枯れる
暑さ: 強い
草丈: 70cm〜100cm
花径: 約 2mm
花色: 緑色
種まき: 春蒔き
発芽温度(23度〜28度)
直まき
場所: 日当たりを好む
用途: カラーリーフ、花壇、鉢植え
花言葉: 私はあなたに打ち明けます。
コキアは西アジアから中央アジアが原産の春まき一年草植物です。枯れた枝でホウキが出来るので、別名にホウキグサ、ホウキギなどと呼ばれる事があります。日本では観賞用と食用の2種類があり、観賞用は葉を楽しむカラーリーフとして、食用は実が加工されて販売されています。観賞用は全体的に丸っこいフワフワとした姿で、7月から8月にかけては黄緑色の美しい葉で、10月になって気温が下がると全体が赤く紅葉して美しくなります。9月に花が咲きますが、小さくて観賞価値はないです。鉢植えは草丈があまり高くなりませんが、庭では100cmぐらいの高さになります。食用の種類は全体的に縦長で紅葉はせず、実は秋田の名産で「トンブリ」という加工食品が作られ、プチプチトとした食感が畑のキャビアと呼ばれています。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
鑑賞時期 葉の観賞 紅葉
場所 日向
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
鉢の肥料 控えめ
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える
コキア コキアの紅葉
コキアの葉
コキアの花

コキアの育て方

よく育つ条件

日当たりが良く乾燥した所に生える丈夫な植物です。アスファルトの隙間から生えるぐらい丈夫で、西洋では雑草として駆除の対象になるぐらいです。よく育つ条件は日当たりがよく、土が酸性土壌にならない事、また乾燥した痩せ地で育つので、水やりと肥料が多くならない事も大切です。6月まではあまり大きくなりませんが、7月になって梅雨が明けると急に大きくなり、花が咲く前の8月下旬頃は最大になります。10月になって気温が下がると全体の葉と茎と実が赤く紅葉します。
まだ小さい6月(コキア)
まだ小さい6月
8月下旬頃には最大に(コキア)
8月下旬頃には最大に
10月の紅葉(コキア)
10月の紅葉

ポット苗の植え付け

苗を購入したり、種蒔きでポット苗が作れます。 植えるのは鉢よりも庭の方が大きく育ちやすいです。

庭植え

日当たりの良い所に植えます。肥えた土地では草丈が高く貧弱に育ち倒れやすくなるので、元肥は完熟牛糞などの堆肥を控えめに混ぜるぐらいでよいです。また酸性土壌よりも中性ぐらいの方が育ちが良いので、苦土石灰も一緒に入れて耕すとよいです。株間は40cmぐらいが目安になります。

鉢植え

園芸用の培養土にパーライトを2割ぐらい足したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などを利用するとよいです。鉢植えの大きさは8号鉢に1つを目安に、65cmプランターでは2つを目安に植えるとよいです。

種まきをする

種まきは春の4月頃から5月頃に行えます。移植を嫌うのでポットまきして苗を作ったり、庭では日当たりの良い所に直まきしてもよいです。覆土は種が隠れるぐらいで、あまり厚くならないように行います。ポットまきでは数粒蒔いて、発芽したら元気なのを一つ残して間引きします。庭では種を蒔く1週間ぐらい前、控えめに完熟堆肥、苦土石灰を混ぜ込んおきます。種を蒔いたら軽く土を被せ、発芽したら株間が40cmぐらいになるよう元気なのを残して間引きします。
コキアの発芽
発芽
コキアの間引き
間引き

こぼれ種

こぼれ種(コキア)
こぼれ種
昨年植えていた周辺からこぼれ種で発芽する事があります。移植で根を傷められるのを嫌います。根がまだ浅い小さい時に、スコップなどで根を傷めないよう周りの土ごと取って移植すれば大丈夫です。

庭植えの管理

コキアの庭植え
日当たりが良く乾燥した痩せ地に自生するので、追肥は必要なく水やりも自然の雨だけで大丈夫です。

鉢植えの管理

場所

コキアの鉢植え
日当たりのよい所で育てます。秋の紅葉は日当たりがよく、夜間の気温が下がると色づくので戸外に置きます。

水やりと肥料

水やりは過湿にならないよう、鉢土の表面が乾けば与えます。肥料は多いと貧弱に育つので、緩効性の化成肥料などを控えめに置き肥するとよいです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

支柱立て

必ず必要ではないです。強風や雨の重みで倒れる事があるので、傾きそうなら支柱で支えておくとよいです。

種採り

実が熟して茶色くなったら、種を採っておいて来年も蒔く事ができます。また来年生えて欲しい所に、枝を揉んで種を落としておくと、翌年の春に発芽する事があります。

見頃を終えたらホウキが作れます

コキアで作ったホウキ
枝でホウキが作れるのでホウキ草とも呼ばれています。ブラシで枯れ葉や実を取り除いで束を作り、柄の部分になる所を、紐でグルグル巻きにすると出来上がりです。まだ茎が赤いうちに日陰で干して作ると、赤色のホウキができあがります。直射日光に当たると赤色が抜けて茶色くなります。
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