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コデマリ (小手毬)

別名:スズカケ(鈴懸)
科・属名:バラ科・シモツケ属/原産地:中国/学名:Spiraea cantoniensis

分類: 落葉小低木


寒さ: 強い
暑さ: 強い
樹高: 1m〜2m
花序: 3cm〜4cm
花色:
場所: 半日蔭から日向
増やし方: 挿し木,、株分け
花芽分化: 10月〜
用途: 庭木、切り花
花言葉: 努力する、友情、品位、優雅
通販店: 楽天市場にあり
コデマリは小さい手毬のような白い花が咲く落葉の樹木です。花の季節は4月から5月中頃、花序の大きさは3、4cmぐらい、小さな花が15〜20輪ぐらい集まって咲きます。花の重みでアーチ状に枝が垂れ、全体的に花が噴水のように咲いて見えます。中国が原産で、日本へはかなり前の17世紀にはあったそうです。昔から庭木として植えられたり、生け花の切り花に利用され続けています。育てるのは肥料を与えるぐらいで、剪定は自然の樹形で美しいので必ず必要としないです。小さい花は一重咲きが一般的ですが、八重咲きをしたのもあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 半日蔭〜日向
植え付け 植え付け 植え付け
株分け 株分け 株分け
挿し木 挿し木
剪定 花後
肥料 寒肥
コデマリ コデマリ
コデマリ コデマリ

コデマリの育て方

生育サイクル

冬は葉が落ちて無くなる落葉樹木です。3月には新芽が出て葉も伸び出し、4月になると花が咲くようになります。秋まで枝が伸び続け 、秋が深って寒くなると葉を落として越冬します。花芽は秋の気温が15度以下になる10月頃から出来はじめるので、その後に枝先を切ると花が咲かないので注意してください。

植え付け

植え場所

日当りの良い所から午前中の日光がよく当たる半日蔭で花が咲きます。また、やや湿った所を好むので、夏の西日を避けた所が乾き過ぎずに適しています。

方法

植え付け時期は春の2月中旬から3月頃、秋の10月から11月頃が理想的です。大きめの穴を掘って、腐葉土と完熟牛糞などの堆肥を混ぜ込みます。植え付け穴にたっぷりと水を入れ、植え付け後も水をたっぷりと与えます。
コデマリのポット苗
ポット苗
コデマリの植え付け
植え付け
植え付けから翌年の開花(コデマリ)
翌年の開花

植え付け後の管理

水やりと肥料

水やりは植え付け後しばらく乾かし過ぎないように与えます。1年以上経って根付けば自然の雨だけで枯れる事はないです。肥料はあまり多く必要ないので、冬の寒肥に緩効性の化成肥料や骨粉入りの固形油粕などを蒔くぐらいでよいです。

剪定

自然の樹形で枝が噴水のようになって花が咲きます。若い木は特に必要ないので、年数が経って大きなったら行うとよいです。方法は邪魔な飛び出た枝を短くしたり、よい花が咲かない細枝は元から切るとよいです。木が大きくなったら若い枝を残して、古枝を元から切って木を若返らせるとよいです。時期は秋に花芽が出来るので、花後すぐに行うと安全です。冬の落葉木も適期ですが、枝先には花芽を持っているので、不要な枝を元から切るだけにします。

増やし方

挿し木

挿し穂(コデマリ)
挿し穂
時期は春の2月中旬から3月上旬頃、新芽が伸び始める前に行うのが理想的です。挿し穂は長さ15cmぐらいの前年枝を用意して、一晩水に浸けて水揚げします。下の3分の1ぐらい土に埋まる部分の葉を取って、そこが用土に埋まるように挿します。使用する用土は市販されている挿し木用の培養土や自分で作る場合は赤玉土(小粒)7、ピートモス3などを利用すればよいと思います。明るい日陰に置いて乾かさないように水やりすると2ヶ月ぐらいで発根します。6月と9月に肥料を与え、10月になったら小鉢に仮植えして苗を作ります。

株分け

一般的ではありませんが、行う事ができます。枝が込み入って増えるので、移植など木を掘り上げる時に切り分けて行うとよいです。時期は植え付けの適期と同じです。
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