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マーガレット

別名:モクシュンギク(木春菊)
科・属名:キク科・キク属/原産地:カナリア諸島/学名:Argyranthemum frutescens

分類: 多年草


寒さ: やや弱い
暑さ: やや弱い
草丈: 20cm〜100cm
花径: 3cm〜5cm
花色: 白、桃色、黄色など
増やし方: 挿し木
場所: 日当たりを好むが、夏は半日陰
用途: 鉢植え、花壇、切花
花言葉: 心に秘めた愛、誠実、恋を占う、貞節、誠実
マーガレットは春に花を咲かせる多年草の植物です。花色は白が一般的ですが、他に桃色や黄色などがあり、花の咲き方は一重咲きの他に八重咲きや中央が盛り上がった丁字咲きもあります。マーガレットと言うと白花の一重咲きが清楚な感じでよく知られ、欧米では結婚式のブーケに必ず使われているそうです。名前の由来はギリシャ語の真珠から由来したと言われ、和名のモクシュンギクというのは春菊に似ていて、茎が木のようになるからだそうです。育てるのは冬の寒さをやや嫌いますが、暖地では庭植えが可能で、うまくいくと比較的大きく育ちます。冬の寒さにあまり強くありませんが、それ以上に夏の高温多湿を嫌うので、夏の方が少し育てにくいです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(霜よけ) 日向(雨よけ) 半日蔭(雨よけ) 日向 日向(霜よけ)
植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木 挿し木
切り戻し 花後(軽く) 切り戻し
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える(過湿を嫌う)

マーガレット
5月下旬、植物園

マーガレットの全体
3月下旬、自宅の鉢植え

マーガレット・ノヴォコレクション(あずきちゃん)
5月下旬、自宅の庭

マーガレット・ノヴォコレクションの全体
5月中旬、自宅の庭

八重咲きのマーガレット
4月下旬、植物園

黄色のマーガレットの全体
5月中旬、植物園

マーガレットの育て方

冬から春に購入した開花株

自然では春に花を咲かせるのですが、お店では晩秋から春に開花株や蕾を持った苗が売られている事があります。購入したら、夜間の最低気温が5度以上ある時期は戸外の日当たりのよい所、夜間の最低気温が5度以下になるような寒い時期は日当たりのよい室内に入れて育てます。温室育ちで根詰まりしている事が多いので、苗の植え付けの所を参考に一回り大きな鉢に植えなおすとよいです。

苗の植え付け

鉢植え

冬から春にポット苗や鉢花が出回るので、入手したら一回り大きな鉢に植えるとよいです。冬から春に入手したものは根詰まりしている事が多いので、冬に入手したものは根鉢を壊さずに一回り大きな鉢に、春に入手したもので根詰まりが酷いようなら周りをごく軽く壊してから一回り大きな鉢に植え直すとよいです。用土は花の培養土に赤玉土(小粒)を2割ほど混ぜて水はけを良くしたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2など水はけのよい土に植え付けます。春に咲く花と寄せ植えにして楽しんでもよいと思います。

庭植え

寒さにはやや弱いのですが、暖地では庭植して育てる事もできます。冬に開花した苗が売られている事がありますが、まだ寒いので春まで鉢植えで育て、暖かくなってから植えつけるとよいと思います。日当たりがよく寒風と夏の西日を避けた所に、水はけが悪いようなら腐葉土を、元肥に牛糞などを混ぜて植えつけます。

春から秋の管理

鉢植え

日当たりを好むので日当たりのよい所で育てますが、夏の高温多湿を嫌うので、夏は強い日差しを避けた半日蔭で育てます。また、梅雨時期から夏の長雨は用土が高温多湿になるので、軒下などに置いて雨に当てないようします。水やりは鉢土の表面が乾いたら与えればよいです。高温多湿を嫌うので、夏の水の与え過ぎに注意してください。肥料は春の2月から6月頃、秋の9月中旬から11月頃に、植え付け時に元肥を入れていなければ、緩効性の化成肥料を置き肥したり、2週間に1回ぐらい液体肥料を与えます。肥料を与え過ぎると花つきが悪くなる事があるので注意してください。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

庭植え

水やりは植え付け後はしばらく乾かし過ぎないように注意しますが、その後は雨が降らずに乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。肥料は春と秋の間に定期的に骨粉入りの固形油粕などを与えるぐらいでよいです。

花がら摘み

咲き終わった花は切り取って、次から次とよい花を咲かせるようにします。

病気や害虫

アブラムシが蕾や葉についたり、葉の裏にハダニが着く事もあります。見つけたらスミチオンなどの殺虫剤を散布して駆除します。その他は花の病気や害虫を参考にしてください。

整枝、切り戻し

花後の5月中旬から6月中旬頃に先を3分の1ぐら軽く切り戻し、鉢植えでは風通しをよくして夏を越させます。秋の9月中旬から10月中旬頃になったら半分ほど深めに切り戻します。切った先は挿し木に利用できます。

秋の植え替え

夏を超えたら、秋の涼しくなった9月中旬から10月中旬頃に根鉢を3分の1ほど壊して一回り大きな鉢に植え替えます。用土は植え付け用土と同じです。元肥にマグァンプK(中粒)などの元肥を混ぜて植え付けるとよいです。その他は花の植え替えを参考にしてください。

冬の管理

冬の耐寒性はあまり強くないですが、暖地での鉢植えは日当たりがよく霜の当たらない軒下で越冬させる事ができ、庭植えは霜よけしておくと安心です。寒い地域では冬を日当たりのよい室内で越冬させるようにします。

増やし方

挿し木

長さ5cmから10cmぐらいの挿し穂を用意して、下の2節ぐらいの葉を取って20分ぐらい水揚げして、取った葉の節が用土に埋まるように、あれば発根促進剤をつけて挿します。時期は春の5月から6月頃、秋の9月中旬から10月頃にも行えます。下は赤玉土に挿しましたが、バーミキュライトなどでもよいと思います。マーガレットは大きくなると夏の暑さで枯れてしまう事があるので、春に挿し木して若い株を涼しい場所で夏越えさせるとよいです。挿し木は比較的つきやすいです。その他は挿し木のページを参考にしてください。

鉢上げ(6月下旬)

11月上旬

軒下で開花(3月上旬)
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