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マサキ (柾)

科・属名:ニシキギ科・ニシキギ属/原産地:日本、朝鮮半島、中国/学名:Euonymus japonicus

分類: 常緑低木
寒さ: 強い
暑さ: 強い
樹高: 2m〜3m
花径: 約 7mm
花色: 白、黄色
場所: 日向〜半日蔭
増やし方: 挿し木
用途: 庭木、生垣、切り花
通販店: 楽天市場にあり
マサキは花を楽しむものではなく、葉を楽しむ庭木や生垣によく利用される樹木です。挿し木で増やしやすいので、苗をカラーリーフとして利用される事もあります。日本では北海道から沖縄までの海岸によく分布していて暖地から寒冷地まで利用出来ます。種類は多く、緑色の葉をしたものや、黄色の斑が入るキンマサキ、新緑が黄色いオウゴンマサキ、白い斑の入るギンマサキなどがあります。秋になると実も成って弾けるとオレンジ色をして美しいです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
花・実 開花
場所 日向〜半日蔭
植え付け 植え付け 植え付け
挿し木 挿し木
剪定 剪定 剪定 剪定
肥料 寒肥 肥料

マサキの花
7月上旬、植物園

オウゴンマサキ
4月中旬、自宅の庭

オウゴンマサキの葉
9月上旬、自宅の生垣

マサキの実
12月下旬、自宅の生垣

キフクリンマサキ
9月上旬、植物園

キフクリンマサキの生垣
9月上旬、植物園

マサキの育て方

植え付け


オウゴンマサキの生垣
植え付け後1年ほど
時期は春の3月から4月頃、秋の9月から10月頃に行うのが理想的です。場所は日当たりのよい所から午前中の日光が当たる半日陰で水はけのよい所を好みます。腐葉土を混ぜて水はけをよくし元肥に堆肥などを混ぜて植え付けます。生垣にする場合の間隔は30cmから40cmぐらい、苗が小さい場合は間隔を狭くするとよいです。右は高さ1、2mぐらいのを40cm間隔に植え付けて1年ぐらいです。初めは少し間があいた感じに見えますが、2、3年もすると埋まってきます。

場所

鉢植えは日当たりのよい所から午前中の日光が当たる半日陰に置くとよいです。耐陰性があるので多少日当たりが悪くても育ちますが、花と実が成るので観賞したい場合は日に当てとよいです。

水やり

鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。夏に日当たりのよい所では毎日になります。庭では植え付け後しばらくあまり乾かさないように水を与えますが、根付いてしまえば特に必要ないです。

肥料

庭では2月の寒肥と9月に固形油かすなどを与えればよいです。鉢植えでは春から秋の生育期に緩効性の化成肥料を置き肥するとよいです。肥料については花の肥料を参考にしてください。

刈り込み


玉仕立て
春の3月中旬から10月頃ならいつでも行えます。オウゴンマサキなど春の新緑が美しいものは、吹く前に深く刈り込むと新芽が減ってしまうので、観賞後に刈ってもよいと思います。また雌雄異株で橙色の実が成るので、観賞したい場合は開花前の5月から6月頃、開花後に深く刈り込むと実が減ります。別に実が成らなくてよい場合は気にしなくてもよいです。

増やし方

挿し木

増やし方は種まきもできますが、挿し木をすると40日ぐらいで発根して容易に増えます。時期は梅雨時期の6月頃に行うとよいと思います。長さ10cmから15cmぐらいの挿し穂を用意して、下の方の節の葉を数枚取って、20分ぐらい水揚げします。あれば発根促進剤をつけて葉を取った節が用土に埋まるように9cmポットなどに挿します。根が回ったら一回り大きなポットや鉢に植え替えて緩効性の化成肥料を与え、秋か翌年の春になったら定植します。用途によっては摘心して枝数を増やすのも容易です。下のは何気なく秋に挿して水だけ与えていたもので、肥料を与えるともう少し早く大きくなると思います。オウゴンマサキなのに秋は葉が緑色ですが、新緑が出ると黄色くなります。その他は挿し木のページを参考にしてください。
4月上旬 9月上旬

秋に挿したもの

ポットから抜いて分けた

ポットに仮植え

カラーリーフとして利用


生け花
生け花や切り花の素材にも向いています。1年中利用できますが、特に春の新緑の時期が美しいです。また挿し木で容易に増えるので、苗を作って寄せ植えの素材として利用する事もできます。

病気や害虫

蛾の幼虫


ミノウスバ(4月下旬)
ミノウスバは黄色に黒が混じった幼虫で3月下旬から5月頃に発生し、ユウマダラエダシャクは真っ黒の幼虫で5月から9月頃に1〜3回発生して葉を食害する事があります。葉が減るので見つけたら早めに補殺したり殺虫剤で駆除します。予防は発生する前に定期的に殺虫剤を散布しておきます。

うどんこ病


うどんこ病(5月上旬)
葉に白い粉状のカビが発生すると伝染して広がる事があります。特に4月から5月頃の新緑が出る頃に発生しやすいです。通風が悪いと発生しやすいので、剪定で風通しを良くするようにします。発生したものは放置しても治り難いので、トップジンM水和剤など樹木類に対応した殺菌剤を散布します。
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