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ミニバラ (ミニ薔薇)

科・属名:バラ科・バラ属/原産地:園芸品種/学名:Rosa

分類: 落葉小低木


寒さ: 強い
暑さ: 強い
樹高: 20cm〜100cm
花径: 1cm〜4cm
花色: 赤、黄色、白色、桃色など
場所: 日当たりを好む
増やし方: 挿し木、接ぎ木
花言葉: 特別の功績
通販店: 楽天市場にあり
正式にはミニチュアローズですが、ミニバラという愛称で親しまれています。普通のバラと比べて花が小さく、樹形もコンパクトなので鉢植えに適しています。中国原産の四季咲き性で矮性種のロサ・キネンシス・ミニマ(Rosa chinensis var. minima)を元に、ヨーロッパで様々な品種が交配されて作られました。花色が豊富で、種類によって大輪で約4cm、中輪で約2〜3cm、小輪で1〜2cm程度の花を咲かせ、多花性であることも特徴です。樹高は種類によって20cm〜100cm以上と幅広く、鉢植えとして鑑賞されるだけでなく、盆栽のように樹形を整えて楽しむこともできます。冬になると葉を落とす落葉樹で、春の4月頃には新芽が伸びて葉が茂り、蕾も見られるようになります。夏は高温多湿の影響で生育がやや鈍りますが、秋になると再び葉が茂り、春ほどではありませんが四季咲き性の品種は秋にも花を咲かせます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花・実期 開花 開花
場所 日向
植え替え 植え替え 植え替え
挿し木 挿し木 挿し木
剪定 剪定 軽く 剪定
肥料 肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ
ミニバラ(黄色) ミニバラ(ピンク)
ミニバラ(赤) ミニバラ

ミニバラの育て方

植え付け

春や秋に苗が販売される時期に行うのが適しています。ポット苗を植え付ける際は、根鉢を壊さないように注意し、一回り大きな鉢に植え替えるとよいでしょう。用土は市販のバラ用培養土を使用するのが最も簡単でおすすめですが、自分で作る場合は、水はけと保水性のバランスが良い配合が理想的です。例えば、赤玉土(小粒)6割、腐葉土4割を混ぜた土を使うとよいでしょう。植え付けた後は、たっぷりと水を与えます。

場所

ミニバラは日当たりの良い場所を好み、少なくとも1日4〜6時間以上の直射日光が当たる場所で育てると花付きが良くなります。ただし、真夏の強い西日が直接当たると葉焼けを起こしたり、株が弱ることがあるため避けます。また、風通しの良い場所を選ぶことで、病害虫の発生を防ぎ、健康な生育を促すことができます。冬場は寒風や霜に当たらないよう、軒下や室内の明るい場所に移動させるなど、季節に応じた置き場所の調整も重要です。

水やり

鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えることが基本です。特に春から秋の成長期は水をよく吸うため、土の乾燥状態をこまめにチェックし、乾かし過ぎないように注意しましょう。夏場は気温が高く乾燥しやすいので、朝夕の涼しい時間帯に水やりを行い、水切れを防ぐことが重要です。ただし、過湿になると根腐れの原因となるため、受け皿に溜まった水は捨ててください。冬場は成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らし、土が完全に乾いてから数日後に与える程度で十分です。

肥料

成長や開花を促すために定期的に与えることが重要です。春の3月上旬頃、葉が芽吹き始めるタイミングで骨粉入りの固形油粕などを置き肥すると、新芽の成長をサポートします。次に、花後の6月頃に肥料を与えることで、開花で消耗した栄養を補い、株の回復を助けます。さらに、秋の開花前の9月にも肥料を与えると、秋の花付きが良くなります。夏場の高温期や冬の休眠期は肥料を与えないように注意し、株の状態を見ながら調整しましょう。適切な施肥を行うことで、ミニバラの健康な生育と美しい花を長く楽しむことができます。

植え替え

根が詰まると花付きが悪くなるため、毎年植え替えを行うことが推奨されます。植え替えの適期は落葉期の12月から2月で、この時期は株が休眠状態にあるため、根へのダメージが少なく作業がしやすくなります。暖地では12月頃でも葉が残っている場合がありますが、その場合でも植え替えは可能です。植え替えの際は、根鉢を軽くほぐして古い土をできるだけ取り除き、傷んだ根や黒ずんだ根は切り取って整理します。新しい鉢には、水はけの良いバラ用の培養土または赤玉土(小粒)6割、腐葉土4割の配合土を使用し、鉢底に軽石やゴロ土を敷いて水はけを良くします。植え替えた後は、たっぷりと水を与え、しばらくは直射日光を避けた半日陰に置くと、根が落ち着きやすくなります。

剪定

ミニバラは剪定を行うことで花付きが良くなり、樹形も整うため、必ず実施することが重要です。剪定の適期は冬から早春(12月〜2月頃)で、この時期は株が休眠状態にあるため、剪定によるダメージが少なく済みます。剪定の際は、樹形の半分から3分の1程度を残すように深めに切り戻し、将来の樹形を考えながら節の上にある新芽が外側を向いている部分を残して切ると、バランスの良い樹形が期待できます。細くて貧弱な枝は良い花が咲かないため、元から切り取り、太くて健康的な枝を優先的に残します。また、枯れた枝や交差している枝、内側に向かって伸びている枝も整理し、風通しと日当たりを良くすることで病害虫の発生を防ぎます。
剪定と植え替え前(ミニバラ)
剪定と植え替え前
剪定と植え替え後(ミニバラ)
剪定と植え替え後

秋の剪定

ミニバラは四季咲き性の品種が多いため、秋にも美しい花を咲かせることができます。秋の開花を促すためには、8月中旬頃に軽い剪定を行うことが効果的です。この時期の剪定では、全体の3分の2程度を残し、樹形を整えるように切り戻します。剪定後は、適度な施肥を行い、株の回復と秋の開花に備えましょう。

花柄摘み

ミニバラの実
花が咲き終わったら、花がらを早めに摘み取ることが重要です。花がらをそのままにしておくと、実が成り、株の養分が奪われてしまい、次の花付きや株の成長に悪影響を及ぼすことがあります。花がらを摘む際は、花の下にある5枚葉(または3枚葉)の上で切り取ります。この部分には新芽がついていることが多く、次の花が咲きやすくなるためです。また、花がらを摘むことで病害虫の発生を防ぎ、風通しや日当たりを改善する効果もあります。

挿し木での増やし方

挿し木で簡単に増やすことができ、適期は春の6月頃と秋の10月から11月頃です。挿し穂は、新芽が出ておらず、先端に5枚葉がついた数節分を選びます。先端の葉を1枚残し、他の葉は取り除いてから、葉を取り除いた節が用土に埋まるように挿します。用土は市販の挿し木用培養土や、赤玉土(小粒)7割、PH調節済みのピートモス3割を混ぜたものを使用すると良いでしょう。平鉢に複数本挿すか、ポットに3本程度挿しても構いません。挿し木後は明るい日陰に置き、土が乾かないように水やりを続けます。うまくいけば、約1ヵ月後に新芽が伸び始めます。春に挿し木を行った場合は葉が3〜4枚出たら、秋に挿し木を行った場合は翌年春に定植します。1本だけでは寂しいので、3本程度をまとめて植えると見栄えが良くなります。定植後は通常の管理を行い、枝数を増やすために摘心を行います。摘心は1ヵ月間隔で2回に分けて行うと、バランスの良い樹形に育ちます。

病気や害虫

ミニバラは育てやすい植物ですが、黒星病やうどんこ病などの病気や、アブラムシ、チュウレンジハバチの幼虫などの害虫が発生することがあります。黒星病は葉に黒い斑点が現れ、うどんこ病は葉や茎に白い粉状のカビが生じる病気で、いずれも放置すると株全体に広がり、生育に悪影響を及ぼします。これらの病気を予防するためには、花の咲く時期を除いた4月から11月にかけて、定期的に殺菌剤を散布することが効果的です。また、アブラムシは蕾や新芽に群がり、チュウレンジハバチの幼虫は葉を食害するため、同じく4月から11月にかけて殺虫剤を定期的に散布して予防しましょう。特に春と秋は害虫が発生しやすい時期なので、注意深く観察し、早期に対処することが重要です。病害虫の発生を防ぐためには、日当たりと風通しを良くする事も大切です。その他は花の病気や害虫を参考にしてください。
黒星病(ミニバラ)
黒星病
チュウレンジハバチの幼虫(ミニバラ)
チュウレンジハバチの幼虫
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