トップムラサキシノブ 花と観葉植物(葉っぱの岬)管理人の育てる環境

ムラサキシキブ (紫式部)

別名:コムラサキ(子紫)
科・属名:シソ科・ムラサキシキブ属/原産地:日本、朝鮮、中国/学名:Callicarpa japonica、コムラサキ(Callicarpa dichotoma)

分類: 落葉低木


寒さ: 強い
暑さ: 強い
樹高: 60cm〜300cm、(コムラサキ:30cm〜120cm)
花色: ピンク
場所: 日向〜半日蔭
増やし方: 挿し木、種まき
作業: 剪定
花芽分化: 5月頃〜(新枝に着く)
用途: 庭木、鉢植え(コムラサキ)、切り花
花言葉: 愛され上手、聡明な女性
通販店: 楽天市場にあり
ムラサキシキブは秋に紫色の美しい実を観賞する植物です。いくつかの仲間があって、よくムラサキシキブとして育てられているのはコムラサキという種類です。コムラサキはまとまって実が成り、鉢植えにも向いています。ムラサキシキブは実がポツポツとした感じで樹高が高くなります。一般的に紫色の実が成りますが、白い実の成るシロシキブ(白式部)という種類もあります。名前の由来は女流作家の紫式部から例えられて名付けられたとか、実が重なって着く事からムラサキシキミ(紫重実)と呼ばれていたようで、紫重実=紫式部になったとか言われています。木質が固い事から、昔から金槌や傘の柄、箸の材料などに利用されていたそうです。他に昔は火を起こす、キリというのにも利用されていたそうです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
実期
場所 日向〜半日蔭
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 庭木 鉢植え
鉢の水やり 表面が乾けば 表面が乾いてきたら 表面が乾けば

ムラサキシキブ
12月上旬、山

コムラサキ
8月下旬、植物園の鉢植え

コムラサキの葉
8月下旬、植物園の鉢植え

コムラサキ2
8月下旬、植物園の鉢植え

ムラサキシキブの育て方

場所

日当たりのよい所から、午前中の日光が当たるような半日陰で育ちます。夏は日差しが強すぎるので、午前中の日光に当てるぐらいにします。耐陰性があるので、明るい日陰でも育ちますが、花、実着きが悪くなるので、日照不足にならないように注意してください。落葉樹なので、冬は葉が全て落ちて越冬します。

植え付け

苗が売られている事があるので、入手したら植えつけます。適期は2月から3月頃、暖地では秋の10月から12月上旬頃にも行えます。庭では夏の西日を避けた、日当たりのよい所から、半日ぐらい日の当たる水はけのよい所に植えつけます。植え付け穴の大きさは、根鉢の二回りぐらいの大きさ、深さ三倍ぐらいの穴を掘り、掘り上げた用土に、水はけをよくするために腐葉土、元肥に牛糞などを混ぜ込んで植えつけます。鉢植えでは用土に赤玉土(小粒)7、腐葉土2、水切れ防止にピートモスを1割ぐらい混ぜて植えつけるとよいです。

水やり

生育期の水切れを嫌います。鉢植えでは鉢土の表面が 乾けばたっぷりと与えます。生育期の春から秋に水切れすると、開花や実着きに影響するので注意してください。夏はよく乾くので毎日の水やりになります。庭木では、植えつけ後しばらく乾かし過ぎないように注意しますが、その後は通常は必要なく、夏に日照り続きで乾き過ぎるようなら与えるぐらいでかまいません。

肥料

肥料は多く必要ありません。 庭木では2月頃の寒肥に、鉢植えでは春の3月から5月頃の間に骨粉入り固形油粕などを蒔くぐらいでよいです。 肥料が多過ぎると、花が少なくなったり、若い実が落ちる事もあるので注意してください。

植え替え

根張りがよいので、毎年植え替えた方がよいです。時期は春の3月頃に、株を大きくしたい場合は、根鉢を壊さずに一回り大きな鉢に、鉢を大きくしたくない場合は、根鉢を3分の1ぐらい壊して腐った根を取り除き、伸び過ぎた根を切り詰めて植え替えます。用土は植え付けの項目と同じです。

剪定

自然の樹形がよいので、春の2月から3月頃に不要枝や枯れ枝を切るぐらいでよいです。樹形が大きくなり過ぎてしまったら、前年に実を着けた一年枝を元から切ると、株全体的に新芽が伸びてよい形になります。太い枝の途中を切ると、切った所付近に萌芽が集中して、樹形が不自然になりやすいようです。花芽は5月頃、春から伸びた枝の途中に着くので、春から伸びた枝を切ると実が少なくなります。

増やし方

挿し木

挿し木で増やす事ができます。3月頃に葉の無い前年枝を挿し穂に、6月から7月上旬の梅雨頃は新しく伸びた枝をさし穂に利用できます。長さ3節分ぐらいの挿し穂を用意します。梅雨頃に新梢を挿す場合は、一番下の葉を取り除き、取り除いた葉の節が用土に埋まるように挿します。用土には鹿沼土などを使って挿したらよいと思います。その他は挿し木のページを参考にしてください。

種まき

種まきで増やす事ができます。時期は実が紫色に熟したら、採ってすぐに蒔きます。鳥が食べてしまう事があるので、無くなってしまう前に実を採って蒔いた方がよいです。方法は実を潰して水で洗い、種が用土に埋まるよう、浅鉢やポットなどに蒔きます。翌年の春に発芽するので、それまで乾かさないように注意してください。発芽して2か月ぐらいしたら小鉢に鉢上げします。その他は種まきのページを参考にしてください。
関連リンク