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ナスタチウム

別名:キンレンカ(金蓮花)、ナスタチューム、ノウゼンハレン(凌霄葉蓮)
科・属名:ノウゼンハレン科・ノウゼンハレン属/原産地:南アフリカ/学名:Tropaeolum majus

分類: 半つる性一年草(本来は多年草)


寒さ: やや弱い
暑さ: やや弱い
草丈: 20cm〜300cm(矮性:20cm〜40cm、伸びる種類:100cm〜300cm)
花径: 5cm〜6cm
花色: オレンジ、黄色、赤
種まき: 春まき
発芽温度(15℃〜20℃)
ポット蒔き
場所: 日当たりを好む、夏の暑さを嫌う
用途: 花壇、鉢植え、寄せ植え(矮性種)、ハーブ(料理)
花言葉: 愛国心、勝利
通販店: 楽天市場にあり
ナスタチウムは南アフリカの涼しい所に生息する半蔓性の一年草植物です。本来は多年草なのですが、夏の暑さと冬の寒さに弱いので一年草扱いされています。花の大きさは5cmぐらいで、花色はオレンジ、黄色などがあり、一重咲きの他に八重咲きもあります。丸い形の葉でつるは長さは20cmから40cmぐらいの矮性の品種がよく出回っていますが、つるが長く伸びる種類は300cmぐらいまで伸びるようです。やや夏の暑さを嫌いますが、うまく乗り切ることができれば、秋にも花を咲かせる事ができます。

花、葉、実はビタミンC、鉄分などの栄養があり、ハーブとして料理に使用する事ができます。辛みがあるので、マスタード代わりにサラダやサンドイッチなどに、丸い葉を飾りとしても利用されています。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
収穫時期 収穫 収穫
場所 日向 半日蔭 日向
種まき 種まき
植え付け 定植
挿し木 挿し木
切り戻し
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

ナスタチウム
5月下旬、自宅のプランター

ナスタチウム(黄色)
5月下旬、自宅のプランター

ナスタチウムの花と葉
11月上旬、自宅の鉢植え

ナスタチウムの全体
6月下旬、自宅の鉢植え

ナスタチウムの育て方

苗の植え付け

春に苗が売られている事があるので、入手したら植え付けます。暑さに弱いので、鉢植えに植えて夏を涼しい所で越させるとよいです。6号鉢に一株、65cmプランターに5株を目安に植え付けます。用土は水はけのよい用土、花の培養土にパーライトを2割ほど混ぜて水はけをよくしたり、自分で作る場合は赤玉土5、腐葉土3、パーライト2など水はけのよい用土に植え付けます。半つる性で地面を這うように伸びますが、アンドン仕立てなどにして茎を上に誘引してもよいです。庭では初夏だけの開花でよければ、日当たりのよい所に20cmぐらいの間隔で植え付けます。

種まきから育てる

暑さに弱いので、暖地では3月中旬から4月中頃と早めに種まきをした方がよいと思います。種が大きく硬いので、一晩水に漬けてからまくとよいです。移植を嫌うのでポット蒔きや鉢植えに直まきして、戸外の遅霜が当たらない所で管理するとよいです。ポットまきの用土は種まき専用のものを使用したり、赤玉土6、ピートモス4などを使用します。覆土は種の高さぐらい土をかぶせます。種が大きいので種まきは行いやすいです。種まき後1ヶ月ぐらいしたら植え付けの項目を参考に植え付けます。右はプランターに直まきした時のもので、遅霜の当たらない軒下で種まきしました。
プランターまき(3月下旬)

場所

日当たりと風通しのよい場所で育てます。真夏の暑さを嫌うので、夏は明るく風通しのよい涼しい日陰で育てます。夏をうまく乗りきるとまた秋に開花させる事ができます。

水やり

鉢土では鉢土の表面が乾けば与えます。花壇の直播きでは発芽するまでは土を乾かさないように注意しますが、その後はあまり雨が降らないようなら与えます。その他は花の水やりを参考にしてください。

肥料

肥料は多く必要ありません。春と秋に緩効性の化成肥料を置き肥するか、液体肥料を月に2回ぐらい与えます。

切り戻し

夏には花が咲かなくなり、つるも伸び過ぎて姿が乱れるので、3分の1ぐらい残して切り戻します。夏を半日陰で越させ、うまく超えると秋にまた花が咲きます。

増やし方

挿し木

時期は6月頃、茎を3節ほど切って一番下の節の葉を取り除きます。葉の取った節が用土に埋まるように挿します。ポットなどに挿し木用の用土やパーライト7、ピートモス3などを使用して挿します。2、3週間してら発根したら定植して、涼しい所で管理して秋に花を咲かせます。

病気や害虫

あまり害虫はつかないようですが、自分は絵描き虫に葉をかなりやられてしまいました。他にまれにアブラムシがつく事があるそうです。ついた場合はスミチオンなどを散布して駆除し、予防にあればオルトラン粒状を株元にまいておくとよいです。他にうどんこ病が発生する事があるので、定期的に殺菌剤を散布しておくと安心です。その他は病気や害虫のページをご覧ください。
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