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サフラン

別名:サフランクロッカス、バンコウカ(蕃紅花)
科・属名:アヤメ科・サフラン属/原産地:地中海沿岸〜小アジア/学名:Crocus sativus

分類: 球根植物
寒さ: 強い
暑さ: 休眠する
草丈: 10cm〜20cm
花径: 4cm〜6cm
花色: 紫色
増やし方: 分球
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え、ハーブ(ハーブティー、料理)
花言葉: 歓喜、陽気
サフランは秋咲の球根植物で、植えてからわずか2ヶ月もせずに花を見る事が出来ます。草丈は低く高さ15センチぐらい、花の大きさは5cmぐらいでよく見ると紫の筋模様が入ったような花をしています。全体的に見た感じは地面から花が生えてきたという感じで可愛らしく、花の雌しべが真っ赤に目立ちます。この赤い雌しべは香辛料として有名で、ハーブティや料理に利用する事が出来ます。一つの花からたった3本しか取れず、収穫して乾燥すると更に小さくなります。昔はかなり高価なものでしたが、今は輸入物もあってスーパーなどでそれほど高くはない値段で購入する事が出来ます。ジャーでご飯を炊くときに一緒に入れると黄色く染まり、カレーにして食べると見た目が美しいだけではなく美味しくいただけます。花の寿命はあまり長くなく、咲き終わるとマツのような細い葉っぱが残り、翌年の5月頃になると全て枯れて休眠します。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向 日向
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
掘り上げ 掘り上げ 日陰で乾燥保存
分球 分球
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える 表面が乾けば与える
サフラン サフランの全体
サフランの雌しべ サフラン

サフランの育て方

育つサイクル

8月下旬から9月中頃に球根を植えると、翌月の10月中頃から花を咲かせます。12月にもなれば花は咲き終わり葉だけが残っています。葉だけの状態で冬と春を超え、5月頃になって気温が上がると葉が枯れて球根だけで夏を超えます。

植え付け

サフランの球根
園芸店の球根コーナーなどで売られています。植え付けの時期は8月下旬から9月中頃で、植えてから2ヶ月もせずに開花します。庭に植えてもよいし、草丈が低いので鉢植えでも育てやすいです。球根を植え付ける時の深さが浅すぎると、来シーズン咲く球根が太り難いです。また、涼しい地域では早めに植えないとやはり来シーズンの球根が太り難いと言われています。

鉢植え

サフランの鉢植え
鉢は5、6号に5球を目安に植えるとよいです。覆土は球根1個半分ぐらい土を被せ、用土は花の培養土にパーライトを2割ぐらい足して水はけをよくしたり、自分で作る場合は赤玉土5、腐葉土3、パーライト2などを利用するとよいです。

庭植え

サフランの庭植え
肥沃な土を好むので元肥に牛糞などを混ぜ、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて耕しておきます。間隔は5cmから10cmぐらい、覆土は球根3つ分ぐらい土を被せておくとよいです。

植えずに咲く

開花できるほどの大きさのある球根なら、そのまま明るい窓辺などに置いておくだけで花が咲きます。花が咲き終わって楽しんだ後は、土に植えて球根が太るよう、戸外で肥料と水やりをして球根を太らせます。

場所

日当たりのよい場所で育てます。花の咲いている時期は室内でもよいですが、咲き終わたら戸外の日当たりのよい所に置くとよいです。冬の寒さには強いので防寒の必要はなく、翌年の5月頃になったら葉が枯れて休眠します。

水やり

鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。春の3月を過ぎれば葉が枯れてくるので、水やりを徐々に控えて葉が枯れたら水やりを中止します。

肥料

元肥として9月から10月頃に緩効性の化成肥料を与えておくとよいです。春の2月から3月頃は球根を太らせるために緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えるとよいです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

5月になって葉が枯れてきたら

鉢植え

水やりを止めて土を完全に乾かしておきます。雨の当たらない日陰に置いて夏を越させるとよいです。9月になったら新しい土で植え直します。

庭植え

梅雨の時期に腐ってしまう事があるので、5月頃の葉が枯れる時期に掘り上げて涼しい日陰で保存しておくとよいです。涼しい地域では掘り上げずに、3年ぐらい放置しておいても花を咲かせます。うちは暖地で植えたままにしていると、2年ぐらいはそこそこ咲きましたが、その翌年から減りはじめ自然となくなってしまいました。

雌しべの収穫と利用

収穫

サフランの収穫
赤い雌しべを収穫して、料理や染物に利用する事ができます。花を収穫したら、雌しべが3本あるので手で引っ張って取り、日陰で3日ほど乾燥して利用する事ができます。育ててはいないけど入手したい場合は、スーパーなどで購入する事ができます。

香辛料としての利用

綺麗な黄色に着色して、辛くも甘くもない何とも言えない味がします。用途は色々ありますが、ハーブティー、サフランカレーなどは手軽に作る事が出来ます。ハーブティは雌しべを2本ぐらい入れる簡単なもので、リラックス効果、血行促進による冷え性、風邪などにもよそうです。カレーに使うサフランライスは、水に10本程入れて黄色く染まるので、それを使ってお米を炊くだけで簡単です。

水に漬けると黄色く染まります
サフランカレー
サフランカレー
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