分類: |
多年草 |

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寒さ: |
弱い |
暑さ: |
やや弱い |
草丈: |
10cm〜15cm |
花径: |
2cm〜3cm |
花色: |
ピンク、紫色、白など |
増やし方: |
葉ざし
株分け(植え替え時期) |
場所: |
レースカーテン越しの日光(夏は涼しく明るい日陰) |
花言葉: |
小さな愛 |
セントポーリアは東アフリカのタンザニアに分布する多年草植物です。草丈は10cmから15cmぐらい、丸っこい葉の塊の中から花茎を伸ばし、3cmぐらいのピンクや紫色の花を咲かせます。年間を通じて日本の春のような温暖な地域に生息しています。あまり光を多く必要ないので、蛍光灯の光で花を咲かせる事ができ、温度などの生育環境がうまく整えられれば、年間を通じて花を咲かせる事ができます。生育環境を整えるのは難しく、年中花を咲かせ続けさせるのはとても難しいです。 |
作業カレンダー(暖地基準) |
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
開花時期 |
周年 |
場所 |
室内のレースカーテン越しの日光(10度以上) |
風通しの良い明るい日陰 |
室内のレース越しの日光 |
植え替え |
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植え替え |
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植え替え |
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株分け |
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株分け |
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株分け |
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葉ざし |
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葉ざし |
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定植 |
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肥料 |
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肥料 |
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肥料 |
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鉢の水やり |
控えめ(無加温) |
鉢土の表面が乾けば与える |
控えめ(無加温) |
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セントポーリア(ピンク)
10月下旬、自宅の鉢植え |

セントポーリア(紫)
11月上旬、自宅の鉢植え |

セントポーリア(青に縁が白)
11月下旬、植物園 |

セントポーリア(ピンクと白)
11月下旬、植物園 |
セントポーリアの育て方
場所
強い日差しを嫌うので、室内ではレースカーテンの日光に当てて育てます。夏の暑さを嫌うので、夏はできるだけ風通しがよく明るい日陰で育てます。秋の最低気温が15度を下回ったら、戸外に置いているものは室内へ入れます。冬の耐寒性には弱く5度以下では枯れてしまいます。最低でも7度以上、できれば10度以上で管理します。冬に開花させるには18度から25度ぐらいが必要なので温室に入れないと開花しませんが、冬をうまく越させる事ができれば、春に開花させる事ができます。場所に慣れる性質があるので、あまり場所を変えないようにします。
光条件
光が強すぎても弱すぎても生育や開花に影響します。理想的な光の強さは5000〜10000ルクスぐらいと言われています。冬の直射日光でも40000ルクスぐらいあるので、冬の直射日光でも強すぎて遮光した方がよい事になります。光が強すぎると生育が悪く、光が弱すぎると徒長気味で貧弱に育ちます。
水やり
比較的乾燥には強い植物です。生育期の春から秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。空中湿度を好むので、生育期は時々霧吹きで葉水を与えながら育てます。温室を利用している場合は冬でも水を与えますが、温室を利用していない場合は気温が低く、水をあまり吸い上げないので、やや乾燥気味に鉢土の表面が乾いてから2、3日してから与えます。冬の水やりは暖めた水を与えるようにして、葉や花に水がかからないよう与えます。
肥料
普通の草花の液体肥料では花が咲きにくいので、専用の液体肥料が売られています。春の4月から6月頃、秋9月中頃から10月頃の間、2週間に1回ぐらい液が肥料を与えます。冬に温室栽培をしている場合は冬でも与えます。写真はセントポーリア、プリムラ用の液体肥料で鉢に数滴落として与えるタイプです。
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にあります。クリックするとセントポーリアの肥料のページにジャンプします。植え替え
毎年植え替えます。温度が18度ぐらいあればよいので、温室内で育てている場合を除けば、4月から5月頃か9月中旬から10月中頃に植え替えればよいと思います。用土はセントポーリア専用の用土が売られているので、それを利用するのが一番よいと思います。自分で作る場合はピートモス6、バーミキュライト2、パーライト2などで植え替えます。根鉢を2分の1ほど崩して、株を若返らせるため、下葉の古い葉を3分の1ぐらい取り除き、取った葉茎の跡が土に埋まるように植えつけ発根させます。子株がある場合は、植え替える時に丁寧に切り分けて鉢に植えつけます。
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にあります。クリックするとセントポーリアの培養土のページにジャンプします。花がら摘み
花が終わったら摘み取ります。放置すると灰色かび病が発生するので注意してください。もし灰色かび病になった場合は、病気になった部分を取って殺菌剤を散布しておきます。
わき芽取り
新しいわき芽(子株)が伸びてきます。放置すると樹形が乱れてしまうので早めに取り除きます。もし、株を増やしたい場合はそのまま放置して、春にわき芽を挿して株分け感覚で増やす事ができます。
増やし方
葉挿し
真夏を除いて18度以上あればいつでも行えます。温室を利用していない場合は4月から6月頃に行うとよいと思います。中ぐらい大きさの葉の葉茎を1cmぐらい残し、葉茎の付け根がしっかり埋まるように挿します。土はバーミキュライト7、ピートモス3ぐらいかセントポーリア用の土でかまいません。やや暗い場所で土を乾かさないように管理し、1ヶ月ぐらいして発根したら明るい日陰で管理します。夏はできるだけ涼しい日陰で管理して、涼しくなった秋の9月中頃から10月中頃に親葉から子株を分けて鉢上げします。1年ぐらいしたら開花します。写真は自宅の温室内で冬に葉挿ししたものです。温室内の最低温度は20度でした。
12月上旬 |
12月上旬 |
3月下旬 |
5月下旬 |

挿す葉 |

ポットに挿した |

芽が出た |

植え付け前 |
5月下旬 |
5月下旬 |
12月上旬 |
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親の葉から子を手で分けた |

鉢に植えつけた |

葉が茂った |
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株分け(わき芽)
植え替えの時に子株(わき芽)があれば、子株を丁寧に切り分けて挿し芽感覚でそのまま植え付けて増やす事ができます。用土はセントポーリア専用の用土などにそのまま挿せばよいです。根が伸びて新しい葉が伸びてきたら肥料を与えます。うまくいくと1年ぐらいで開花します。
温室栽培
3月下旬 |

温室栽培(最低温度20度) |
温室があれば、冬を越すのはさほど難しくはありません。しかし、温室は高価なので、水槽とサーモ付き保温電球セットを利用する方法もあります。弱い光でも花を咲かせるので、暗い場所でも水槽についた蛍光灯の光で花を咲かせる事が可能です。しかし、弱い光とは言っても、5000ルクスぐらいの光が必要なので、蛍光灯から15cm〜20cmぐらいと近づけた所に置いて毎日15時間ぐらいと長く蛍光灯の光に当てて育てます。温度は最低温度が18度前後、昼間は20度ぐらい、できれば23度前後あるともっとよいです。アルミ温室についてはアルミ製ガラス温室のページを参考にしてください。
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