トップスカビオサ 花と観葉植物(葉っぱの岬)管理人の育てる環境

スカビオサ

科・属名:スイカズラ科・スカビオサ属/原産地:ヨーロッパ〜アジア、アフリカ/学名:Scabiosa

分類: 一、二年草または多年草(種類によって異なる)


寒さ: 強い(一部除く)
暑さ: やや弱い〜暑さで枯れる
草丈: 30cm〜80cm(種類によって異なる)
花序: 約 3cm〜8cm(種類によって異なる)
花色: 白、赤、桃色、青、黄色など
種まき: 秋蒔き
発芽温度(20℃前後)
箱まき、ポットまき
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え、切り花、ドライフラワー
花言葉: 風情、感じやすい、魅力、恵まれぬ恋、朝の花嫁
スカビオサの仲間は世界に60種類ぐらいが分布している草花です。日本にもマツムシソウ(Scabiosa japonica)という種類が高原に分布しています。比較的涼しい所に分布しているのものが多く、花色は青から紫をしたものが多いです。大まかに一、二年草のタイプと多年草のタイプがあり、一年草タイプは初夏に花を咲かせ夏の暑さで枯れます。多年草タイプは初夏に花を咲かせ、苦手な暑い夏を超え涼しくなる秋になると再び花を咲かせます。草丈が高い切り花に向いた高性と鉢植えに向いた矮性があります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
場所 日向 半日蔭(多年草タイプ) 日向
種まき 種まき 仮植え 定植
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え・株分け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が白く乾いてから与える(過湿を嫌う)
ヒメマツムシソウ
ヒメマツムシソウ
コーカサスマツムシソウ(白)
コーカサスマツムシソウ
マツムシソウ
マツムシソウ
セイヨウマツムシソウ
セイヨウマツムシソウ

主な種類

セイヨウマツムシソウ

セイヨウマツムシソウ
学名はScabiosa atropurpurea、南ヨーロッパが原産の暑さに弱い一年草植物です。花の大きさは5cmぐらいで、花色は紫、赤、ピンク、白などがあります。草丈は80cmぐらいになり、ポンポン咲きのように花が咲きます。いろいろな花色の混じった混合の種が売られている事があります。

コーカサスマツムシソウ

コーカサスマツムシソウ(青)
学名はScabiosa caucasica、コーサス地方が原産で暑さにやや弱い多年草植物です。花の大きさは8cmぐらいと大きく、花色は青、紫、白があります。草丈は60cmぐらい、四季咲き性で秋にも花を咲かせる事があります。

マツムシソウ

マツムシソウ
学名はScabiosa japonica、日本が原産の暑さを嫌う二年草植物です。花の大きさは4cmぐらい、花色は青、草丈は80cmぐらいになります。花が咲く時期は初夏と秋、マツムシが鳴く頃に咲くのでこの名前になっています。

スカビオサ・コルンバリア

スカビオサ・コルンバリア
ヒメマツムシソウとも呼ばれ、学名はScabiosa columbaria、アフリカの高地からヨーロッパ、西アジアなどが原産の多年草植物です。花の大きさは4cmぐらい、花色は青、ピンク、赤、白などがあります。草丈は60cmぐらいですが、矮性で30cmぐらいの園芸品種もあります。岩場などに自生しているのでロックガーデンにも向いています。

スカビオサの育て方

苗の植え付け

秋や春に苗が売られている事があるので、入手したら植え付けます。 大まかに高性で庭植えに向きた切り花にもよい品種と矮性で鉢植えに向いた品種があります。

高性品種

スカビオサの植え付け
草丈が高くなるので庭植えに向いています。日当たりが良く中性からアルカリ性土壌を好みます。苦土石灰、完熟牛糞などの堆肥、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて耕しておき、株間を25cmぐらいあけて植え付けます。寒さに強いので、秋に植えた場合は暖地での霜よけは必要ないです。

多年草の矮性品種

矮性品種のスカビオサ
庭に植えると梅雨の高温多湿で枯れやすいので、ロックガーデンにしたり、鉢植えにして夏を半日蔭で越させるのが安全です。四季咲き性は夏を超えて秋になると再び花が咲くようになります。

種まき

種が売られている事があります。暖地での適期は9月中旬から10月頃になります。方法は箱まきポットまきで行うのがよいと思います。覆土は種が隠れるように軽く行い、明るい所に置いて乾かさないように水やりします。箱まきでは本葉が3、4枚になったらポットに仮植えしてポット苗を作るとよいです。
10月中旬 10月下旬
スカビオサの種まき
種まき
スカビオサの仮植え
仮植え

庭植えの管理

庭植えのスカビオサ
水やりは植え付け後はしばらく乾かし過ぎないように注意しますが、根付けば自然の雨だけで大丈夫です。肥料は多く必要としないので、春と秋に1回ずつ化成肥料を与えるとよいです。

鉢植えの管理

秋から花が咲くまで日当たりのよい場所で育てます。高温多湿を嫌うので多年草タイプは夏は雨の当たらない半日蔭で越させるとよいです。 夏を超えて秋になるとまた花を咲かせるので、日当たりの良い所に置くようにします。寒さには強いですが、冬は葉が減って越冬し、春になって暖かくなるとまた葉が伸びてきます。

水やりと肥料

過湿を嫌うので、水やりは鉢土の表面く白く乾いてから与えます。肥料は少な目で育つので、よく生育する春と秋に緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えるとよいです。

植え替え・株分け

2年に1回を目安に、株分けを兼ねて行うとよいです。時期は春の2月下旬から3月上旬頃、用土は市販されている山野草の培養土を利用するとよいです。

支柱

高性は草丈が高くなると雨や風で倒れやすくなるので、倒れそうなら支柱で支えておくとよいです。
関連リンク