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セイヨウクモマグサ (西洋雲間草)

別名:ヨウシュクモマグサ(洋種雲間草)
科・属名:ユキノシタ科・ユキノシタ属/原産地:ヨーロッパ/学名:Saxifraga rosacea

分類: 多年草


寒さ: 強い
暑さ: 弱い
草丈: 5cm〜10cm
花径: 約 1.5cm
花色: ピンク、白、赤
場所: 日向(夏は半日陰)
増やし方: 株分け、挿し芽
用途: 鉢植え、ロックガーデン
花言葉: 活力
セイヨウクモマグサはヨーロッパの高山帯の岩場などに咲く高山植物です。日本にもクモマグサが自生しており、高山の雲霧がある所に生える事から、このような名前がついています。日本に自生しているクモマグサは栽培が難しく、一般に売られていませんが、クモマグサという名前で出回っているのは、多くがこちらの種類になります。涼しい岩場に生息する高山植物なので、夏の高温多湿に弱い植物になります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向 半日陰(雨よけ) 日向
種まき 種まき
植え替え 花後
株分け 株分け
挿し芽 挿し芽
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

セイヨウクモマグサ
3月上旬、自宅の鉢植え

セイヨウクモマグサ2
3月上旬、自宅の鉢植え

セイヨウクモマグサの育て方

春に購入した苗

春に開花株が売られている事があります。寒さに強い植物なのですが、温室で早く花を咲かせている事が多いので、極端な寒さで花が痛まないよう、3月まで室内の窓辺など日向で育てるとよいです。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。開花中に肥料は必要ないです。赤い花を咲かせる苗は、花びらが色あせる事がありますが、肥料不足ではないです。

場所

日当たりを好むので、日当たりのよい所で育てます。高山の岩場に生える植物なので暑さと蒸れに弱いですが、夏は全く日の当たらない日陰だと、貧弱に育ち根が腐ってしまう事もあるので、水はけのよい用土に植えて、風通しがよく強い日差しを避けた半日陰で夏を越させます。風通しの良い棚などに置いて、遮光ネットで遮光するのがよいと思います。冬の寒さには強く、防寒せずに越冬します。

水やり

鉢土の表面が乾けば与えます。高温多湿を嫌うので、夏の過湿には注意してください。

肥料

肥料は多く必要ありません。春の3月頃に緩効性化成肥料を置き肥して、その後は6月まで月に2回ぐらい、定期的に液体肥料を与えます。

植え替え

毎年、花後の5月に株分けを兼ねて植え替えます。過湿を嫌い、普通の花の培養土で植え替えると、夏に根腐れしやすいので、用土は山野草の培養土を利用するとよいです。水はけが悪くならないよう、小さなミジンはふるいなどで取り除いた方がよいです。鉢植えは2.5号から3号ぐらいの大きさの素焼き鉢に、株分けして植え替えます。10日間ぐらいは明るい日陰で乾かさないように育て、その後は通常の管理をします。

増やし方

株分け

株分けして増やす事ができます。一株に3、4芽ぐらいはつけて株分けします。時期は植え替えと一緒に行えます。

挿し芽

挿し芽で増やす事ができます。時期は5月頃、ポットにパーライトなどを入れて挿せばよいと思います。

花がら摘み

自然では一斉に開花して花が咲き終わりますが、春早く購入した苗は、温室育ちで花を長く楽しむ事ができます。咲き終わった花がらは小まめに摘んで、次から次へとよい花を咲かせるようにします。

ロックガーデン

暖地では難しいですが、涼しい地域ではロックガーデンにして楽しむ事ができます。
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