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センニチコウ (千日紅)

別名:センニチソウ(千日草)
科・属名:ヒユ科・センニチコウ属/原産地:熱帯アメリカ/学名:Gomphrena

分類: 一年草
寒さ: 寒さで枯れる
暑さ: 強い
草丈: 高性(40〜60cm)、矮性(15cm〜25cm)
花径: 1.5cm〜2.5cm
花色: 紫色、桃色、白、赤など
種まき: 春まき
発芽温度(20℃〜25℃)
箱まき、直まき
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え、寄せ植え、切花、ドライフラワー
花言葉: 変わらぬ愛情、不朽、不滅
通販店: 楽天市場にあり
センニチコウは春まきの一年草植物になります。この仲間は90種類ぐらいがあるそうですが、日本で一般的に出回っているのはこのグロボーサとハーゲアナという品種です。夏から秋にかけて次々と咲かせ続け、百日紅よりも長く咲くので千日紅という名前になったようです。 丈夫で育てやすく、種まきはよく発芽するので容易で、高性種もあまり倒れる事がなです。鑑賞だけではなく切り花にすると持ちがよく、カサカサとした花はドライフラワーにも向いています。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える
センニチコウ センニチコウ(紫など)
センニチコウの全体 センニチコウ

2系統のセンニチコウ

グロボーサ(G.globosa)

紫色、桃色、白色があります。高性種で切り花にも向いている草丈が60cmぐらいになる品種、矮性種で節々の間隔が狭く草丈が25cmぐらいのコンパクトな品種があります。原産地は熱帯アメリカ原産と記載されているものが多いのですが、インド原産との説もありハッキリと分かっていません。

高性種

矮性種

ハーゲアナ(G.haageana)

種類はキバナセンニチコウという黄橙色のものと、ストロベリーフィールドという赤いものがあります。草丈は50cmぐらいになる高性です。テキサス州からメキシコに自生しているそうで、本来は多年草ですが一年草として栽培されています。

キバナセンニチコウ

ストロベリーフィールド

苞と花

2cmぐらいの丸い花に見えるのは厳密には苞で、中に数ミリの小さな花が咲いています。苞が熟すと沢山の種がでます。


蝶が蜜を求めてやってくる

蜜を求めて沢山の蝶が集まってきます。モンシロチョウなどいろいろな種類がやってきますが、中でもセセリチョウをよく見かけます。そばに行ってもあまり逃げないので写真が撮りやすいです。

センニチコウとセセリ蝶

センニチコウとモンシロチョウ

センニチコウの育て方

植え付け

春に苗が出回る事があるので、購入したら植え付けます。

鉢植え

水はけのよい用土を好みます。花の培養土を使用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などに、普通の種類の苗なら65cmプランターに3株を目安に、直根で深く根が張るので深めの鉢が良いです。矮性種は20cmぐらいの間隔で植えるとよいです。

大型コンテナ植え

矮性種の鉢植え

花壇


花壇のセンニチコウ
日当たりのよい所に、強い酸性土壌は嫌うので苦土石灰、牛糞などの堆肥を混ぜ込んで20cmから30cmぐらいの間隔に植えるとよいです。

種まき

時期は春の4月中旬から5月中頃、発芽には20度以上が必要なので、春の気温が十分に上がってから行うようにします。方法は直まきすると直根になって大きく育ちやすいのでお勧めです。庭では種をまく2週間ぐらい前に苦土石灰と堆肥を混ぜて準備しておきます。種をバラまいたら覆土して水を与え、発芽したら20cmから30cmぐらいの間隔になるよう間引きます。もし庭に春の花が咲いてまく所がない場合は、箱まきして本葉が2,3枚になったらすぐに根を傷めないよう定植してもよいです。根が張ったポット苗を植えた場合は、花はよく咲きますが根が深く張らず大きく育たない事があります。

直まき

箱まき

場所

日当たりのよい所を好むので、できるだけ日が当たる所で育てます。

水やり

乾燥には比較的強く過湿を嫌います。鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。花壇では植え付け後はしばらく乾かし過ぎないように注意しますが、その後は日照り続きで雨が降らず、土が乾き過ぎるようなら与えるぐらいでかまいません。

肥料

あまり肥料は多く必要ありません。鉢植えでは緩効性の化成肥料など置き肥するぐらい、花壇では元肥に堆肥を混ぜ込んでいれば、初夏と秋に即効性の化成肥料などを控えめに追肥するぐらいでよいです。肥料については肥料の使い方を参考にしてください。

種採り

開花後に種が容易に採れるので、翌年の春に蒔いてまた花を咲かせる事ができます。保存は花がらを袋の中に入れたり、空き箱などに入れて室内の引き出しなどにしまっておくだけと容易です。翌シーズンの種まきは、花がらをバラバラにしてまきます。
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