分類: |
球根植物 |

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寒さ: |
強い |
暑さ: |
強い |
草丈: |
50cm〜100cm |
花径: |
約 15cm |
花色: |
白 |
植え替え: |
庭植えは3年に1度、鉢植えは毎年 |
増やし方: |
分球、木子、鱗片ざし(植え替え時) |
場所: |
日当たりを好む |
用途: |
花壇、鉢植え、切花 |
花言葉: |
純潔、威厳、無垢 |
テッポウユリはラッパのような形をした、沖縄などの南西諸島に分布しているユリの仲間です。昔、ヨーロッパでは、クリスマスやイースターなどの儀式に、聖母の白ユリとしてマドンナリリーが使われていましたが、日本のテッポウユリが入ると、純白色の美しさと育てやすさから、代ってこの花が使われるようになりました。名前の由来は、昔使われていたラッパ銃に姿が似ているので、このような名前になったそうです。花の芳香は強く、甘くてよい香りがします。 |
作業カレンダー(暖地基準) |
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
開花時期 |
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開花 |
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場所 |
日向 |
植え付け |
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植え付け |
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植え替え |
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植え替え |
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分球 |
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株分け |
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鱗片ざし |
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鱗片ざし |
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鱗片ざし |
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肥料 |
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追肥 |
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お礼 |
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元肥 |
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鉢の水やり |
表面が白く乾いたら |
表面が乾いてきたら(葉の青い時期) |
表面が白く乾いたら |
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テッポウユリの育て方
球根の植え付け
時期は10月から11月頃、ユリの仲間は地中の茎から根が発生して栄養を吸収するので必ず深植えします。テッポウユリは比較的早く芽が出てくるので、時期が遅くならないように植え付けます。
鉢植え
鉢植えの場合は7号鉢に3球を目安に、覆土は球根2つ分の深さに、用土は赤玉土7、腐葉土3など水はけのよい用土に植え付けます。
庭植え
日当たりのよい所に元肥に牛糞などを、水はけが悪いようなら腐葉土などを混ぜ込んでおきます。 植え付ける間隔は球根2個分ぐらい、深さは球根3つ分ぐらいに植えつけます。連作を嫌うので、植え替える際は、前とは違う所に植え付けます。 |

12月上旬 |
鉢植えの管理
場所
風通しがよく日当たりのよい所で育てます。地温が高温になるのを嫌うので、鉢が強い直射日光に当たって高温にならないよう、暑くなる5月下旬頃から鉢の所だけを日陰になるようにしたり、二回り大きな鉢に用土を入れて鉢ごと埋めるなどして、鉢を高温から守るようにするとよいです。
水やり
鉢土の表面が乾けば与えます。夏場の開花期は乾かさないよう乾く前に与えます。球根は乾燥には弱く、葉のない時期も球根を乾かし過ぎないよう水やりします。いくら乾燥に弱いからと、水の与え過ぎもいけません。
肥料
芽が出た時から花後まで緩効性化成肥料などを置き肥したり、定期的に液体肥料を与えます。
花壇の管理
水やりはあまり雨が降らないようなら与えるぐらいでかまいません。肥料は芽が出た時に骨粉入りの固形油粕などを、花後のお礼肥に即効性の化成肥料などを追肥します。
支柱
必ず必要という事はありませんが、花が咲くと重みで傾むいてしまう事があるので、必要なら支柱で支えるとよいです。支柱を挿す際は球根を傷つけないように注意してください
花がら摘み
花が終わったら、次の花の成長を妨げないよう摘み取ります。最後の花も終わったら早めに摘み取り、球根を太らせるようにします。
植え替え
時期は10月から11月、鉢植えでは毎年行います。用土は植え付けの項目と同じです。庭植えでは連作を嫌うので、3年に一度ぐらい、前に植えてあった場所とは違う場所に植え付けたり、用土を入れ替えたりして植え付けます。球根の茎から伸びた上根と、球根の下から伸びた下根があります。下根は取り除かないよう、上の茎は全て切り取ります。上根に木子(子球)ができている場合は、切って植え付けると数年で開花します。
増やし方
分球、木子
分球と球根の上根から発生する木子(子球)で増やす事かできます。時期は植え替えと一緒に行います。
鱗片ざし
球根の鱗片の根本を3分の2ぐらい埋めると芽が伸びてきます。時期は秋の10月頃、春の3月頃にも行えます。秋に行う場合は冬は室内の明るい場所で育てます。芽が伸びて霜の心配がない時期に鉢上げします。 |

テッポウユリの球根 |

テッポウユリの鱗片 |
病気や害虫
ユリクビナガハムシの幼虫
発生すると花の蕾を食べられてしまう事があります。幼虫が付くと黒い糞がついて気が付き、糞の中に潜んでいる事が多いので、見つけたら、ゴム手袋などをしてつまんで駆除し、念のためスミチオンなどの殺虫剤を散布しておきます。 |

ユリクビナガハムシの被害 |
アブラムシ
見つけたらスミチオンなどを散布して駆除します。春になって暖かくなってきたら3週間おきにオルトラン粒剤などを蒔いて防除しておくと安全です。その他は花の病気や害虫を参考にしてください。
球根の堀上げ
毎年、球根を掘りあげて保存しておかなくても大丈夫です。もし一時的に球根を保存しておきたい場合は、乾燥に弱いので軽く濡らしたバーミキュライトなどと一緒に箱などの中に入れて涼しい日陰で保管しておきます。 |