トップチューリップ 花と観葉植物(葉っぱの岬)管理人の育てる環境

チューリップ

科・属名:ユリ科・チューリップ属/原産地:中央アジア、トルコ、北アフリカ/学名:Tulipa

分類: 球根植物


寒さ: 強い
暑さ: 葉が枯れて休眠する
草丈: 10cm〜60cm
花径: 5cm〜10cm
花色: 赤、黄色、白、桃色、橙色、紫、黒、緑
増やし方: 分球(堀上時)
場所: 日当たりのよい所
用途: 花壇、鉢植え、切り花
通販店: 楽天市場にあり
花言葉: 永遠の愛情、愛の告白、思いやり、名誉
赤(愛の宣言、愛の始まり、愛の告白)、ピンク(誠実な愛、思いやり)、白(失われた愛、失恋、新しい恋)、黄(愛の証、望みのない恋)、紫(永遠の愛情、本当の愛情、不滅の愛)
チューリップは春の花を代表する秋植え球根植物です。花色がカラフルでマーブルのような光沢のある美しい花をしています。花弁が丸っこいカップ咲きのチューリップがお馴染でよく植えられていますが、他に花びらの尖ったユリ咲きや花びらの先に細かい切れ込みのあるフリンジ咲き、八重咲きなどもあります。よく見かけるのは大きな花を咲かせるものが多いですが、原種系で花が小さいのもあります。多くは地中海東部が原産でトルコからヨーロッパに入って栽培されるようになったそうで、オランダが産地として昔からよく知られています。花の咲く時期は種類によって異なり、大まかに早生(3月下旬頃)、中生(4月上旬頃)、晩生(4月下旬頃)があります。チューリップは涼しい所を好み、花後にできた球根が太って来年も咲くのですが、暖地では花が咲いた後にできた球根が太る前に暑さで枯れるので、球根が太り難く翌年は花が小さくなってしまいます。立派な花を咲かせたい場合は毎年購入しないといけないです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向 日向
植え付け 植え付け
分球 分球
掘り上げ 掘り上げ
肥料 肥料 元肥
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば 鉢土の表面が乾けば
チューリップ チューリップ(紫)
チューリップ チューリップ畑
チューリップ チューリップ(赤と白)

チューリップの育て方

植え付け

チューリップの球根
秋になると球根が売られるようになります。球根が色別に一つずつ売られていたり、ネットに複数入ったものが売られています。種類によって開花時期が異なるものがあるので、同じ種類をまとめて植えた方が開花が揃います。植え付けの時期は10月中旬から11月頃まで行えます。残暑が残る時期に植えると、高温で球根が腐る事もあるので、紅葉シーズンになって植えると安全です。開花させるのは容易で、日当たりのよい戸外で育て、水切れに注意すればほぼ間違いなく開花します。

鉢植え

6号鉢では大球で3個、普通の大きさで4個ぐらい、プランター植えでは5cmから10cmぐらいのスペースをあけるとよいです。土は市販されている花の培養土でよいです。自分で作る場合は赤玉土6、腐葉土3、パーライト1など、自分好みの水はけのよい土を利用すればよいです。覆土は球根の頭が隠れるぐらい被せます。元肥は球根下の土に緩効性の化成肥料を混ぜたり、置き肥をしてもよいです。写真は大型のコンテナにビオラを鉢の周りに、チューリップの球根を中央に3つ植えたものです。
鉢の中央に植え付け(11月中旬) 4月上旬の開花
チューリップの植え付け チューリップの開花

庭植え

日当たりのよい所に植えます。酸性土壌を嫌うので苦土石灰を混ぜておきます。元肥はさほどいらないので、牛糞などの堆肥を混ぜ込んでおくとよいです。間隔は10cmから15cmぐらのスペースをあけて、球根2、3個分の深さに植えます。11月に植え付けると2月上旬頃になると新芽を出して、次第に葉が展開して3月下旬から4月上旬頃に開花する事が多いです。種類が晩生だともう少し後の開花になります。
2月上旬 3月中旬 4月上旬の開花
チューリップの新芽 チューリップの開花前 チューリップの開花

植え付け後の管理

寒さと日当たりが大事です

日当たりをとても好み、花が咲くには寒さに当たる必要があります。鉢植えは球根を植えたら日当たりのよい戸外に置いて寒さに当てます。葉が伸びて蕾が見えたら室内の日当たりのよい所で花を咲かせる事もできます。

水やり

鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。花壇では植え付け後は2週間ぐらい発根を促すため、あまり乾かし過ぎないように水やりします。その後はよほど雨が降らない日が続く場合を除けば必要ないです。

肥料

球根に養分を蓄えているのであまり多く必要ないです。元肥として鉢植えでは緩効性肥料を、庭では牛糞などの堆肥を混ぜて植えるとよいです。2月頃になって芽が出てきたら、追肥として鉢植えは緩効性の肥料を置き肥、花壇では即効性の化成肥料を少しまいておくとよいです。

花がら摘み

花が咲き終わると実が成って球根の成長を妨げます。花弁が開いて見苦しくなったら首元から切り取ります。花茎を長く残しておくと新しい球根の肥大を助けます。

害虫駆除

モザイク病と言う病気が発生する事があります。他のに感染しないよう、引き抜いてゴミに出します。アブラムシが病気を媒介するので、葉が出たらオルトラン粒剤を土の上に振りかけておくと予防できます。
チューリップのモザイク病
モザイク病
チューリップの花弁についたアブラムシ
花弁についたアブラムシ

翌年の開花について

チューリップ
植えた球根は花が咲いた後には無くなって、来年また花を咲かせる球根が新しくできます。花が終わってから、暑くなって葉が黄色くなるまでに球根が太るのですが、暖地では暑さの到来が早くあまり太りません。来年その球根を秋に植えると花が小さいので、立派な花を咲かせるには新しい球根を購入した方がよいです。うちも新しい球根を購入して植えますが、葉が枯れた球根も掘り上げて保存し、庭のあいた所に植えると小さいながら花が咲きます。

球根の堀上げと分球、保存

植えたままだと暑さで球根が腐れやすいので、6月頃になって葉が黄色くなったら掘り上げておきます。掘り上げたらそのままの状態で1週間ぐらい日陰で乾かし、乾いたら茎を切り取って分球します。小さすぎるものは処分して、花の咲きそうな大きさのを段ボール箱などに入れて涼しい日陰で保存しておきます。
球根の掘り上げ(チューリップ)
球根の掘り上げ
球根の保存(チューリップ)
球根の保存

種まきしてみた

花を摘まずに放置すると実が成る事があります。実が茶色くなったら種を取り、秋に種まきしてみるとネギのようは葉が出てきました。開花までにどれぐらいかかるかは分かりませんが、試しにやってみても面白いと思います。
チューリップの実
実(5月下旬)
チューリップの発芽
発芽(4月下旬)
関連リンク