分類: |
蔓性多年草 |

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寒さ: |
強い |
暑さ: |
強い |
草丈: |
15cm〜45cm(蔓の長さ2m以上) |
花径: |
3cm〜5cm(ヒメニチニチソウは2cm〜3cm) |
花色: |
紫 |
増やし方: |
挿し芽、株分け |
場所: |
日当たりのよい所から半日陰 |
用途: |
鉢植え、花壇、寄せ植え、グランドカバー |
花言葉: |
優しい思い出 |
通販店: |
楽天市場にあり
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ツルニチニチソウは蔓性の多年草植物です。蔓は木に登らずに地面を這うように広がり、3月から5月頃にかけて紫色の花が咲きます。蔓は2m以上に伸びますが、高さはあまり高くならないので庭ではグランドカバーに利用されたり、鉢の寄せ植えにして蔓を下へ垂らせたりして楽しまれています。耐陰性が強いので、やや日当たりが悪い半日蔭でも花が咲きます。全体的に姿の小さいヒメニチニチソウ(Vinca
minor)という仲間もあります。 |
作業カレンダー(暖地基準) |
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
開花時期 |
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開花 |
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場所 |
日向〜半日陰 |
植え付け |
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苗の植え付け |
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植え替え |
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植え替え |
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株分け |
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株分け |
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株分け |
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挿し木 |
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挿し木 |
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肥料 |
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鉢の水やり |
鉢土の表面が乾けば与える |
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品種や仲間
ツルニチニチソウ
学名はVinca major、原産地は南ヨーロッパや北アフリカ周辺の地中海沿岸、ツルニチニチソウと言えば一般にこの種類を指します。葉は緑色をしたのと斑入りのバリエガータがあります。花は紫色で大きさは3cm〜5cmぐらい、葉の長さは大きくなると9cmぐらいになります。
 緑葉のツルニチニチソウ |
 斑入りのバリエガータ |
ヒメツルニチソウ
ツルニチニチソウの学名は大きいビンカ(Vinca major)と書かれるのに対して、ヒメツルニチソウはの学名は小さいビンカ(Vinca minor)と書かれ全体的に姿が小さいです。花の大きさは2〜3cmぐらい、葉の長さは大きくなっても2.5cmぐらいです。葉は緑葉、斑入りで白や黄色の品種もあります。ヨーロッパから西アジアが原産地でやや暑さを嫌います。
ディフォルミス
花色は薄い青色から白い花が咲きます。学名はVinca difformis、原産地は西ヨーロッパです。
ツルニチニチソウの育て方
生育サイクルと生態
春の3月から5月にかけて花を咲かせ、春から秋にかけて蔓が伸びます。冬は生育が止まり、寒地では強い寒さで落葉する事がありますが、その他の地域では冬も葉のある常緑多年草です。日当たりの良い所から半日蔭を好み、多少日当たりが悪い所でも生育します。開花時期は日当りをよくした方がよく花が咲きます。蔓は株元からよく発生して、地面を這って茎から根を出して根付き、そこから更に新しい蔓が発生して増えてゆきます。丈夫な植物で病気や害虫にも強いです。
植え付け
春や秋にポット苗が売られている事があるので、入手したら植え付けます。
庭植え
 グランドカバー |
日当たりの良い所から半日蔭の所を好みます。ヒメツルニチソウは夏の暑さと強い日差しを嫌うので、夏は半日蔭になる所が良いです。完熟牛糞となどの堆肥と水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて植えるとよいです。植え付けの間隔はツルニチソウで20cmから40cmぐらい、ヒメツルニチソウは15cmから20cmぐらいが目安です。グランドカバーで早く蔓で覆いたい場合は間隔を狭めに植えるとよいです。
鉢植え
蔓が下へ垂れるように高さのある鉢に植えられる事が多いです。用土は市販されている花の培養土や自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など、自分好みの標準的な土でよいです。20cm前後の間隔で植えるとよいです。
庭植えの管理
放置して育つので、ほとんど手間がかかりません。水やりは植え付け後はしばらく乾きすぎないように与えますが、根付けば与えなくても枯れる事はないです。肥料は育ちが悪いようなら春に少量の化成肥料をまいておくとよいです。横に伸びた蔓の節から根を出してどんどん増えるので、増え過ぎてしまったら蔓を引っ張り、根ごとスコップなどで間引くとよいです。
鉢植えの管理
置き場所
日向から半日蔭で育ちます。春の花が咲く時期は日当たりの良い所の方が花が咲きます。斑入りの品種やヒメツルニチソウは夏は強い日差しで葉が傷む事があるので避けた所に置くとよいです。冬の寒さには強いので戸外で越冬します。
水やりと肥料
水やりは鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。肥料は多く必要ないので、春に緩効性の化成肥料を置き肥しておくとよいです。
植え替え
鉢底から根が出て根詰まりしてきたら植え替えます。時期は春と秋に行えますが、春は開花中なので秋になってから行った方がよいと思います。根鉢の回りを壊して一回りから二回り大きな鉢に植え替えたり、株分けをして前と同じ大きさぐらいの鉢に植え替えてもよいです。
伸びすぎた蔓の切り戻し
株元から沢山の蔓が発生します。長く伸び過ぎた場合は適度な長さに切るとよいです。切った蔓の節からも新しく伸びてきます。
 株元から伸びる蔓 |
 切り戻し後の新しい蔓 |
増やし方
株分けが容易です
蔓が地面を這って根付くので、その部分を掘り起こして植え付けると簡単に増やす事ができます。一鉢に一つだけでは寂しいので、数本一緒に植え付けるとよいです。蔓が下に垂れるので高さのある鉢植えが向いています。時期は植え替え時期と同じ春と秋に行えます。

蔓の途中からの根 |

植え付け |
挿し木もできます
時期は春の5月から6月頃に行うとよいです。1節から3節分の挿し穂を用意して、2節以上あるものは一番下の節を取り除いておきます。用土に赤玉土(小粒)8、ピートモス2などを使って、節が用土に埋まるよう挿します。新芽が伸びてきたら鉢に植え付けます。その他は挿し木のページを参考にしてください。
 挿し穂 |
 挿し木 |
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