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ユウギリソウ (夕霧草)

別名:トラケリウム
科・属名:キキョウ科・トラケリウム属(ユウギリソウ属)科/原産地:南ヨーロッパ、北アフリカ/学名:Trachelium caeruleum

分類: 一年草(本来は多年草)


寒さ: やや弱い
暑さ: 普通
草丈: 80cm〜100cm
花径: 約 0.3cm
花色: 白、紫、赤紫、ピンク
場所: 日当たりを好む
種まき: 秋まき
用途: 鉢植え、切り花
花言葉: はかない恋
ユウギリソウは0.3mm程の小さな花が集まって10cmぐらいの美しい花序を作ります。花序にはやや芳香があり、初夏から初秋にかけて花を咲かせます。夕霧草という名前は小花が集まった様子が霧のようなので、このような名前になったようです。夕霧というのは紫色の花がをイメージしたのでしょうか、花は切り花としても利用する事ができ、葉の色が紫っぽい色、緑色もあるので、葉がカラーリーフっぽい感じにもなります。本来は多年草なのですが、寿命の短い短命植物で秋まき一年草として育てられるのが一般的です。多年草として翌年にも花を咲かせる事は可能なのですが、種まきからの方がよい花を咲かせます。育てるのは庭では育て難くかったですが、鉢植えでは育てやすかったです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(軒下で霜よけ) 日向(夏の西日は避ける) 日向(軒下で霜よけ)
種まき 定植 種まき
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える(過湿を嫌う・種まきは乾かさないように)

ユウギリソウ
8月上旬、自宅の鉢植え

ユウギリソウ(紫)
8月上旬、自宅の鉢植え

ユウギリソウのアップ
8月上旬、自宅の鉢植え

ユウギリソウ2
8月上旬、自宅の鉢植え

ユウギリソウの育て方

場所

日当たりを好むので日当たりのよい所で育てますが、夏の西日は避けた所で育てます。開花中は花に雨が当たると傷んだり、重みで倒れたりするので当てないようにします。 本来は多年草で一年草扱いされていますが、冬を軒下などで越冬させると翌年も花を咲かる事があります。

水やり

やや過湿を嫌うので、水の与えすぎに注意します。鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。夏の日差しの下はよく乾くので、乾かし過ぎないように注意してください。

肥料

肥料は普通です。生育期の春から秋の間、緩効性の化成肥料を置き肥したり液体肥料を与えます。その他、肥料については肥料の使い方を参考にしてください。

植え付け

春に苗が出回るので、購入したら植え付けます。鉢植えの用土は水はけのよい用土、花の培養土にパーライトを3割ほど混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2などに植え付けます。鉢植えの大きさは10号鉢に3株ぐらいを目安に植え付けます。

種まき

暖地の種まきは秋の9月中旬から10月頃に行えます。方法は種が細かいので平鉢ピートバンなどで行えばよいと思います。覆土はせずに、鉢まきでは受け皿を敷いて底から吸引させるとよいです。本葉が2、3枚出たらポットに仮上して、本葉が5、6枚出たら定植します。半耐寒性で寒さに強くありませんが、暖地では霜に当たらないよう日当たりのよい軒下で越冬します。冬の生育はのんびりで、春になると急に大きくなります。
2月中旬 5月下旬

種まき後約 5か月(ゆっくり)

仮植え

定植前(春に急に大きくなった)

支柱立てと花茎切り

草丈が高く風や雨の重みで倒れる事があるので、支柱で支えておくとよいです。開花中は雨に当たると、花が傷んだり重みで倒れるので、鉢植えでは軒下など雨の当たらない所に置いておくとよいです。花の咲き終わった花序は切り取って、次もよい花を咲かせます。

翌年にも花を咲かせる場合

一年草扱いされているのですが、冬を超えると翌年も花を咲かせます。秋に全体の3分の1ぐらい切り戻して軒下などで越冬させ、春の3月頃に株元から10cmから20cmぐらい残して切り戻しておくと、新芽が伸びてまた花を咲かせます。 短命植物なので寿命は短く、種まきからの方がきれいに花が咲きます。

病気や害虫

アブラムシが発生する事があります。見つけたらスミチオンなどの殺虫剤を散布して駆除します。その他は病気や害虫のページを参考にしてください。
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