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ベルセミア

科・属名:キジカクシ科・ベルセミア属/原産地:南アフリカ/学名:veltheimia bracteata

分類: 球根多年草


寒さ: やや弱い
暑さ: 葉が枯れて休眠する
花長: 約 3cm
草丈: 30cm〜45cm
花色: ピンク、黄色、白
場所: 日向〜半日陰
増やし方: 分球
用途: 鉢植え
ベルセミアは南アフリカ原産の球根多年草植物です。2種あってブラクテアータという半日陰の森林などに生えて花色が薄いピンクやレモン色などを咲かせるものと、カペンシスという日当たりのよい岩場などに生える葉が灰色がかった濃いピンク色の花を咲かせるものがあります。こちらはブラクテアータの紹介で球根が売られている事があります。9月頃に植えると10月には葉が茂り、12月には花茎が見えて、3月下旬頃には高さ40cmぐらいまで花茎が伸びて管状になった沢山の花を咲かせます。咲き終わって気温が高くなると葉が枯れ始め、夏には完全に葉が枯れて休眠します。比較的育てやすく、冬は0度以下に当てない事と初夏になって葉が枯れたら雨に当てないよう明るい日陰に置く事に気をつければよいです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向〜半日陰(霜よけ・0度以上) 半日陰 明るい日陰(雨よけ) 半日陰 日向〜半日陰(霜よけ)
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える 控えめ 断水 表面が乾けば与える
ベルセミア ベルセミアの全体

育て方

植え時期と方法

ベルセミアの植え付け
10月中旬
9月には葉が出てくるので、9月から10月中旬頃までに植え終えた方がよいです。庭に植えると霜で枯れてしまうので、鉢に植えて育てるようにします。用土は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1など水はけのよいものを利用するとよいです。鉢植えの大きさは6号から7号鉢に1球、深さは頭の部分、3分の1ぐらいが出るよう浅く植えるとよいです。

場所

9月から5月

ベルセミアの花茎
12月下旬
秋の強い日差しを避けた半日陰に置きます。日差しが和らいだ11月頃からは日当たりのよい所でよいです。寒さにはさほど強くありませんが、暖地では霜の当たらない軒下に置いて、凍るような日だけ室内へ入れて育てる事が出来ます。午前中の日光が当たる半日陰でも育つので室内の窓辺などに置いて越冬させる事もできます。花茎は12月には出てきます。

6月から8月

花が咲き終わってから気温が高くなる5月中旬頃から6月中頃には葉が枯れはじめて、夏には完全に葉が枯れて休眠します。水やりを中止して、雨の当たらない明るい日陰に置いておくとよいです。

水やり

葉の茂っている秋から春は鉢土の表面が白く乾けば与えればよいです。花後に気温が高くなると葉が枯れてくるので、水やりを中止して雨の当たらない明るい所に置いておくとよいです。

肥料

球根に養分を蓄えているので、さほど多く必要ありません。秋の10月頃と春の3月頃に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらいでよいです。

夏を超えた鉢植え


9月下旬
9月になると水を与えなくても葉が伸びてくるので水やりを開始します。植え替えは毎年行う必要はないですが、2,3年間していないものは行うとよいです。強い日差しは避け、葉が茂ってきたら緩効性の化成肥料を置き肥するとよいです。

掘り上げ保存

夏は鉢植えのまま水を切って明るい日陰に置いておけば容易に超えますが、球根植物なので葉が枯れたら鉢から掘り上げて乾燥させ、箱などに入れて保存させる事もできます。

増やし方(分球と種まき)


増えた球根
2、3年に1個ぐらいと球根が増えるのは少ないのですが、分球して増やす事が出来ます。掘り上げ時や植え替える時に、手で分けたり引っ付いた所をハサミなどで切ります。切り口は病気が入らないよう日陰で乾かします。実が成れば種まきも可能ですが、開花までには3、4年かかります。沢山の苗が欲しい秋に砂などに蒔いて軽く覆土して明るい日陰で発芽させます。

凍る寒さに注意


凍傷で折れた花茎
比較的寒さに強く、暖地では霜の当たらない軒下で越冬して花を咲かせます。しかし、年によっては冷え込みの強い日があって、せっかくの花茎が凍傷で痛んでしまう事があります。暖地でも凍るような日だけは室内へ入れるようにした方がよいです。
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