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オリヅルラン

学名:Chlorophytum comosum
科・属名:キジカクシ科・オリヅルラン属
原産地:南アフリカ
分類:常緑多年草
寒さ:弱い(5度以上)
暑さ:強い
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:あり
草丈:約20cm〜40cm
花言葉:集う幸福、守り抜く愛、祝賀
通販:楽天市場にあり


中斑オリヅルラン

中斑オリヅルランの花

外斑オリヅルラン

外斑オリヅルランの花
オリヅルランは尖った葉がふさふさと茂る、昔から人気のある観葉植物です。200種類以上あると言われますが、お店でよく見かけるのは中斑オリヅルランという白い模様が葉の中央にあるタイプです。白い葉模様が外側にあるタイプもあって、こちらは外葉オリヅルランと呼ばれ比較的寒さに強いです。ともにランナーという茎が長く伸びて先端に子株をつけ、その姿が折り鶴のようなのでこの名前になったようです。子株には根も一緒に生えるので、切ってそのまま土に埋めるだけで簡単に増やす事が出来ます。育てやすく仮に親株が枯れてしまっても、子株が増えるので絶える事なく育て続けるのもそう難しくはないです。他の観葉植物や草花との寄せ植えの素材にも便利です。

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向(5度以上) 日向 半日陰 日向 室内の日向
植え替え 植え替え
ランナー挿し ランナー挿し
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が白く乾いたら 鉢土の表面が乾いてきたら与える 白く乾いたら

オリヅルランの育て方

置き場所


玄関
日当たりがよい所を好むので、室内では窓辺などに置くとよいです。しかし、真夏の日差しは強すぎて葉が焼ける事があるので、レースカーテン越しや午前中の日光が当たるような所がよいです。日の当たる所がなかったり明るい玄関などでも、少し葉色が薄くなり子株が発生し難くなりますが育てる事は出来ます。日陰で育った葉の薄いものを、急に強い日差しに長時間当てると葉が茶色く焼けてしまう事があるので、当てて育てる場合は徐々に慣らした方がよいです。冬の寒さには強くないので、秋の最低気温が15度以下になってきたら外で育てているものは室内へ入れます。冬は室内の最低温度5度以上ある日当たりのよい所や明るい所に置いて育てます。
4月中旬から10月中旬 室内または戸外の日当たりのよい所(真夏の強い日差しは避ける)
10月下旬から4月上旬 室内の日当たりのよい所(最低温度は5度以上で管理)

水やり

4月から10月頃の成長期は、鉢土の表面が乾いてきたら鉢底から流れるぐらいたっぷりと与えます。秋が深まって涼しくなるとだんだん土の渇きが遅くなってくるので、水やりの回数も徐々に減ってゆきます。冬になると寒さで生育が止まり、水もあまり吸わなくなるので、鉢土の表面が完全に白く乾いてから与えるようにします。冬はいつも土が湿った状態だと根が腐って枯れてしまう事があるので注意してください。真冬の空気はよく乾燥するので、葉に霧吹きをかけて湿度を与えると葉の痛みを予防する効果があります。霧吹きの水は人肌ぐらいに温めて暖房の効いた暖かい時間帯にかけた方が植物にストレスを与えなくてよいです。春になって暖かくなると、だんだんと水を吸いはじめて土の乾きが早くなるので、土の表面が乾いてきたら十分に与えるようにします。

肥料

春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料などを与えます。ランナーが伸びれば花が咲く事があるので、もし観葉植物専用を使っているのであれば、花の肥料を与えた方がよいです。

植え替え


古土を取り除いた

植え替え後
時期は春の4月中旬から6月頃に行うのが理想的です。2年に1回を目安に行いますが、鉢の底から根が出て根詰まりしていたら毎年でも行った方がよいです。無理して根を切らない程度に古土を取り除いて新しい土で植え替えます。必要なら切り分けて株分けする事もできます。鉢植えの種類は吊り鉢にすると子株がぶら下がるので人気がありますが、好みで高さのある鉢や普通の鉢を使ってもよいです。用土は市販されている観葉植物専用の土でかまいません。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4ぐらい、吊り鉢にしたい場合はピートモス6、バーミキュライト2、パーライト2などを使うと鉢を軽くできます。

増やし方

株分け

植え替えの時に切り分けて容易に増やす事が出来ます。あまり細かく分けずに、好みの大きさの塊に切り分ければよいです。

ランナー挿し

ある程度大きく育つと、ランナーという茎が発生して、先の方に子株ができます。子株が大きくなったら根も伸びるので、切リ取って小鉢に定植用の土を入れてそのまま植えればよいです。時期は4月中旬から9月一杯まで行えます。植えたら土を乾かさないように水やりして、直射日光の当たらない明るい日陰で1週間ほど育て、葉が伸びてきたら肥料を与え通常の場所で育てます。子株が小さすぎるものを早く大きくしたい場合は、平鉢や箱などに沢山植えて根を伸ばし、少し大きくしてから鉢に植えてもよいです。

子株

定植用の鉢に植える

左は親株

寄せ植え


寄せ植え
子株は根がついてすぐに植えられるので、観葉植物や草花との寄せ植えに使えて便利です。高さのある観葉植物では株元に植えたり、カラーリーフと寄せ植えして楽しんでもよいです。1年も経つと根が鉢一杯になっている事が多いので、春になったら株分けを兼ねて植え替えた方がよいです。戸外の花壇や大型コンテナでは日当たりのよい所でも多少日当たりの悪い所でもかまいません。ただ寒さに弱いので、秋の9月下旬頃になったら根の周りの土をあまり取り除かないよう掘り上げて鉢に移すか、親株は諦めて子株だけ鉢に植えて室内で越冬させてもよいです。

冬の管理方法

寒さに弱いので5度以上ある室内の明るい窓辺などで越冬させるとよいです。肥料は与えないようにして、冬の寒さで水をあまり吸わず生育もしないので、水やりは鉢土の表面が完全に白くなってから与えます。土がいつも湿った状態だと根腐れを起こす事があるので与え過ぎには注意してください。冬は空気が乾燥して葉の水分が奪われ痛みやすいので、暖房の効いている時や暖かい時に霧吹きで葉水を与えるとよいです。

冬を越えた春のオリヅルラン

越冬前に比べて多少葉が少なくなったり、葉の先が少し枯れていたりしているものです。葉の先が枯れているものは、鋏で葉の形に切って整えるとよいです。あまりにも葉が枯れて姿が乱れていたら、部分的に根腐れしている事もあるので、4月頃になって暖かくなったら腐った根を取り除いて新しい土で植え替えるとよいです。

ランナーが発生しない

ある程度大きくならないと発生しません。また、日照不足だと発生し難くなるので午前中ぐらいは日光に当てた方がよいです。中斑よりも外葉オリヅルランの方が発生しやすい性質をしています。

病気や害虫など


アブラムシ
あまり心配はないですが、以前ランナーにアブラムシが発生した事があります。放置すると葉の汁を吸われ生育も衰えてしまうので、殺虫剤を散布して駆除します。農薬の散布は安全のため戸外で行うようにしてください。
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