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カラジューム

学名:Caladium
別名:カラジウム
科・属名:サトイモ科・カラジューム属
原産地:熱帯アメリカ
分類:球根植物
寒さ:弱い(10度以上)
暑さ:強い
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:あり
花言葉:喜び
用途:鉢植え、寄せ植え


カラジュームの写真

カラジュームの寄せ植え

カラジューム2
葉の色は白や赤っぽい斑入りが多く葉脈も美しい観葉植物です。熱帯アメリカ原産の寒さに弱い球根植物で、春から秋には葉がありますが、冬になると葉を落として球根だけで越冬します。葉の長さは種類によって20cm〜45cmぐらい、葉柄という長さ30cmから60cmぐらある先に葉がついています。球根の大きさは3cmから大きくなると9cmぐらいになり、子が発生して増えてゆきます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内(10度以上) 催芽(23度以上) 日向 半日陰 日向 室内(10度以上)
植え替え 植え替え
分球 分球
肥料 肥料
鉢の水やり 断水 表面が乾けば与える 断水

カラジュームの育て方

置き場所

生育期の5月から9月中旬は戸外の日当たりのよい場所で育てますが、真夏は日差しが強過ぎるので、午前中の柔らかい日差しに当てるぐらいにします。耐陰性はあって日陰でも育ちますが、日光が足りないと葉色が悪くなり貧弱に育ってしまいます。涼しくなった10月になったら、室内の日当たりのよい場所で育てます。15度以下になると葉が減ってゆくので、できるだけ室内の暖かい所に置いて球根を太らせます。葉がなくなってきたら水やりを断って、最低温度10度以上の暖かい場所で休眠させます。
5月から9月 日当たりのよい戸外。真夏は明るい日陰
10月 室内の日当たりのよい場所
11月から4月 10度以上の暖かい場所で水を断って休眠させる

水やり

春から秋の生育期は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。秋になって寒くなると葉が落ちてくるので、徐々に水やり回数を減らして、葉がなくなってきたら完全に水を断って休眠させます。春になったら植え替えをして、通常の水やりをして育てます。

植え替え

売られているカラジュームは2月中旬頃に温室の中で芽を出させ、3月頃に鉢に植え付けられて5月頃から7月頃に葉が茂ったものが売られています。自宅で冬を超えた鉢植えから自然と芽が出てくるのは23度以上ある5月以降なので、この時期に植え替えを行わないといけません。売られているものと比べると芽が出る時期が遅いので、売られているような葉の茂った姿にならないままシーズンを終える事が多いです。ですのでもし質のよい葉を求めるには毎年購入した方がよいです。もし、冬を超えた鉢植えを売られているものと同じように葉を茂らせたい場合は、催芽処理という工程を行って植え付けないといけません。

催芽処理

4月頃、容器に植えて温度の高い所で芽を出させます。芽が出るには昼間は23度以上、夜間の最低温度は15度以上が必要なので、温度が上がりやすい透明のプラスチック容器やイチゴパックなどを鉢の代わりに、底に水が抜けるよう穴をあけて利用します。バーミキュライトや川砂などを底に3cmぐらいの高さに敷き、球根を置いて頭が隠れる程度に覆土して水を与えます。室内の日当たりのよい所に置くようにして、ビニールなどで覆って保温します。水槽を利用してサーモ付のヒヨコ電球などで加温すると3月頃から行う事も出来ます。10日から20日ぐらいで芽が伸び始め、20日から30日ぐらいして葉が1、2枚出てきたら鉢に植え付けます。

植え付け

5号鉢を目安に球根の大きさが7cm以上あるものは1個から2個ぐらい、5cm前後のものは3個ぐらい、3cm前後のものは5個ぐらいを目安に、覆土は球根が隠れるぐらいに植え付けます。水はけのよい土を好むので、赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2ぐらいでよいと思います。 日当たりがよく23度以上ある所で管理します。

増やし方(分球)

分球で増やす事ができます。催芽の前に4個以上付けて切り分けます。切り口から病気が入らないよう、灰などをつけて乾かすようにします。

肥料

肥沃な用土を好むので5月から9月まで緩効性の化成肥料を置き肥して、葉色が悪い場合は薄めの液体肥料を追肥するとよいです。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

冬の管理方法

球根植物のような管理でよいですが、球根を掘り上げて保存しなくてもよいです。葉がなくなってきたら水を与えるのを止めて土を乾燥させ、鉢のまま最低温度10度以上の暖かい室内で休眠させるとよいです。

病気や害虫など

ハダニ

葉の裏をハダニに吸われて、葉の色が白っぽくなってしまいます。空気が乾燥すると発生しやすいので、時々葉の表と裏両方に葉水を与えます。葉ダニがついた場合は殺ダニ剤などで駆除します。その他、害虫については病気や害虫のページを参考にしてください。

葉の色が悪い

日光不足だと葉の色が出難くなります。種類によって葉が焼けやすいものと焼けにくいものがあります。生育期は真夏を除き、できるだけ日当たりのよい場所で育てます
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