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エピスシア

学名:Episcia
科・属名:イワタバコ科・エピスシア属
原産地:熱帯アメリカ
分類:常緑多年草
寒さ:弱い(15度以上)
日照:明るい日陰
耐陰性:あり
草丈:10cm〜30cm
花径:1.5cm〜3cm
花色:赤、黄色、橙色、白、ピンク
花言葉:子まめ、可憐、強調

エピスシアは熱帯アメリカに10種類ほどが生息している多年草植物です。軟毛に覆われた葉と小さなトランペット状の花とのコントラストが美しいものが多く、ランナーと呼ばれる長い茎を伸ばし先に子株をつけて増えます。写真はベニギリソウ「Episcia cupreata」という赤い花を咲かせる種類で、他に黄色やピンク色をしたものがあります。葉も美しいので観葉植物として育てられ、いろいろな葉模様をしたものがあります。湿った所を好むので水を好み、寒さにはとても弱いので冬越しが難題です。安値で売られているものは一年草と割り切って育てるのもよいと思います。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内のレース越し〜明るい所越し(15度以上) 明るい所(60%遮光) 室内のレース越し〜明るい所
植え替え 植え替え
挿し芽 挿し芽
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 乾き始めたら 控えめ

エピスシアの育て方

置き場所

春から秋は強い日差しを避けた明るい日陰に置きます。花を咲かせるには適度な光があるとよいので、60%ぐらいの遮光ネット越しでもよいです。寒さにはとても弱く10度以下では枯れるので、15度以上が必要になります。秋になって涼しくなったら、室内の明るい所やレースカーテン越しの日光が当たるぐらいの所に置きます。冬は一般の家庭では15度以上を保つのが難しく枯らせる事が多いと思いまますが、出来るだけ暖かい所に置いて、水やりを極力控えて霧吹きで葉水中心の水やりにします。もし温室があれば最低温度を15度以上に、生育させるには20度以上が必要になります。温室栽培については温室のページをご覧ください。
5月から10月上旬 室内または戸外の明るい所。
10月中旬から4月 室内のレースカーテン越しの日光〜明るい所。最低温度は15度以上で管理。

水やり

多湿を好む観葉植物なので、表面が乾き始めたらたっぷりと与えます。あまり過湿になると柔腐病という茎や根が腐る病気になる事があるので、過度な過湿には注意してください。空中湿度を好むので年間を通じて葉水を与えて湿度を高めてあげるとよいです。秋の最低温度が20度以下になってきたら徐々に乾きが遅くなるので、自然と水やりの間隔もあいてきます。冬は15度以上を保つようにして、控えめに与えますが、保てない場合は乾かし気味にして、霧吹きにぬるま湯を入れて葉水を与えながら育てます。その他は観葉植物の水やりを参考にしてください。

植え替え

2年に1度を目安に植え替えますが、鉢の底から根が出て根詰まり気味なら毎年行います。時期は6月頃に行うのが理想的ですが、根詰まりしたものなどは8月中旬までに行い、秋までに早く根を張らせた方がよいです。土は市販されている花の培養土にパーライトを2、3割ぐらい混ぜて水はけをよくしたり、自分で作る場合はピートモス6、バーミキュライト2、パーライト2などを利用するとよいです。根鉢の周りを3分の1ぐらい壊して、子株が増え過ぎている場合は分けて植え替えるとよいです。

増やし方(ランナー挿し、挿し芽)

ランナーに子株をつけるので、それを切って用土に挿したり、2,3節分の茎を切って下葉を取り、そこが用土に埋まるように挿しても増やす事ができます。時期は6月から8月まで行えます。用土はバーミキュライととパーライトの等量などを使うとよいです。平鉢などに沢山挿して、根が出たらポットや小鉢に仮植えして、根が回ってきたら定植します。

肥料

生育する5月中頃から10月中頃まで花の液体肥料を2週間に1回ぐらい定期的に与えるとよいです。冬の生育していない時期は与えないようにします。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

枯葉の除去

枯れた葉は見苦しく、また病気の発生の元になる事があるので早めに取り除くようにします。

冬の管理方法

寒さにはとても弱く10度以下では枯れてしまうので、15度以上が必要になります。できるだけ暖かく明るい所に置いて、水やりは控えめにしてぬるま湯を入れた霧吹きで葉水を与えながら越冬させます。

水槽の利用

一般の家庭では温度を保つのが無理なので、水槽を使った簡単な温室を作る方法を紹介します。これはサーモ付の保温電球というのが売られているので、それを水槽の中に入れて温室代わりにするという方法です。親株が大きいと水槽に入らない事があるので、夏にランナー挿しや挿し芽をして苗を作っておき、冬に保温電球を備えた水槽に入れて越冬させるという方法です。

もし、サーモ付き保温電球セット をお求めなら楽天市場にあります。

主な害虫

葉に小さなハダニが発生して葉の汁を吸われてしまったり、白いコナカイガラムシが発生する事があります。駆除などについては病気や害虫を参考にしてください。
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