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イレシネ

学名:Iresine
科・属名:ヒユ科・イレシネ属
別名:マルバビユ(イレシネ・ヘルブスティー)
原産地:熱帯アメリカ
分類:多年草
寒さ:弱い(0度以上)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:なし
草丈:〜40cm(自生地では1mぐらい)




イレシネは熱帯アメリカに40種から50種ぐらいあります。写真の赤や青葉をしたのはイレシネ・ヘルブスティーという種類で、葉が丸っこいのでマルバビユという別名もあります。他に緑葉にピンク色が混ざり葉が尖ったイレシネ・リンデニー、ピンクファイヤーなども売られて見かける事があります。葉が美しい事からカラーリーフとして寄せ植えされたり、庭にグランドカバーのように沢山植えられている事もあります。熱帯の植物なのですが寒さには比較的強く、0度ぐらいの低温に耐えて冬に花を咲かせる事もあります。花は目立たず鑑賞価値はあまりありません。鉢植えは冬を室内で越冬させた方が葉が落ちにくいのでよいと思います。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
観賞期間 葉の観賞
場所 室内の日向(5度以上) 日向
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
整枝
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 乾いたら 乾いてきたら 乾いたら 控えめ

イレシネの育て方

植え付け

カラーリーフとして苗が出回っている事があります。庭に植える場合はできるだけ日当たりのよい所に植え付けます。霜に当たると枯れるので、庭に植える場合は一年草の感覚になります。しかし、挿し木で容易に増えるので夏から秋に挿して苗を作り来シーズン植えるという方法もあります。鉢植えの場合は一鉢にしてもよいし、寄せ植えの素材にも適しています。用土は普通でかまいません。

置き場所

日当たり好みます。生育期の春から秋はできるだけ戸外の日が当たる所で育てます。日照不足になると葉色が悪くなるので注意してください。熱帯の植物の中では比較的寒さに強い方で、暖地では軒下などで霜に当てず凍らないような所に置けば12月頃まで葉を落とさずに耐えます。しかし、本格的な冬がやって来て強い寒さにさらされると落葉してしまうので、冬は室内の日当たりのよい5度以上の所で冬を越させるとよいです。
4月から11月 室内または戸外の日当たりのよい所
12月から3月 室内の日当たりのよい所。最低温度は5度以上で管理。

水やり

鉢植えでは春から秋の生育期は鉢土の表面が乾いてきたら与えます。夏の日差しの下では乾きが早いので毎日の水やりになります。庭に植えたものは、植え付け後はしばらく水を切らさないよう注意しますが、根付けば雨が降らず乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。冬の鉢植えは寒さで生育が止まり、土の乾きも遅くなるので、鉢土の表面が白くなってさらに2、3日してから与えるぐらいと控えめにします。冬に用土が過湿になると根腐れする事があるので注意してください。その他は観葉植物の水やりを参考にしてください。

植え替え

鉢植えは根が張るので毎年植え替えた方がよいと思います。時期は春の4月中旬から6月頃に行います。用土は観葉植物の培養土や、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6,腐葉土4など普通でかまいません。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

肥料

春から秋の間に緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えればよいです。冬の生育していない時は与えると根を痛めるので注意してください。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。

整枝

冬を越えて樹形が乱れたら、将来の樹形をイメージして適度に切り戻し整枝します。時期は新芽を吹く4月頃に行うとよいです。切り戻した枝は挿し穂に利用できます。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことができます。時期は春の5月から秋の9月頃まで行えます。3節ぐらいの挿し穂を用意して、一番下の節の葉を取って30分ほど水揚げします。あれば発根促進剤をつけて葉の取った節が用土に埋まるように挿します。水挿しでも増やす事ができ、水を入れたコップなどに茎を漬けておくと根が出てきます。根が長く伸びたらポットなどに仮植えするとよいです。庭植えでは夏から秋に挿し木してポット苗を作っておき、また来年植えるという方法もあります。その他は挿し木のページを参考にしてください。
9月下旬 1月中旬

挿し穂

挿し木

越冬中
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