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マダガスカルジャスミン

学名:Stephanotis floribunda
別名:ステファノティス
科・属名:キョウチクトウ科・ステファノティス属
原産地:アフリカのマダガスカル島
分類:蔓性常緑低木
開花時期:6月中旬〜9月中旬
花径:約 3cm、花長:4cm〜6cm
寒さ:弱い(8度以上)
暑さ:強い
日照:日当たりを好むが夏は半日蔭
耐陰性:なし
その他:有毒植物
花言葉:清純、清らかな祈り
通販:楽天市場にあり




マダガスカルジャスミンの写真

マダガスカルジャスミンの花

マダガスカルジャスミンの花2

マダガスカルジャスミンの花3
マダガスカル原産の蔓性の樹木です。夏頃に3cmぐらいの大きさで、厚い花びらをした純白色の美しい花を咲かせます。モクセイ科のジャスミンに似たとてもよい香りがしる事から、マダガスカルジャスミンと呼ばれています。欧米ではブライダルブーケとして利用されているそうで、切り花にして利用する事もできます。植物には毒があるので、蔓を切ったりする場合は、手がかぶれやすい人はゴム手袋などをして作業して方がよいです。寒さには弱いので、庭植えする事は出来ず、鉢植えで育てられています。

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内の日向(8度以上) 日向 半日蔭(午前中の日光) 日向 室内の日向(8度以上)
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
肥料 肥料
水やり 控えめ 表面が乾けば 表面が乾く前に 乾けば 控えめ

マダガスカルジャスミンの育て方

置き場所

生育期は日当たりのよい場所に置きます。4月下旬から5月頃が花芽分化期になるので、この頃はよく日光に当てるようにします。真夏は日差しが強過ぎて葉が焼ける事があるので、50%ほど遮光するか午前中の日光に当てるぐらいにして育てます。秋の最低気温が15度を下回ってきたら室内の日当たりのよい窓辺などに置きます。冬は日当たりのよい最低温度8度以上のできるだけ暖かい場所で管理します。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。
4月中旬から10月中旬 戸外の日当たりのよい所(真夏の強い日差しは避ける)
10月下旬から4月上旬 室内の日当たりのよい所。(最低温度は8度以上で管理)

水やり

鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏はよく乾くので、乾かしすぎないように注意してください。秋の最低気温が20度を下回ってきたら、水やり回数を徐々に減らし、冬は表面が乾いてから更に4、5日とかなり控えめな水やりにして越冬させます。その他、水やりについては観葉植物の水やりを参考にしてください。

植え替え

根が底から出て根詰まり気味や、植え替えを2年以上していない株は植え替えをします。時期は春の新芽を吹く4月中旬から5月中頃に行うのがよいと思います。用土は普通の水はけのよい用土でかまいません。たとえば赤玉土(小粒)6、腐葉土4ぐらいの水はけのよい用土で植え替えます。蔓性なのであんどん仕立てなど支柱を立てて植え替えます。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

摘芯

樹液には毒があるので、かぶれやすい人は、樹液が手に着かないようゴム手袋などをして作業した方がよいと思います。花の蕾が3個ぐらい付いたら、蕾の付いたつるの先端部分を摘芯します。摘心する事で蕾の発達を早め、花を咲かせやすくします。また、マダガスカルジャスミンは1度花を咲さかせた場所に二度と花を咲かせる事はありません。摘心する事で枝を分岐させ、花を多く咲かせます。

増やし方(挿し木)

2節残して蔓を切り、上の節の葉を2枚残し1時間ぐらい水に浸けて樹液を出しておきます。葉の取った節を用土に埋めて挿します。時期は5月中旬から7月頃が理想的です。挿し木から花を咲かせるまでには3年ぐらいかかります。その他、詳しくは挿し木のページを参考にしてください。

肥料

成長期の5月から10月中頃まで花用の緩効性化成肥料や液体肥料などを与えます。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。

冬の管理方法

日当たりと温度が不足すると葉が落ちてしてしまう事が多いです。冬は室内の暖かい所でできるだけ日光に当てて、水やりを控えて越冬させます。冬に葉を落とす事が多いですが、葉が減っても春になって生きていれば蔓が延びてきます。その他は冬の管理を参考にしてください。
4月上旬

翌年の夏

病気や害虫など

花が咲かない

●日光に当たらないと花が咲かない性質があります。長日植物で日が長くなると花芽分化する性質があり、自然の花芽分化期は4月下旬から5月頃です。この頃は日照不足にならないよう注意してください。その後は7月から8月頃に開花します。開花しているマダガスカルジャスミンを見ると上の方ばかりに花を咲かせる事が多いです。これは上部の方が日を多く浴びるからで、ちょっとした日の当たり具合で開花に影響してしまいます。ちなみに、お店で5月頃に開花して売られているものは、電灯に当てて人工的に長日条件を作って開花させているものです。
●一度開花したつるには二度と花をつける事がなく、新しく伸びた蔓にしか花が咲きません。新しく伸びた蔓が邪魔になっても、できるだけ切らないようにして支柱に誘引してください。また、蔓の先端を摘心して蔓をできるだけ多く出させるとよいです。

カイガラムシ

白いコナカイガラムシなどがつく事があります。古くなった歯ブラシなどや濡らしたティッシュなどで落として、スミチオン乳剤などを散布しておきます。

マダガスカルジャスミンの実

秋になると実が成る事があります。この実は有毒なので、食べる事はできません。実を成らせてみたい場合は人工受粉するとよいと思います。あまり実の数をつけると株が弱るといけないので、一つだけ残すぐらいにした方がよいと思います。実が熟すと割れて中からから綿毛の着いた種が出てくるので、種まきでも増やす事ができると思います。
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