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マランタ学名:Maranta科・属名:クズウコン科・マランタ属 原産地:中南米 分類:常緑多年草 寒さ:弱い(10度以上) 暑さ:強い 日照:明るい日陰 耐陰性:あり |
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![]() マランタ |
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マランタは中南米を原産とし、20種類以上が分布する植物です。観葉植物としてよく見かけるのは、その中の一種である「マランタ・レウコネウラ(Maranta leuconeura)」です。この植物は、小判型の葉を持ち、美しいエキゾチックな葉模様が特徴です。この種類にはいくつかの品種があり、明るいライム色の葉を持つものや、緑色の葉に赤い葉脈や白い葉脈が入った品種など、多彩なバリエーションが楽しめます。同じクズウコン科に属するカラテアと葉の模様が似ているため混同されることもありますが、マランタは匍匐性があり、茎が地面を這うように伸びる性質を持っている点で異なります。この特性により、釣り鉢にも適しており、空間をおしゃれに演出する観葉植物として人気があります。さらに、マランタには「就眠運動」と呼ばれる特徴があり、夜になると葉が上を向いて閉じる習性があります。この動きが合掌して祈る姿に似ていることから、「祈りの植物(Prayer Plant)」と呼ばれることもあります。 | |||||
マランタの育て方置き場所直射日光を嫌う観葉植物で、年間を通して直射日光の当たらない明るい日陰で育てるのが適しています。強い日差しにさらされると葉焼けを起こすことがあるため、カーテン越しの柔らかい光が当たる場所や半日陰が理想的です。逆に暗すぎる場所では成長が鈍ることがあるため、適度な明るさを保つことが重要です。熱帯原産の植物であるため、寒さには弱い性質を持っています。屋外で育てている場合は、秋に最低気温が15度を下回るようになったら室内に取り込みます。冬場は暖房の効いた暖かい部屋で管理し、最低温度が10度以上を保てる環境で育てる必要があります。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。
水やり春から秋の生育期には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。やや乾燥に弱いため、乾かし過ぎには注意が必要です。朝の最低気温が20度を下回ると、徐々に水の吸収が減少するため、秋以降は水やりの回数を少しずつ減らし、植物の状態に合わせた管理が大切です。冬場は、土の表面が乾いてから数日経ってから水を与え、過剰な水やりは根腐れの原因となるため控えめにしましょう。マランタは高温多湿を好む観葉植物で、空中湿度が不足すると葉に影響を与えることがあります。そのため、霧吹きを使って葉に水分を与えることが効果的です。湿度が不足すると、マランタは葉を丸めて蒸散を防ごうとしますが、この状態が続くと葉が乾燥して枯れてしまう可能性があります。エアコンや暖房の風が直接当たらない場所に置き、周囲の湿度を適切に保つよう工夫することが重要です。その他、水やりについては観葉植物の水やりを参考にしてください。植え替え2年に1回を目安に植え替えを行います。植え替えの適期は5月から6月頃の、生育が活発になる春から初夏が理想的です。植え替えを行うことで、根詰まりを防ぎ、健康な成長を促すことができます。用土は保水性と通気性の両方を備えた弱酸性の土を好みます。具体的には、酸度無調整のピートモスを5割、バーミキュライトを3割、パーライトを2割の割合で混ぜると、マランタに適した環境を整えやすくなります。また、市販の観葉植物用の培養土を使用しても問題ありませんが、水はけを良くするためにパーライトを追加することをおすすめします。植え替え後は、しっかりと水を与え、日陰の明るい場所で管理して根が定着するのを待ちます。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。切り戻し茎の葉が減少し姿が乱れた場合、健康な茎を残して鋭く清潔な剪定ハサミで斜めに切り戻すことで新しい葉の成長を促進し、植物の形を整えられます。切った茎の先端は挿し木の繁殖に利用でき、春から初夏の植物の生育が活発な時期に行うのが最適です。増やし方(挿し木、株分け)挿し木挿し木は、2-3節の挿し穂を用意し、一番下の節の葉をちぎって、その節が用土に埋まるように差し、温度20-25℃、湿度80%以上の環境で管理すると発根しやすく、根が出るまで約4-6週間かかります。挿し穂は清潔で鋭い剪定ハサミで斜めに切り、バーミキュライトやピートモスなどの保水性と通気性の良い用土を使用し、直射日光を避け、常に湿潤な状態を保つことが成功のポイントです。その他は、挿し木のページを参考にしてください。株分け株分けは、植え替え時に行い、根元から手で割くように丁寧に分けることができ、各株には健康な根と複数の茎を持つようにします。分割後は、それぞれの株を新しい鉢に植え、初期は高湿度と間接光の環境で管理し、土の表面が乾いたら水を与え、植物のストレスを最小限に抑えることが重要です。肥料春から秋の生育期は液体肥料を2週間に1回程度与えます。肥料が多いと根が傷みやすいので、薄めに希釈して与えます。冬季は肥料を与えないようにします。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。冬の管理方法マランタは寒さと乾燥に非常に弱い植物です。そのため、冬季には特に注意が必要です。理想的な管理方法としては、葉水を定期的に与えて空中湿度を保つことや、暖房の風が直接当たらない場所に置くことが挙げられます。また、室内の温度を15℃以上に維持することが重要です。さらに、ビニール温室を利用することで、低温や乾燥からマランタを保護し、温度と湿度を安定させることができます。ビニール温室を使用する場合は、適度な換気を行い、過剰な湿気やカビの発生を防ぐよう注意してください。その他は、観葉植物の冬の管理をご覧下さい。 |
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