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フィロデンドロン・セローム

学名:Philodendron selloum
別名:ヒトデカズラ、セロウム
科・属名:サトイモ科・フィロデンドロン属
原産地:ブラジル
分類:常緑多年草
寒さ:やや弱い(0度以上)
暑さ:強い
日照:明るい日陰
耐陰性:あり
通販:楽天市場にあり


フィロデンドロン・セローム

大きな葉(50cm以上)

気根
フィロデンドロン・セローム・スーパーアトム
スーパーアトム
フィロデンドロンの仲間は熱帯アメリカに200種類ほどがあります。多くは蔓性や半蔓性ですが、セロームは直立性で蛇のように茎が匍匐して横へ伸び、長い気根を伸ばして他の植物へ着生して育ちます。葉は厚く切れ込みがあって大きく、植物園では葉の長さが50cm以上したセロームを見かける事があります。熱帯の植物ですが寒さには比較的強く、耐陰性もあるので玄関などの明るい所でも育ちます。生育がゆっくりなので葉の数はなかなか増えませんが、丈夫なのであまり葉の数が減る事はないです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向(5度以上) 半日陰 明るい所 半日陰 室内の日向(5度以上)
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
水やり 控えめ 表面が乾けば与える 控えめ

フィロデンドロン・セロームの育て方

置き場所

強い日差しを嫌うので、明るい日陰で育てます。日差しの緩やかな春や秋はレースカーテン越しの日が当てた方がよく育ちます。耐陰性があるので少々暗い所でも育ちますが、生育が遅くなり葉も垂れてくるので、できるだけ明るい場所に置いた方がよいです。戸外に置いているものは秋が深まってきたら室内の日当たりのよい所へ入れ、冬は最低温度5度以上ある明るい所に置きます。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
4月中旬から10月 室内や戸外の半日陰。強い日差しは避ける。
11月から4月上旬 室内の日当たりのよい所から半日陰。最低温度は5度以上で管理。

水やり

生育期の春から秋は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。真夏の生育期はよく乾くので、表面が乾く前に与えます。部屋が暗い場所では乾きが遅くなるので、水を与え過ぎると根腐れする事があるので注意してください。秋の最低気温が20度を下回ってくると、徐々に水の吸い上げが遅くなるので、水やり回数を徐々に減らしていきます。冬は鉢土の表面が白く乾いてさらに2、3日ぐらいの水やりにします。冬に水を与え過ぎると根腐れの原因になるので注意してください。空中湿度を欲しがる観葉植物なので、霧吹きをして湿度を与えてください。その他は観葉植物の水やりをご覧ください。

植え替え

2、3年に一度ぐらいは植え替えをします。時期は5月から6月頃が理想的ですが、8月頃まで行う事が出来ます。土は市販されている観葉植物専用の土を利用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などでよいです。葉が下に垂れてくる事もあるので、支柱などで支えておくとよいです。その他は観葉植物の植え替えのページをご覧ください。
植え替え(2005/5月下旬)

鉢から抜いた状態

古い土を3分の1ぐらい取り除いた

植え替え終了

仕立て直し

茎が長く伸び過ぎてしまったら、葉のある部分を天頂挿しのようにして仕立て直す事が出来ます。気根を残すように適度な長さにで切り取り、切り口に病気が入らないよう乾かして灰などを塗ってから植えるようにします。葉が大きく倒れてしまうので、葉の数を2、3枚ぐらいに減らして、葉ごと数本の支柱で支えて倒れないようにします。根付いて倒れなくなったら支柱を外します。時期は5月から6月頃に行うのがよいと思います。

増やし方

株分け


子株
子株が発生したら手で取ったりよく切れるカッターなどで切り離し、切り口を乾かしてから植えつけます。切り口を乾かさずに植え付けると腐る原因になるので注意してください。時期は5月から6月が理想的です。

種まき

一般に売られているものは種まきから育てられたものです。もし入手できたら5月から6月頃に箱などに蒔いてもよいです。1か月ぐらいしたら発芽するのでポットに仮植えします。さらに1か月ぐらいして根が回ってきたら4号鉢ぐらいに定植します。根が回ってきたら肥料を与えて大きく育てます。

肥料

春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えます。秋が深まると生育が止まるので、来年の春まで与えないようにします。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

冬の管理方法

寒さに強く凍らないぐらいの低温にも耐えますが、余裕を持って室内の5度以下に冷え込まない所に置いておくと葉の痛みも少なくてよいと思います。強い日差しは嫌いますが、この時期は直射日光に当たってもよいので、窓辺などの明るい所がよいです。水やりは表面が白く乾いて更に2,3日後と控えめにします。冬はあまり水を吸わないので、与え過ぎると根腐れする事があるので注意してください。空中湿度の高い所を好み冬は乾燥するので、昼間などの暖かい時間帯に霧吹きで葉水を与えながら育てると葉の痛みが少なくなってよいです。その他は観葉植物の冬の管理をご覧下さい。

病気や害虫など

軟腐病

2005/8

軟腐病
根が腐り、茎の根元付近まで腐ってきます。この病気にかかれば治す手段はありませんので、もし子株があって無事ならそれを残して株分けするとよいです。伝染するので親株は焼却処分するようにします。元々この細菌は土にいるので、侵入しないよう株分けでは切り口を乾かして植えたり、水を与え過ぎて根腐れさせないように注意してください。

葉ダニ

葉の表や裏に発生して汁を吸われると葉の色が白っぽくなってしまいます。空気が乾燥すると発生しやすいので、時々葉の表裏両方に葉水を与えます。発生した場合は薬剤を散布して駆除しますが、この害虫に対応した薬剤を利用しないと効果が少ない事があるので注意してください。 その他は観葉植物の観葉植物の病気や害虫をご覧下さい。
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