トップトックリヤシ

トックリヤシ

学名:Hyophorbe lagenicaulis
科・属名:ヤシ科・トックリヤシ属
原産地:マスカリン諸島
分類:常緑高木
樹高:〜18m
寒さ:弱い(10度以上)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:あり




トックリヤシの写真

大きなトックリヤシ

トックリヤシの実

これはトックリヤシモドキ

苗木
トックリヤシは基部がトックリのような膨らみがあるのでトックリヤシと呼ばれています。これらの上の写真は植物園にあったもので、とても大きくなりますが、成長が遅い方のヤシの仲間です。別の種類のトックリランと同じく基部が膨らむので混同されてしまう事があります。他に基部がトックリ状にならないトックリヤシモドキ(Hyophorbe verschaffeltii)という種類もあり、葉の部分だけ見ても見分けがつかないほどよく似ています。ハワイにホ・オポノポノという「愛しています」、「ごめんなさい」、「許してください」、「ありがとう」という言葉を繰り返すと心がクリーニングされるという「おまじない」のようなものがあり、このトックリヤシも触ると経済や金銭の問題がクリーニングされる縁起のよい植物として紹介されています。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向から明るい所 日向 日向〜半日蔭 日向 室内の日向から明るい所
植え替え 適期
種まき 種まき
肥料 置き肥など
水やり 控え目 鉢土の表面が白く乾けば与えます。 控え目

トックリヤシの育て方

置き場所

日当たりを好む観葉植物ですが、耐陰性があるので明るい日陰でも育てる事ができます。日当たりを好む観葉植物ですが、日陰で育ったものを急に強い日差しに当てると葉焼けする事があるので、日に当てて育てたい場合は、午前中の弱い日光を短時間当てる事から始め、少しずつ日光に慣らせるようにします。冬の寒さにはやや弱いので、秋の最低気温が15度を下回ったら戸外にあるものは室内へ入れ、10度以上の日当たりのよい所から明るい日陰の出来るだけ暖かい所で育てます。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。
5月から10月上旬 室内、戸外の日当たりのよい所から明るい日陰(真夏の直射日光は避ける)
10月中旬から4月下旬 室内の日当たりのよい窓辺から明るい日陰。最低温度は10度以上で管理

水やり

生育期の春から秋は鉢土の表面が白く乾けば与えればよいです。秋の最低温度が20度以下になってきたらだんだん水やり回数を減らし、冬は表面が白く乾いてから2、3日ぐらいして与えるよう乾燥気味に水を与えます。空中湿度を好みますので、霧吹きで葉に湿度を与えて育てます。また、真冬は暖房などで空気がよく乾燥するので、霧吹きで葉に湿度を与えて育てます。春になって暖かくなってくると、だんだんと水を吸いはじめて乾くのが早くなるので、表面が白く乾いたらたっぷりと与えます。その他、観葉植物の水やりを参考にしてください。

植え替え

鉢の底から根が出て根詰まりしてきたり、根が痛んで新芽の伸びが悪かったり、ここ3年以上は植え替えていない株は、春の植え替えをします。時期は5月から6月頃に行うのが理想的です。用土は市販されている観葉植物専用の用土でかまいません。自分で作る場合は、赤玉土(小)6、腐葉土4ぐらいでよいです。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

増やし方

種まきして増やせます。トックリヤシは取り木しする事も可能ですが、取り木しても基部が膨らむ事はありません。それとトックリヤシを含めてヤシの仲間は先端を切ると二度と新しい葉が伸びる事がないので、大きくなり過ぎたからと誤って切り戻さないように注意してください。

肥料

大きくしたい場合は春から秋の成長期の間に定期的に緩効性の固形肥料や液体肥料などを与えます。大きくしたくない場合は春と秋に緩効性の化成肥料などを控えめに与えるぐらいでよいです。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

葉先が枯れる

トックリヤシを育てていると、どうしても葉先が枯れてしまします。枯れた葉先が見苦しいようなら鋏で葉の形に揃えて切るとよいです。

冬の管理方法

やや寒さに弱いですが、10度以上の暖かい部屋で水やりを控えて越冬させれば、葉先が茶色くなるぐらいで、葉を殆ど落とさずに越冬します。その他は、観葉植物の冬の管理をご覧下さい。
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