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夏咲きエビネ (夏咲き海老根)

科・属名:ラン科・エビネ属/原産地:日本、南西諸島/学名:Calanthe

分類: 多年草


寒さ: ナツエビネはやや弱い(0度以上)
熱帯性常緑カランセは弱い(10度以上)
暑さ: ナツエビネは弱い
熱帯性常緑カランセは強い
分布: ナツザキエビネ(本州、四国、九州 )
熱帯性常緑カランセ(南西諸島)
草丈: 30cm〜50cm
花径: 約 3cm
花色: 薄紫、白、黄色、ピンクなど
増やし方: 株分け
場所: 明るい日陰、冬は室内(熱帯性)
用土: エビネの培養土、東洋蘭の培養土、洋蘭の培養土など
花言葉: 誠実、謙虚(エビネ)
通販店: 楽天市場にあり
通常のエビネは春に花を咲かせる蘭ですが、これは夏に咲くタイプの夏咲きのエビネです。夏咲きのエビネの種類は薄紫色の花を咲かせるナツエビネ、白花の花を咲かせる写真のツルラン、他に紫色っぽい花を咲かせるオナガエビネ、ツルランとオナガエビネの自然交配でできたリュウキュウエビネ、6月頃に花が咲くヒロハノカランなどがあり、下の写真はリュウキュウエビネになります。夏咲きエビネは大きく2系統があり、ナツエビネは冷涼で湿度の高い渓流沿いの山地に分布しているので夏の暑さを嫌い、冬は霜の当たらない戸外で越冬が可能ですが、その他の種類は南西諸島などに分布して暑さには強いのですが、寒さにはやや弱いです。熱帯性の夏咲きエビネを熱帯性常緑カランセといい、他に熱帯性落葉カランセという種類もあります。ナツエビネは夏の暑さを嫌い育てるのが難しくなります。
作業カレンダー(暖地基準の育て方)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期
種類によって異なる
場所
室内の明るい所 明るい日陰 室内の明るい所
種まき
交配 採り蒔き
植え替え
ナツザキエビネ 熱帯性 花後
株分け
株分け 株分
肥料
肥料 肥料
鉢の水やり
控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ

夏咲きエビネ(リュウキュウエビネ)
8月下旬、植物園

夏咲きエビネ(リュウキュウエビネ)2
9月中旬、植物園

夏咲きエビネ(リュウキュウエビネ)のアップ
6月下旬、植物園

ナツエビネ(リュウキュウエビネ)の葉
6月中旬、植物園

夏咲きエビネの育て方

置き場所

明るい所を好むみます。夏は風通しのよい明るい日陰に、80%ぐらい遮光してもよいです。日当たりが良すぎると葉焼けをして、葉色が黄色くなる事があるので注意してください。冬のナツエビネは霜の当たらない軒下などで越冬できますが、その他の南西諸島に分布する種類は室内の10℃以上の明るい所で越冬させます。

水やり

鉢土の表面が乾けばたっぷりと与えます。生育期に乾かし過ぎると葉先が茶色く枯れ込んでくるので注意してください。冬は生育が止まるので控えめに与えます。

肥料

時期は春の4月から6月頃、秋の9月頃に緩効性の化成肥料などを与えます。

植え替え

2、3年に1回を目安に植え替えます。ナツエビネは3月頃から4月頃か開花後の秋に行う事もできます。その他の南西諸島に分布する種類は5月頃に行うのがよいと思います。鉢植えは5号鉢から6号鉢の深鉢を利用するとよいです。用土は市販されているエビネの培養土、東洋蘭の培養土がよいと思います。

庭植え

ナツエビネは本州から九州に自生しているので、庭に植えつける事もできます。木の下など日差しを避けた所に植えつけます。

増やし方

株分け

株が増えたら、一株に球茎を2、3個つけて切り分けます。切り口が腐らないよう殺菌剤などを着けておくようにします。時期は植え替えと一緒に行います。球茎を2個ずつぐらい分けて用土に埋めても増やす事ができます。

種まき

他の品種と交配して新しい品種を作る事ができます。雄しべの花粉は葯帽という中に隠れており、葯帽をツマヨウジなどで取って花粉を取り出し別の品種に受粉させます。うまく行くと実が数カ月後に茶色く熟し種が採れます。種まきは夏咲きエビネとの共生菌がある所でしか発芽しないので、植え付けた鉢植えの用土を掘り、根に種が触れるようにして蒔きます。発芽には半年から2年ぐらいかかるそうです。
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