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キンギアナム

別名:キンギアヌム、ギンギアナム
科・属名:ラン科・デンドロビウム属/原産地:オーストラリア/学名:Dendrobium kingianum

分類: 多年草


寒さ: 弱い(3度以上)
暑さ: 強い
草丈: 40cm〜50cm
花径: 2cm〜3cm
花色: 白、ピンク、黄色
増やし方: 高芽取り
場所: 風通しのよい日向、冬は室内へ
用途: 鉢植え
花言葉: 安全、注意
通販店: 楽天市場にあり
ギンギアナムは海抜1000mぐらいの所の岩に着生している蘭で、春にピンクや白色をした小さな花を沢山咲かせます。デンドロビュームの仲間で、ノビル系よりも寒さ暑さとも強く、比較的育てやすい洋蘭です。育て方もデンドロビュームの育て方に記載している内容に似ていますが、生育地が異なるため、夏にギンギアナムは休眠する点が大きく異なります。また、ギンギアナムは同じバルブに再び開花させます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内の日向(3度以上〜20℃以下) 日向(夏の西日は避ける) 室内
植え替え 植え替え
高芽取り 高芽取り
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える 控えめ 乾けば与える 断水

キンギアナム
2月下旬、植物園

キンギアナムの全体
4月中旬、自宅の鉢植え

キンギアナム(濃いピンク)
4月中旬、自宅の鉢植え

ギンギアナムの育て方

冬に購入した開花株

冬に開花したギンギアナムを購入した場合は、室内の暖房が効き過ぎていない日当たりのよい窓辺などに置きます。暖房の効き過ぎた部屋では蕾が落ちてしまう事があります。水やりは鉢土の表面が乾けばたっぷりと与えます。

場所

5月から11月までは戸外の日当たりのよい所で育てます。夏は日差しが強すぎるので西日は避けた所で育てます。秋の霜の降りる12月頃になったら、室内の暖房の当たらない窓辺などに置きます。ギンギアナムは寒さに強く、暖房に当てると蕾が出来なかったり、蕾が出来て暖房に当てると、蕾が落ちる事があるので注意してください。冬は暖房の当たらない、気温が3度以下にならない、日当たりのよい場所で育て、春の暖かくなる時期に自然に開花させます。

水やり

1月から7月中旬、9月中旬から11月は鉢土の表面が乾けば与えます。戸外で育てている時期は、梅雨などの長雨には当てないようにして育てます。ギンギアナムは夏に休眠するので、夏の休眠期の7月中旬頃から9月上旬頃は休眠させるため、水やりは鉢土の表面が乾いてから2、3日して与えるぐらいにして、控えめに水を与えます。休眠時期の水の与え過ぎは、開花に影響するので注意してください。秋の12月からの1ヶ月間は花芽をつけさせるために断水して、室内の日当たりのよい暖房の当たらない寒い場所で花芽をつけさせます。この花芽をつける時期に水を与え過ぎたり、暖房の当たる部屋に置くと、花芽が高芽になって花が咲かずに終わる事があるので注意してください。

肥料

ギンギアナムは肥料は沢山必要としません。生育期の5月から6月頃、9月中旬から10月頃に液体肥料を月に1回から2回与えるだけでかまいません。肥料が多かったり、生育期以外に肥料を与えると花が咲かないで終わる事があるので注意してください。

植え替え

2、3年に1回ぐらい植え替えます。時期は春の新芽が吹く4月から5月頃に行います。植えられている用土と同じ水蘚やバークで、根鉢を壊さないよう鉢増しして植え替えます。鉢が大き過ぎると花が咲かなくなる事があるので注意してください。

高芽とり

高芽ができるので、春に取って別の鉢へ植えつけて増やす事ができます。高芽は夏の休眠期に水を与えすぎたり、肥料が多すぎたり、日当たりが悪かったりすると多く出てくるようです。
ギンギアナムの高芽
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