作業カレンダー(暖地基準) |
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11月 |
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場所 |
室内の日向(5度以上) |
日向〜半日陰 |
半日陰 |
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室内の日向(5度以上) |
植え替え |
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適期 |
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挿し木 |
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挿し木 |
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切り戻し |
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切り戻し |
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肥料 |
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鉢の水やり |
控えめ |
乾けば |
乾いてきたら |
乾けば |
控えめ |
主な品種
元のマルギナータ(D.marginata)は緑葉に赤い縁が入っています。この枝変わりで緑葉に黄白と縁が赤いトリカラー(’Ttricolor’)、さらにその枝変わりで葉が赤いレインボー(’Colorama’)、緑葉に縁が白い(’Colorama
White’)などの品種もあります。
ドラセナ・コンシンネの育て方
育てやすい観葉植物です
強い日差しに当てないようにして、寒さに当てないなど冬の管理に気をつければ比較的容易に育てられます。これから観葉植物を始めようという人にも、育てやすいのでお勧めです。
春から秋の管理
熱帯植物で気温が高い時期によく生育します。
置き場所
耐陰性があるので明るい日陰でも育ちますが、あまり暗いと葉色が悪くなり、葉が下へ垂れて生育が遅くなるので、出来るだけ明るい部屋に置くのが良いです。茎が明るい窓の方に曲がって伸びる事があるので、たまに鉢を回して茎が上へまっすぐ伸びるようにするとよいです。エアコンの冷風が葉に当たると傷みやすいので避けた所に置きます。戸外へ置く場合は夏の強い日差しを避けた半日蔭がよいです。
日の当たる窓辺は葉焼けに注意

日差しに慣れた葉の厚いコンシンネ |
日陰で育ったものは葉が薄いので、急に窓辺の強い日差しに当てると、葉が焼けて部分的に枯れる事があります。5月の日差しでも焼ける事があるので、レースカーテン越しや午前中の柔らかい日光に当てるぐらいから徐々に慣らせるようにします。日差しに慣れて葉が厚くなると、ある程度の強い日差しに耐えますが、夏の直射日光は強すぎるので避けた所に置くと良いです。
水やりと肥料
4月下旬から10月中頃は生育期なので、水やりは鉢土の表面が白く乾いたらたっぷりと与えます。湿度の高い所を好むので、霧吹きでたまに葉水をしてあげると葉色がよくなります。肥料は緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えるとよいです。
植え替え
2年に1回を目安に行います。時期は春の5月上旬から6月頃が適期ですが、秋の9月中頃まで行う事ができます。用土は市販されている観葉植物の培養土でよいし、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。根鉢の周りを3分の1ぐらい壊して、腐った根があれば取り除き、伸びすぎた根は適度な長さに切ります。一回りから二回り大きな鉢に鉢底石を敷いて植え替えます。土を入れる際は根に隙間が多いので、棒などで突いて隙間が出来ないように土を詰めます。

鉢から抜いた根鉢 |

根鉢の周りを壊した |
切り戻し
長年育てると、天井に茎が届いてしまいそうな高さになります。伸び過ぎてしまったら好みの位置で切り戻すとよいです。切った所付近から、新芽が伸びて葉が茂ってきます。時期は桜が咲く4月頃から5月中旬までに行うとよいです。夏も行えますが、最盛期に葉がないのは少し寂しいものです。枝が数本ある場合は、今年はその半分ぐらいの本数を切り戻し、残りは来年に行って全ての葉が無くならないようにする方法もあります。切り戻した枝は挿し木するともう一鉢できます。

切り戻し |

切り戻し約2か月後 |
害虫駆除
病気や害虫には強いですが、まれにコナカイガラムシが発生する事があります。白い粉で覆われた虫が葉の汁を吸引し、葉が分泌物でベトベトします。濡らした布などで取り除いて、オルチオンなど対応した殺虫剤を散布して駆除します。
晩秋になったら
気温が下がると生育が衰えてきます。寒さには弱いので、戸外へ置いているものは10月下旬頃になったら室内へ入れます。水も徐々に吸わなくなるので、水やりの間隔も自然とあいてきます。肥料は与えるのを止めます。
冬の管理
この時期は寒さで生育が止まります。
置き場所
寒さに弱いので、戸外へ置いているものは、10月下旬頃になったら室内へ入れます。寒さに耐える温度は5度ぐらいありますが、余裕をもって8度以上ある日当たりのよい所から明るい所に置いて越冬させるとよいです。
水やりと肥料
冬の水やりが多過ぎると根腐れする事があるので、土の表面が白く完全に乾いて更に2、3日後に与えるぐらい控えめにします。肥料はこの時期は必要ないので与えないようにします。冬は空気が乾燥して葉が傷みやすいので、暖かい時間帯に霧吹きで葉水すると葉の傷みを減らす効果があります。
冬を越えた春のコンシンネ
冬を超えると下葉が少し枯れたり落ちたりするものです。しかし、あまりにも下葉が落ちて見苦しくなったものは、根詰まりや根腐れしている事があります。春になったら植え替えてリフレッシュするとよいです。枯れた葉は取り除き、葉の先だけ枯れているものは、鋏で葉先の形に切り揃えるとよいです。
増やし方
気温が高ければいつでも行えますが、5月から6月頃に行い9月までに定植を終らせるとよいです。もし時期が遅くなってしまった場合は、翌年の春に定植するとよいです。
挿し木、茎伏せ
切り戻した先端を天頂挿しすると簡単に増やせます。葉の面積を3分の1ぐらいに減らして挿し穂を弱り難くし、定植用の鉢にそのまま挿せばよいです。もし沢山増やしたい場合は茎伏せという方法もあります。5cmぐらいずつ切った茎を、上下間違えないよう平鉢や箱などに沢山挿すとよいです。いずれも用土は市販されている挿し木用の培養土を使ったり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)7、ピートモス3などを利用するとよいです。明るい日陰で土が乾き過ぎないよう水やりします。うまくいくと2、3ヶ月で新芽が伸びてくるので定植します。その他は挿し木のページを参考にしてください。
挿し木 |
茎伏せ |

天頂挿し |

挿し木後、約3ヵ月 |

ポットを利用した |
水挿し
水を入れたコップなどにつけると、40日ぐらいで発根するので、そのまま土に定植すればよいです。小さめのものはハイドロカルチャーの素材にしてもよいです。

水挿し後、約1ヶ月 |

ハイドロカルチャーにした |
取り木
樹高が高くなり過ぎたら、取り木をして小さく仕立て直したり、もう一鉢作る事ができます。挿し木よりも早く大きな鉢植えを作る事ができます。 必要なのは濡らした水蘚、適当な大きさに切ったビニール、縛るビニタイまたは紐、木の皮を切るカッターナイフがあれば出来ます。

取り木する前 |

取り木した後 |
1,皮を剥ぎます
カッターで茎の表面の皮の部分に1cm〜2cmぐらい切れ込みを入れて剥ぎます。そうする事で根が出やすくなります。

切れ込みを入れる |

皮を剥いだ |
2、水蘚を巻きます
濡らした水蘚で蒔いて、乾かないようにビニールで完全に覆い、上下の2か所をビニタイや紐で括っておきます。水蘚が乾かないよう2、3週間に1回ぐらい、上の部分を解いて霧吹きなどで湿らせます。

濡らした水蘚を巻く |

ビニールで覆う |
3、発根したら植え付けます
2、3ヶ月したら発根して根が見える事もあります。水蘚を巻いた部分の下を切り、水蘚を簡単に取り除いて鉢に植え付けます。水蘚は無理に剥がそうとすると根を切る事があるので注意してください。親株からも切った付近から新芽が伸びてきます。

水蘚に発根 |

鉢に植え付けます |
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