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インドチョウラン

学名:Chlorophytum laxum 'bichetii'
別名:シャムオリヅルラン
科・属名:キジカクシ科・オリヅルラン属
原産地:ガボン(アフリカ)
分類:常緑多年草
寒さ:弱い(10度以上)
暑さ:強い
日照:半日蔭
耐陰性:あり
草丈:〜30cm




寄せ植え


花のアップ
インドチョウランは葉が上に向かってフサフサと伸びる感じの観葉植物で、シャムオリヅルランと言う名前で出回っている事もあります。200種類以上があるオリヅルランの仲間でよく似た姿をしていますが、こちらの方はランナーが伸びず、葉が薄く柔らかい感じで強い日差し、と寒さは弱いです。光沢のある葉は長さは10cmから30cmぐらいで、真上へピンとした感じに伸びてゆきます。根は多肉質でよく増え寄せ植えの素材にも便利で、同じ日陰で育つものとの寄せ植えに便利です。育てていると花茎が伸びてきて、6枚の白い花弁をした小さくて目立たない花を咲かせる事があります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向(10度以上) 半日陰 室内の日向(10度以上)
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
水やり 控えめ 乾いたら 表面が乾いてきたら 控えめ

インドチョウランの育て方

置き場所

午前中の日光が当たるような半日陰で育てます。やや夏の暑さを嫌うようなので、夏は風通しがよい涼しく明るい日陰で育てます。夏の強い日差しは葉が焼けるので当てないようにします。寒さには弱いので、朝の最低気温が15度以下になってきたら、戸外にあるものは室内に入れるようにします。冬は生育が止まり強い寒さに当たると枯れる事があるので、室内のできるだけ暖かい最低温度10度以上の明るい場所で育てます。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。
5月上旬から10月上旬 室内または戸外の半日陰(夏の強い日光は避ける)
10月中旬から4月 室内の日当たりのよい所(最低温度は10度以上で管理)

水やり

5月から10月上旬頃の成長期は鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと与えます。秋になり夜間の最低気温が15℃を下回ってくると、徐々に土の渇きが遅くなってくるので、水やり間隔も徐々にあいてきます。冬には生育が止まって水もあまり吸わなくなるので、鉢土が乾いてから2、3日してから与えます。根が多肉質で水を蓄えているので、乾燥には比較的津ようです。逆に真冬に水の与え過ぎると根が腐ってしまう事があるので注意してください。真冬は暖房などで空気がよく乾燥するので、葉に霧吹きをかけて湿度を与えるように育てるとよいです。春になって暖かくなってくると、だんだんと水を吸いはじめて乾くのが早くなるので、表面が乾いたら与えるようにします。その他、は観葉植物の水やりを参考にしてください。

肥料

春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥するか、液体肥料を定期的に与えればよいです。肥料の種類は観葉植物専用ではなくても別に花用でもよいです。冬は生育が止まるので、与えると根を痛めるので注意してください。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

植え替え

鉢の底から根が出て根詰まりしてしまったり、根が痛んで新芽の伸びが悪かったり、2年以上は植え替えていないものは春の植え替えをします。腐った根があれば取り除き、増えすぎている場合は株分けするとよいです。時期は春の5月から6月頃に行うのが理想的ですが、7月頃まで行えます。用土は市販されている観葉植物専用の土でよいと思います。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4ぐらいでよいと思います。

増やし方

株分けで増やすことができます。根はオリヅルランと同じく白い多肉質の根をしており、手で裂くようにすれば容易に分ける事が出来ます。時期は植え替えと一緒に行います。

株分け前

株分け後

寄せ植えの素材

ミニ観葉植物として低額で売られている事があり、また株分けでもよく増えるので、寄せ植えの素材として利用してもよいです。夏の日差しで葉が焼けやすいので、同じ明るい日陰で育つものと一緒に植えるのがよいです。寄せ植えは根が詰まりやすいので、翌年の5月から6月頃にまた植え替えた方がよいです。

冬の管理方法

寒さでほとんど生育しないので、葉が痛まないように今の状態をできるだけ春まで維持できるようにします。寒さで痛みやすいので暖房の効いた10度以上ある、できるだけ明るい部屋に置いておくとよいです。水やりは表面が乾いてから2,3日ぐらいして与えるぐらいとかなり控えめでよいです。根が多肉質で水を貯えているので、多少の乾燥には耐える事が出来ます。生育していないので肥料は与えないようにします。その他は観葉植物の冬の管理をご覧下さい。

葉の維持

霧吹きでたまに葉水を与えて乾燥を防いであげるとよいです。冬はぬるま湯にして散布してあげるようにします。冷房や暖房の風は空気が乾燥しているので、直接当たる所には置かないようにします。枯れた葉は放置すると見苦しいので取り除きます。

冬に葉が無くなった

寒さで地上部の葉が無くなっても、暖かくなると芽が出てくる事があります。5月の植え替えの時に多肉質の根が残っていれば、また芽が出るので新しい土で植え替えればよいです。もし根が極端に減っている場合は、鉢の大きさを小さくするとよいです。もし根が残っていない場合は根腐れで枯れてしまったので諦めます。

害虫

生育期の春から秋に戸外に置いておくと、蝶が卵を生んで青虫から葉を食べられる事があります。見つけたら殺虫剤を散布して、オルトラン粒剤を株元にまいておくとある程度予防することができます。 その他が病気や害虫のページを参考にしてください。
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