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テーブルヤシ

学名:Chamaedorea elegans
科・属名:ヤシ科・カマエドレア属
別名:チャメドレア・エレガンス
原産地:メキシコから中南米
分類:常緑低木
樹高:1m〜2m
寒さ:やや弱い(0度以上)
暑さ:強い
日照:日陰を好む
耐陰性:あり
通販:楽天市場にあり


テーブルヤシの写真

テーブルヤシ2
テーブルヤシはメキシコ原産のヤシ科の観葉植物です。熱帯地域の観葉植物ですが、標高が1000m以上の高い森の中に生育しているので、明るい日陰と空中湿度を好みます。標高の高い所に生息しているので、寒さも比較的強い部類の観葉植物です。少々暗い所で寒さにも比較的強いので、玄関などの日当たりの悪い所でも育てる事ができます。種まきされた小さなテーブルヤシが売られているのをよく見かけ、ハイドロカルチャーやミニ観葉植物の素材にも利用されています。テーブルヤシは大きくなっても2mぐらいにしかなりません。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の明るい所(5度以上) 室内、戸外の明るい日陰 室内の明るい所
植え替え 適期
種まき 種まき
肥料 肥料
水やり 鉢土の表面が白く乾けば与えます。 鉢土の表面が白く乾く前に与える 鉢土の表面が白く乾けば与えます。

テーブルヤシの育て方

置き場所

直射日光の当たらない明るい日陰に置きます。直射日光に当たると葉焼けしてしまいます。テーブルヤシは日陰で育つ観葉植物ですが、あまり暗過ぎると葉の生育が遅くなるので、できるだけ明るい所で育てます。冬の寒さには比較的強く、0度ぐらい耐えますが、冬は室内の明るい所で最低温度5℃以上で管理します。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。
4月中旬から10月 室内、戸外の風通しのよい明るい日陰(直射日光には当てない)
11月から4月上旬 室内のレースカーテン越しの日光。最低温度は5度以上で管理

水やり

水切れすると葉先が枯れるので、生育期の5月から9月は表面が白く乾く前に与えます。秋の9月下旬からはだんだん水やり回数を減らし、冬は表面が白く乾いてから与えるようにします。空中湿度を好みますので、霧吹きで葉に湿度を与えて、葉ダニの予防、葉の乾燥による枯れを防ぎます。また、真冬は暖房などで空気がよく乾燥するので、霧吹きで葉に湿度を加えるようにます。春になって暖かくなってくると、だんだんと水を吸いはじめて乾くのが早くなるので、表面が乾いてきたら十分に与えます。その他は観葉植物の水やりを参考にしてください。

植え替え

鉢の底から根が出て根詰まりしてしまったり、根が痛んで新芽の伸びが悪かったり、ここ3年以上は植え替えていない株は、春の植え替えをします。時期は5月から6月頃に行うのが理想的です。用土は市販されている観葉植物専用の土でかまいません。自分で作る場合は赤玉土(小)6、腐葉土4ぐらいで植え替えます。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

肥料

5月から10月まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料などを定期的に与えます。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。

冬を越えた春のテーブルヤシ

テーブルヤシは寒さに比較的強く、冬の間は成長しないまでも、多少葉に枯れがあり色褪せている程度で、姿は秋とあまり変わっていないものです。もし、冬の間極端に姿を乱した株や、葉が垂れて元気がないような株は、根腐れの可能性がありますので、春の植え替えをしてください。テーブルヤシは葉が成長するスピードが遅く、全体的に葉が枯れて減ってしまうと、元に戻るまでにかなり時間が掛かってしまいます。あまりにも酷い場合は、買い替えた方が良いかも知れません。

冬の管理方法

観葉植物の冬の管理を参考にしてください。

取り木

テーブルヤシは挿し木で増やすことはできません。切った元の株からは新芽が出ないからです。下葉が枯れ上がって姿がみだれたり、背丈が高くなり過ぎたら、株を取り木をして姿を回復させるようにします。発根させたい場所に3cmぐらいの切り込みを入れて、そこに湿らせた水ゴケを巻いて、そこをビニールで包みます。テーブルヤシは発根するまでに1〜2年と長くかかってしまうので、気長に行なわなければなりません。根が十分に発根したのを確認したら親株から切り離して植え込みます。切り離した元の親株から新芽はでません。

取り木の失敗

2002/09 2005/02
2002/09に取り木に挑戦しましたが、あまりにも根が出るのに時間がかかるので、2004年の春頃、直射日光と霜の当たり難い木の下に、根を出させたい茎が埋まるように植えつけました。しかし、2月までは葉が枯れずにいたのですが、春になって暖かくなると葉が1枚残っているものの、ほぼ復活不可能な状態になり、またもやこれも失敗に終わってしまいました。

テーブルヤシは黄色い花が咲き種が出来ます。雌雄異株ですので一株では結実しませんが、寄せ植えで結実することがあるそうです。写真はまだつぼみの状態の時の写真です。種まきから育てる事ができるので、種まきから育てられたミニ観葉植物がよく売られています。
テーブルヤシの蕾

テーブルヤシのハイドロカルチャー

テーブルヤシのような観葉植物は明るい室内で育つのでハイドロカルチャーに向いています。種まきから発芽したミニ観葉植物がよく売られているので、これを利用してハイドロカルチャーに利用できます。右のは色のついたジェルのようなものを中に入れて育てるタイプです。見かけがご覧のようにカラフルで、他にピンクや黄色などもあります。作り方は中にジェルのようなものを入れるだけです。ジェルには水分と栄養分があるので水やりと肥料は不要で、ポリマーが減ったら足すというものです。もしお求めなら楽天市場 にあります。その他はハイドロカルチャーのページをご覧ください。

病気や害虫など

葉が黄ばむ

直射日光に当てて葉焼けしたのか、肥料切れが原因です。葉が見苦しい場合は切り取ります。

葉ダニ

葉の裏を葉ダニに吸われて、葉の色が白っぽくなってしまいます。風通しが悪く乾燥すると発生しやすいので、時々葉の表と裏両方に葉水を与えます。葉ダニがついた場合は殺虫剤で駆除します。その他は観葉植物の害虫のページを参考にしてください。
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