花と観葉植物(葉っぱの岬)

メダカのビオトープの管理

餌やり

自然ではミジンコなどの餌が豊富なのですが、スイレン鉢などで作ったビオトープは餌が貧しいので与える必要があります。メダカは水温が高くなるとよく食べ、水温が15度以下になるとあまり食べなくなります。初夏から初秋は活発に泳いで餌を食べるので一日2回、春と秋は一日1回だけ与えます。冬はほとんど食べなくなり、親メダカは姿が見えなくなるので与えませんが、子メダカは冬でも暖かい日に姿を見せる事があるので、上に浮いて餌を食べるようなら1日1回少量与えます。量は2、3分以内に食べきるぐらい、かわいいのでつい多く与えたくなりますが、餌が残ったり糞が多くなって水が汚れやすくなるので逆に寿命を縮めてしまう事もあります。ビオトープには藻やボウフラなどが発生し、それを餌にして食べるので、少々遠慮気味に与えても大丈夫です。

水の管理

水足し

水が自然に蒸発したり、水草の葉から水分が発散して減るので足すとよいです。水道水は魚に有害なカルキが入っているので、抜いてから足すようにします。抜き方はカルキ抜きが市販されているので、それを利用するとよいです。カルキ抜きを利用せずに、バケツなどに水道水を汲み置きして、3日ぐらい放置しておいても抜く事が出来ます。魚は水温の急激な変化を嫌うので、ビオトープの近くにバケツを置いておくと、水温の変化が少なくてよいです。

大掃除

1年も経つと底床材(麦飯石など)が汚れてしまうので、水草の植え替えシーズンの春になったら底床材を新しいものと入れ替えてあげます。古い底床材にはせっかく土壌バクテリアが住みついているので、何つまみかカルキを抜いた水で軽く洗い、新しいものに足すとよいです。魚は水質の急な変化を嫌うので、古水もできるだけ残しておくようにします。掃除してから2週間ぐらいは土壌バクテリアが少ないので、3日に1回ぐらい、水の3分の1ほど水換えしてあげるとよいです。

アオミドロの除去

アオミドロが大繁殖する事がよくあります。水に酸素を供給したり、産卵場所になってよいのですが。増えすぎると泳ぎ回れるスペースが少なくなってしまいます。増えすぎてしまったら古歯ブラシなどを使って減らすとよいです。ですが冬は寒さで水草が減ってしまうので、酸欠を防ぐために多少残しておいた方がよいと思います。エアーレーションを使うとあまり増えなくなりますが、電源が必要になるのでビオトープとは言えないものになります。

アオミドロ

エアーレーションで減った

その他に気をつける事

夏の高温

日当たりのよい所では、夏になると強い日差しが照りつけ、プラスチック製のプランターなどで作ったビオトープははお湯みたいになってしまいます。メダカはある程度の高温には耐えますが、やはり限界があるので、水温が上がり過ぎる場合は遮光ネットやスダレで遮光してあげるとよいです。日陰に置いてもよいのですが、睡蓮などの植物は日当たりのよい所で花を咲かせるので、花が咲かなくなってしまいます。また、プラスチック製の容器は薄いので、直射日光の当たる所にブロックなどを置いて、強い日差しから守るとよいです。

遮光ネットとブロック

冬の氷

冬になって水温が下がると、活発に泳ぎまわらなくなります。子メダカは比較的泳いで、少しは餌を食べるのですが、親メダカは食べなくなり底の方にじっとして姿を見せなくなります。氷は表面だけ凍るぐらいなら死にませんが、底の方まで凍るといけないので、寒い日が続く場合は厚くならないよう、薄いうちに取って上げた方がよいです。氷をお湯で溶かすると、水温が急に変化してよくないので注意してください。薄氷が張るぐらいの寒さなら、上に段ボールなどで覆うと、多少の効果があります。

凍った臼(メダカ8匹ほど冬眠中)

ヤゴ対策

ヤゴはトンボの幼虫でメダカを食べてしまいます。トンボは水の中に卵を産むので、飛びまわっている時期は、ネットなどをして生ませないようにすると予防できます。もし春に掃除する時に見つけたら、すぐ近くに池などがあれば逃がしてあげるとよいと思います。

ヤゴ

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