花と観葉植物(葉っぱの岬)

オレガノ

別名:ハナハッカ(花薄荷)、ワイルドマジョラム
学名:Oreganum vulgare
科・属名:シソ科・オリガヌム属
原産地:地中海沿岸、西アジア
分類:宿根多年草
寒さ:強い
暑さ:強い
草丈:50cm〜80cm
花径:約 0.5cm弱
花色:ピンク、紫、白
種まき:春、秋
増やし方:株分け、挿し木
場所:日当たりを好む
用途:花壇、鉢植え、ハーブ(料理、ハーブティ、ポプリ、浴槽)、ドライフラワー
花言葉:輝き
通販店:楽天市場にあり

スポンサーリンク


オレガノの花

オレガノ

オレガノの全体

オレガノの葉

オレガノはハーブとしてよく利用される多年草植物です。冬には葉が枯れて根だけで越冬する宿根多年草で、草丈は80cmぐらいになり、夏に0.5cm弱の小花が集まったピンク色の花を咲かせます。イタリア料理ではトマトやチーズとの相性が良い事から、ピザやミートソースなどに利用されるそうです。料理に使われるのは品質の良いオレガノに限られ、買った苗を植えて収穫しても良い風味が出ず、葉を飾りに利用される事が多いようです。家庭では主に観賞用に育て、切り花やドライフラワー、ポプリなどに利用されています。花色はピンク色ですが、白花を咲かせるギリシャが原産の(O.vulgare ssp. hirtum)、紫の花を咲かせる西アジアが原産の(O.vulgare ssp. gracile)もあります。同じオリガヌム属で花オレガノと呼ばれる葉が厚く花の美しい観賞用のケントビューティーなどもあります。

スポンサーリンク

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
収穫時期 収穫
場所 日向
種まき 種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え 植え替え
株分け 株分け 株分け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が白く乾いてから与える(過湿を嫌う) 控えめ

オレガノの育て方

生育のサイクル

冬には花を咲かせていた茎は全て枯れます。春になって暖かくなると新芽が伸びて、夏には元のように葉が沢山茂って花を咲かせます。秋が深まって気温が下がると生育は止まり、12月頃には花を咲かせていた茎と葉は全て枯れて越冬します。性質は高温多湿をやや嫌いますが、それを除けば強健で場所が気に入るとよく繁殖します。
冬のオレガノ
冬のオレガノ

苗の植え付け

春や秋にポット苗が売られている事があります。

日当たりの良い所に植えます。乾燥した所を好み高温多湿を嫌うので、水はけが悪い場合は腐葉土などを多めに混ぜ込むとよいです。弱アルカリ性の土を好むので苦土石灰を混ぜて植え、完熟牛糞などを混ぜて植えるとよいです。場所が良いとよく増えて横に30cmから60cmぐらい広がるので、複数植える場合は株間を50cmぐらいあけて植えるとよいです。

鉢植え

水はけのよい土がよいです。園芸用の培養土は保湿性がとてもよいので、パーライトや赤玉土(小粒)を1割から2割ほど混ぜて水はけをよくしてもよいです。自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など好みの標準的な土にパーライトを1割ぐらい足すとよいです。根が詰まると梅雨の高温多湿で枯れる事があるので、鉢が小さ過ぎないようにした方が良いです。

場所、水やり、肥料

日当たりの良い所を好みます。乾燥に強く過湿を嫌うので水やりが多くならないようにして、肥料が多いと葉が茂り過ぎるので控えめに与えます。

春と秋に緩効性の化成肥料を控えめに与えます。水やりは乾燥に強いので自然の雨だけで大丈夫です。

鉢植え

日当たりのよい所に置きます。乾燥には強いですが高温多湿を嫌うので、梅雨時期は長雨を避けた日当たりの良い軒下などに置くとよいです。水やりは表面が白く乾いてから与え、肥料は緩効性の化成肥料を春と秋に置き肥するとよいです。冬は生育を止めて葉と茎は枯れるので、水やりは控えめにして肥料を与えないようにします。

鉢の植え替え

根がよく張るので、春の3月から4月頃に毎年植え替えるとよいです。増え過ぎてしまった場合は株分けを兼ねて行うとよいです。夏に根が詰まってしまった場合は、秋の9月下旬から10月中頃に行えます。用土は植え付けの項目と同じです。

庭の植え替え

数年すると増え過ぎて水はけが悪くなり、生育も悪くなってしまうので、掘り起こして株分けを兼ねて植えなおすとよいです。用土に苦土石灰、完熟牛糞などの堆肥、水はけが悪いようなら腐葉土などを混ぜて行うとよいです。時期は春の3月から4月頃、秋の9月下旬から10月中頃にも行えます。
庭の植え替え

増やし方

株分け

一番増やすのに簡単な方法で、植え替えの時に適度な塊に分ければよいです。時期は植え替えと一緒に行います。

種まき、挿し木

春や秋の種まき、挿し木で苗を作る事ができます。挿し木は2節ぐらいの若い挿し穂を用意して、下の節の葉を取り除き、その節が用土に埋まるように挿せばよいです。用土は水はけのよい土が良くパーライト、ピートモス、バーミキュライトを等量入れたものなどを利用するとよいです。

挿し穂

ポットに挿し木

地下茎の利用

挿し木よりも簡単な方法で、根が着いた地下茎があるので、1節ずつハサミで切ってポットに植えると簡単に増やせます。

地下茎の切る位置

冬の枯れ枝

冬は地上部の葉と茎が枯れてくるので、見苦しくなったら株元から切っておくとよいです。早春になって暖かくなると新芽が伸びて、夏には花が咲くようになります。

スポンサーリンク

▲ページトップに戻る