学名:Ponerorchis graminifolia
科・属名:ラン科・ウチョウラン属
原産地:日本、朝鮮半島
分類多年草(球根性)
寒さ:強い
暑さ:強い
草丈:10cm〜20cm
花径:1cm〜2cm
花色:白、桃色など
種まき:秋まき
増やし方:分球
場所:半日陰を好む
用途:鉢植え向き
ウチョウラン
6月中旬、自宅の鉢植え
ウチョウランの全体
6月中旬、自宅の鉢植え
ウチョウランは本州、四国、九州の山地の岩場に自生している自生蘭ですが、乱獲で自然のウチョウランは姿が少なくなり絶滅危惧種に指定されています。草丈は10cmから20cmぐらいと低く、花は小さな可愛らしい花を咲かせます。以前は高価でしたが、最近は比較的手ごろな値段で入手できるようになっています。育てた感想は、生育期は比較的容易でしたが、冬に雨水が掛ったからか、植え替えの時にほとんどが腐って無くなっていました。
ウチョウランの育て方
場所
風通しがよい雨の当たらない軒下など、午前中の日光が当たるような半日陰で育てます。夏は日差しが強く日光が当たり過ぎると葉が焼けるので注意してください。11月頃になったら葉が枯れて休眠するので、軒下など雨の当たらない所で越冬させます。春の4月頃から新芽が出てきます。
水やり
生育期の春から秋は鉢土の表面が乾けば与えます。水を与える時には葉に水がかからないよう注意して水を与えます。秋になって葉が枯れたら水を与えずに越冬させ、春の3月頃から水やりを開始します。
植え替え
時期は休眠期の2月から3月頃に行います。ウチョウランは岩場などに自生している蘭なので、普通の花の用土では球根が腐れてしまいます。用土は市販されている山野草の土を利用すると安全でよいと思います。鉢の大きさは2.5号鉢に1球を目安に1cmぐらい覆土して、上下を間違えないように植えつけます。あまり浅く植えると茎が倒れてしまう事があるので注意してください。
肥料
春の4月から5月頃、秋の9月から10月頃に緩効性の化成肥料や2000倍から3000倍ぐらいに薄めた液体肥料を1週間に1回与えます。秋に新しい球根が大きくなって翌年に花を咲かすので、秋に肥料をしっかりと与えて球根を太らせます。花の咲き終わった球根は冬の休眠期になくなります。
花がら摘み
花が咲き終わってきたら花だけ摘み取ります。花茎の花が全て咲き終わったら花茎を切り取ります。(種を採る場合は除きます)
増やし方
分球
植え替えの時に分けて植えつけます。
種まき
開花期に同じ種類や別の種類と交配して秋に種を実らせます。秋にサヤが黄ばんで種が採れたら、赤玉土(小粒)などに種まきします。覆土は必要なく上から水を与えると沈むようなので、底の受け皿から水を与るとよいようです。開花までには3年ぐらいかかるそうです。
病気や害虫
花などにアブラムシがつく事があるので、見つけたら殺虫剤を散布して駆除します。ウィルス病などの病気になる事もあるので、定期的に殺菌剤を散布しておいた方がよいです。