学名:Curcuma
科・属名:ショウガ科・ウコン属
原産地:熱帯アジア
分類:球根植物
寒さ:弱い
暑さ:強い
開花時期:春ウコン(5月〜6月)
秋ウコン(8月〜9月)
草丈:40cm〜100cm
花径:5cm〜7cm
花色:白色(秋ウコン)、桃色
増やし方:分球
場所:日当たりを好む
用途:鉢植え、畑
秋ウコン(香辛料)
春ウコン(薬草)
花言葉:あなたの姿に酔いしれる
10月上旬
8月下旬
10月上旬
10月上旬
ウコンはインドから東南アジアの雨の多い所で栽培が広がり、日本へは江戸時代頃に伝わったと言われています。葉はショウガ科特有の大きな葉をしていて、土の中の根茎が香辛料や着色料として使われています。香辛料としてのターメリックは秋ウコンの事で、二日酔いの効果や抗ガンの作用があると言われるクルクミンが多く含まれています。他に春ウコン(キョウオウ)や紫ウコン(ガジュツ)がありますが、こちらは主に薬草として利用されています。寒さに弱いので主な栽培地域は南西諸島や南九州ですが、春植え球根として本州でも育てるのが可能です。下の写真は秋に白い花を咲かせる秋ウコンで、暖地では庭植えで越冬させる事が出来ます。
秋ウコンの育て方
庭への植え付けと管理
時期は4月中旬から5月頃に売られている事があるので入手したら植え付けます。日当たりのよい所に牛糞などの堆肥と元肥に化成肥料を混ぜ込んで深さ6cmぐらい、複数植える場合は高さが1mぐらいと大きくなるので40cmぐらいあけて植えます。追肥は7月から9月にかけては化成肥料などを与えるとよいです。乾燥を嫌いやや湿った所を好むので、雨が降らず乾き過ぎるようなら水やりします。根茎が大きくなって地表に出たら土をかぶせるようにします。収穫は秋になって葉が黄色くなった頃です。
鉢植えで育てる
植え付け方
10号鉢に1個を目安に、芽が鉢の中央になるよう10cmぐらいの深さに植えます。用土は野菜用の培養土でよいし、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などに植えます。
管理
日当たりのよい所に置いておきます。肥料は9月頃まで緩効性の化成肥料や固形油粕などを置き肥するとよいです。乾燥を嫌うので水切れさせないよう鉢土の表面が乾けば与えます。夏は日差しが強く乾きが早いので乾いてきたら与えるぐらいでよいです。
増やし方
根茎を切り分けて増やす事が出来ます。一度葉の出た太い根茎から再び芽を出す事はないので、そこから指のように伸びた側根茎を元の方で切り取って植えるとよいです。一つの重さは20g以上あればよいです。
収穫時期と種イモ
11月になって葉が黄色くなってきたら掘り上げて収穫します。漢方などに利用する場合は水洗いして乾燥させて保存しますが、来年植える種イモは洗わずに、雨が当たらない土の中に深く埋めておき、植え付け時期になったら掘り上げて植えるとよいです。
暖地での越冬
沖縄などで栽培されていて寒さには弱いですが、秋ウコンなら暖地でも植えっぱなしで越冬します。繁殖力が旺盛なので2、3年もすると沢山増えます。
利用方法
収穫したら薄くスライスして乾燥させます。それをお湯で沸かせばウコン茶に、ミキサーにかければ粉末のターメリックになるので香辛料などの使用用途が広がります。
ウコン風呂
葉をお風呂に入れると体が温まり、神経痛や冷え性に効果があると言われています。青い葉をそのままお風呂の中に入れてもよいし、保存するために葉を1cm〜2cmぐらいに刻んで干して利用する事もできます。刻んで保存したものを直接お風呂に入れるよりも、鍋で20分ぐらい沸かした煮汁を入浴剤として利用した方が効果が高くなります。