花と観葉植物(葉っぱの岬)

ヒサカキ


学名:Eurya japonica
科・属名:ツバキ科・ヒサカキ属
原産地:日本(岩手県以南)、中国東部、朝鮮南部
分類:常緑小高木
寒さ:強い
暑さ:強い
草丈:4m〜8m
花径:約 5mm
花色:
場所:日向〜明るい日陰
水やり:庭木(普通)
肥料:骨粉入り固形油粕など
増やし方:挿し木
作業:剪定
用途:庭木、切り葉(神棚、仏壇、お墓)
花言葉:神を尊ぶ
通販店:楽天市場にあり

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ヒサカキ

ヒサカキの葉

ヒサカキの蕾

ヒサカキの花

ヒサカキは神聖な木として神棚や仏壇などのお供えに利用されています。本来は同じツバキ科で異なる属のホンサカキ(Cleyera japonica)が神棚などのお供えとして定着していましたが、温帯性で関東以北には自生しておらず、入手できない地域では代用としてヒサカキが植えられ使われるようになったそうです。大昔は神様にお供えする木の種類は決まっておらず、賢木(サカキ)と書かれていたそうで、日本人が神様の木という事で、榊という漢字を作ったそうです。その後は植物が分類されるようになるとホンサカキがお供えに使われるように定着したそうです。ヒサカキの漢字は樹形と葉が小さいから姫榊と書かれたり、本榊ではないので非榊と書かれる事もあります。非ではない立派な榊で需要は多く、関西では下草と呼ばれ仏花や墓花の裏当てにも利用されています。神棚の切り葉は月に1日と15日に交換するのが一般的と言われ、葉の日持ちはとても良いです。3月から4月に咲く小さい花は香りが良くありませんが、育つ場所は日向から明るい日陰と適応範囲が広く丈夫です。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向〜明るい日陰
植え付け 植え付け 植え付け
挿し木 挿し木
剪定 剪定 剪定 剪定
肥料 肥料

ヒサカキの植え付けと管理

苗の植え付け

植え場所は日当りのよい所から明るい日陰と適応範囲が広いです。どちらかと言えば半日蔭の方が夏の強い日差しによる葉の痛みが少なくてよいと思います。植える時期は春か秋が適期で、方法は植え付け穴を掘り、腐葉土と完熟牛糞などを混ぜて植えるという標準的なものです。強風で木が倒れないよう支柱でしっかり支えておきます。

管理

肥料と水やり

手間があまり要らない丈夫な樹木です。植え付け後は、しばらく乾き過ぎないように水やりしますが、完全に根付けば自然の雨だけで育ってくれます。肥料は3月頃に1度与えれば十分に育ちますが、早く大きくしたい場合は秋にも与えるとよいです。肥料の種類は市販されている緩効性の化成肥料や固形油粕などを利用すればよいです。

剪定

剪定せずに自然の樹形でもあまり姿が乱れないです。全体を刈り込むと枝先が切れて神棚などの切り葉に向かなくなるので、横に伸び過ぎた枝を短く切ったり、高くなり過ぎたら好みの高さに切るとよいです。時期は3月から6月頃、秋の9月頃に行うとよいです。

病気や害虫

樹木の中では発生が少ない方です。注意したいのは6月頃にイラガが発生する事があり、刺されるととても痛いです。葉裏にいて見つけ難いので、葉の収穫時は厚手の手袋をした方が良いです。もし見つけたら殺虫剤を散布して駆除します。

増やし方(挿し木)

時期は5月から6月頃、10cmぐらいの挿し穂を用意して、用土に埋める部分の葉を取り除きます。挿し穂を30分ぐらい水揚げしてから、用土を入れた箱などに複数挿します。明るい日陰に置いて、土が乾かないように水を与えます。発根して新芽が伸びてきたら、ポットなどに仮植えして苗を作ります。

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