花と観葉植物(葉っぱの岬)

ヒポシルタ

別名:キンギョノキ(金魚の木)
学名:Nematanthus gregarius
科・属名:イワタバコ科・ネマタンサス属
原産地:ブラジル東南部
分類:常緑多年草または低木
寒さ:弱い(5℃以上)
暑さ:普通
草丈:20cm〜50cm
花径:長さ約2cm
花色:橙色
増やし方:挿し木
場所:日向(夏は半日蔭)、冬は室内
用途:鉢植え
花言葉:敬慕、古きよき時代

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ヒポシルタの花

ヒポシルタの蕾

ヒポシルタ

ヒポシルタ

ヒポシルタは橙色の花を咲かせる熱帯植物です。花の形が金魚に似ているので、和名でキンギョノキとも呼ばれています。 ヒポシルタという名前は以前の属名で、今はネマタンサス属に分類されています。この仲間はブラジル東南部に30種類以上が分布して、キンギョノキはその中のグレガリウスという種類です。着生植物で若い頃は茎が直立していますが、古くなると次第に垂れてきます。植物の分類は多年草または低木で、若い茎は多年草のように青いですが、古くなると木になります。葉は多肉質で緑色をしていますが、斑入りの園芸品種もあります。花は条件がよければ周年咲きますが、冬は温室内のみで、夏は暑過ぎてあまり咲かなくなります。寒さに弱いので鉢植えにして育てられ、花の観賞だけではなく観葉植物として楽しまれる事もあります。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花(夏は高温であまり咲かない)
場所 室内の日向(5℃以上) 日向 半日陰(涼しい所) 日向 室内の日向(5℃以上)
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える(過湿を嫌う) 控えめ

ヒポシルタの育て方

育てるポイント

寒さに弱いので、鉢植えにして冬は室内で育てられます。開花する適温は15度から30度以下なので、開花時期は主に春や秋で、夏は暑すぎてあまり咲きません。冬でも加温すると咲くので、植物園の温室で見かける事があります。穏やかな直射日光が当たり、空中湿度の高い所でよく花が咲きます。用土の過湿を嫌うので、水やりはいつも土が湿った状態にならないよう、表面が白く乾いてから与えます。茎が長く伸びると垂れるので、釣り鉢にされる事もあります。

春から秋の管理

場所

強い日差しを避けた日当りの良い所を好みます。室内ではレースカーテン越しに日が当たる窓辺に、夏は強い日差しを避けた明るい所に置くとよいです。また乾燥した空気を嫌うので、冷房の風が直接当たらない所にします。戸外では日当りの良い所に置きますが、夏は強い日差しを避けた半日蔭に置いたり、50%ぐらい遮光してもよいです。

水やりと肥料

土の過湿を嫌い肥料は多く必要ないです。水やりは鉢土の表面が白く乾いてから与え、肥料は液体肥料を月に2回ぐらい与えるとよいです。空気が乾燥すると花が咲かないので、時々霧吹きで葉水して湿度を上げるとよいです。

春の植え替え

2年に1回を目安に植え替えるとよいです。根鉢の回りを軽く壊して、一回りから二回り大きな鉢に植え替えます。用土は水はけのよい土を好むので、ピートモス、バーミキュライト、パーライトを等量混ぜたものなどを利用するとよいです。

剪定

3月下旬から4月上旬頃、伸びすぎた茎や下葉の無くなった茎があれば、節を残すように切って樹形を整えるとよいです。残した節から脇芽が伸びてます。

冬の管理

寒さには弱いので、室内の日当りが良い窓辺などに置きます。耐寒温度は5度ぐらいありますが、できるだけ暖かい所に置いた方が痛みが少ないです。冬は寒さで生育が止まるので、水やりは控え目にして肥料は与えないようにします。水やりは鉢土の表面が完全に白く乾いてから、更に3日ぐらいしてから与えます。冷たい水を与えると葉に障害が出る事があるので、人肌程度に温めたものを与えるとよいです。

挿し木で増えます

時期は5月から6月頃に行うとよいです。3、4節分の挿し穂を用意して、土に埋める部分の葉を取り除き、箱などを使って複数挿すとよいです。水やりは過湿にならないように注意して、強い日差しを避けた所で管理すると2週間ぐらいで発根します。小鉢に数本まとめて定植し、摘心を何回か行うと枝分かれしてボリュームのある姿になります。

病気や害虫

発生は少ないですが、コナカイガラムシやホコリダニが発生する事があります。

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