別名:ムッサエンダ
学名:Mussaenda
科・属名:アカネ科・コンロンカ属
原産地:アジア、熱帯アフリカ、太平洋諸島
分類:常緑低木
寒さ:弱い
暑さ:強い
樹高:50cm〜200cm、ヒゴロモコンロンカ(約 10m)
花径:約 1cm
萼長:約 4cm、ヒゴロモコンロンカ(5cm〜12cm)
花色:黄色、橙色(種類によって異なる)
場所:日向、冬は室内
水やり:普通、冬は控えめ
肥料:普通
増やし方:挿し木
用土:普通
用途:鉢植え
花言葉:神話
コンロンカは熱帯アジア、熱帯アフリカに200種類ほどが分布している低木の花木です。よくお店で売られているのは、白い萼片と黄色い小さな花との組み合わせがユニークな姿をしています。萼片は全部で5枚あり、そのうち1枚から数枚だけ白く巨大になっています。ハンカチの花という別名があって、白い萼片がハンカチを振っているように見えるので、この名前が付けられて売られたのが始まりだそうです。花の咲く時期は夏から秋で、寒さに弱く冬は生育が止まり室内で越冬させられます。日本では白い萼片のものが売られていますが、赤やピンクなど派手な萼片をした種類もあります。
コンロンカの主な種類
ムッサエンダ・パルウィフロラ
学名はMussaenda parviflora、和名でコンロンカと呼ばれています。日本の種子島、屋久島、沖縄、台湾に分布する半つる性の低木で、葉の長さは8cmから14cmぐらいで、白い萼片の長さは3、4cmぐらいです。花は黄色く花弁が尖っています。
ムッサエンダ・ルテオラ
学名はMussaenda luteola、和名でウスギコンロンカと呼ばれています。熱帯アフリカが原産の低木で、葉の長さは5cmぐらいで、白い萼片は卵型で長さ4cmぐらいです。花は黄色で花弁が丸っこくなっています。
ヒゴロモコンロンカ
学名はMussaenda erythrophylla、和名でヒゴロモコンロンカと呼ばれています。西アフリカが原産で、涼しい所では葉が部分的に落ちる半落葉樹になるそうです。樹高は10mぐらいになり、萼片の長さは5cmから12cmぐらいと大きく、色は白の他、赤、ピンクとカラフルです。
コンロンカの育て方
寒さに弱い植物です
気温が高い夏から秋にかけてよく花を咲かせます。寒さに弱い植物なので日本では庭に植えると冬に枯れるので、鉢に植えて冬を室内で越冬させられる事が多いです。
春から秋までの間
気温の高い夏から秋にかけて花を咲かせます。できるだけ戸外の日当たりの良い所に置いて花を咲かせます。水やりは鉢土の表面が乾けば与えますが、夏の日差しの下ではよく乾くので毎日の水やりになります。肥料は緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えます。
植え替え
2年に1回を目安に、春の4月下旬から5月頃に植え替えます。用土は園芸用の培養土を使用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。
剪定
伸び過ぎた枝を適度な長さに切ったり、高くなり過ぎていたら、夏から秋に好みの高さになりそうな位置で切るとよいです。
挿し木で増やす
時期は6月から8月頃、2節分ぐらいの挿し穂を用意します。下の節の葉を取り除き、その部分が用土に埋まるように挿します。用土は赤玉土(小粒)7、ピートモス3など、平鉢や箱などに複数挿したり、ポットに数本挿してもよいです。平鉢などに挿したものは、発根したらポットに仮植えします。ある程度茎が伸びたら、枝の先端を摘心すると枝数を増やす事ができます。
殺虫剤の散布
ハダニ、アブラムシが発生する事があるので、各害虫に対応した殺虫剤を定期的に散布しておくと予防できます。
晩秋から冬の間
戸外から室内へ
寒さに弱いので、霜の降りる前の11月頃になったら室内の日当たりの良い所に置きます。
花後の剪定
大きくなると室内では邪魔になるので、横に伸び過ぎた枝があれば適度な長さに切ったり、高くなり過ぎたら葉を残すよう、適度な高さに剪定しておくとよいです。
冬の管理
できるだけ日当たりが良く暖房の効いた暖かい所に置きます。この時期は生育が止まって水はあまり吸わないので、表面が白く乾いて更に2、3日後に与えるぐらいと控えめでよいです。冬は土がいつも湿っていると根腐れする事があるので注意してください。肥料は必要ないので与えないようにします。
庭植え
庭では越冬できないので、鉢植えで育てられるのが一般的です。もし冬に枯れてしまってもよい場合は、日当たりの良い所に堆肥などを混ぜて植え付けてもよいです。
翌年も植えたい場合
冬が来る前の秋に掘り上げて鉢に植え、室内で越冬させて翌年も植える方法があります。また夏に挿し木して苗を作っておき、それを室内で越冬させて翌年に植える方法もあります。