花と観葉植物(葉っぱの岬)

花の年間管理方法

1月から2月の作業

室内の鉢植え

冬に室内で花を咲かせる草花はシャコバサボテン、シクラメン、サイネリア、アザレア、カランコエなどがあります。室温が15度から20度ぐらいと低めを好むので、20度以上にならない日当たりのよい所がよいです。夜は暖房を切ると室温が下がるので、窓際ではカーテン越しに置いて、できるだけ8度以下にならない所に置きます。もし冷え込みの強い所では段ボールで覆い保温してあげるとよいです。水やりは与え過ぎて根腐れしないよう注意して、午前中の暖かい時間帯に与えた方がよいです。与える時は鉢底から出るぐらいたっぷりと与えますが、受け皿に溜まった水は捨てるようにします。

戸外の草花

鉢植えは霜の当たらない日当たりのよい軒下などに置くと、霜による痛みが少なくてよいです。肥料はパンジーやデージーなど冬でも花が咲き続くものは切らさないように与えます。鉢植えの水やりは午前中の暖かい時間帯に表面が乾いたら与えます。

春植えの準備

4月になれば花の植え付けによい季節になるので、今のうちに庭の準備をしておくとよいです。土は雨で酸性化しているので苦土石灰を混ぜて中和させ、保肥力などをよくさせるために堆肥を混ぜて耕します。

3月から4月の作業

室内の鉢植え

室内で育てていた鉢花は、寒さに強いものから徐々に戸外に出せるようになります。霜の当たらない日当たりのよい軒下などに置きますが、寒の戻りがある日は室内へ入れるようにします。室内で観賞しているものは、昼間は室温が高くなる日が増えるので、少し窓を開けて換気をするとよいです。土の乾きも早くなってくるので、水やりも徐々に回数が増えてきます。

戸外の草花

暖かくなると生育が旺盛になってきます。鉢植えは土がよく乾くようになるので、水切れさせないように注意します。冬にあまり生育していなかった草花も生育するようになるので必要なら肥料を与えます。

植え替え

2月下旬から3月は地上部の葉を枯らせる宿根草の植え替えの適期になります。根詰まりした鉢植えや庭で増え過ぎたものは、必要なら株分けをして植え替えます。春や初夏に花の咲くものは早めにやってしまいます。

種まき

4月になると種まきが行えるようになります。夏に咲く草花は発芽に高温が必要なものが多いので、焦らずに種袋に書いてある適切な時期にまくようにします。

苗の植え付け

春になると沢山の草花がお店に並びます。この頃はまだ比較的寒さに強い草花が多いですが、5月になると本格的に夏の花壇を彩る苗が並ぶようになります。

球根植物の花後のお礼肥

春に花が咲き終わった球根植物は、来年また花が咲くよう、お礼肥として即効性の化成肥料や液体肥料を与えて球根を太らせます。葉が枯れてきてからでは遅いので、花後すぐに与えるようにします。

春植え球根の植え付け

これから花を咲かせる球根の植え付けが出来る季節です。種類によって植え付けの時期が少し異なるので適期に植えつけるようにします。

5月から6月の作業

戸外の草花

4月に植えた草花も根が張り、ペチュニアなど沢山の花が咲いているものもあります。日当たりのよい所で、水切れさせないよう水やりを行い、肥料切れさせないように育てます。暑さに弱いものは高温と過湿を嫌うので水の与え過ぎに注意し、梅雨の長雨には当てない方がよいです。

種まき

5月は夏に咲く草花の種まきが行えます。直まきではなくポット苗を作った場合は、夏に植えると高温で根付き難いので、6月までに植え付けた方がよいです。

苗の植え付け

5月になるとお店には夏の草花の苗が出回るようになります。6月を過ぎると気温が高くなり、植え付け後に土が乾きやすく根付きも悪くなるので、暑くなる前に植え付けを終わらせた方がよいです。

植え替え

咲き終わった花木や多年草植物、熱帯植物を植え替える適期になります。秋に行った方がよいものもあるので、植物の性質を知って行うようにします。

球根の掘り上げ

春に花を咲かせた球根植物の中には、植えたままだと夏に球根が腐りやすいものがあります。掘り上げた方がよい球根植物は、葉が黄色く枯れてきたら堀り上げて涼しい日陰で保存しておきます。鉢植えなら水を与えず乾いたまま夏を越させ、秋に植え替えてもよいです。

挿し木

茎を土に埋めると根が出て苗が作れるものがあります。増やす目的で行ってもよいし、大きくなり過ぎたものは作り直してもよいです。梅雨頃に行うとつきやすいものが多いです。

7月から8月の作業

戸外の草花

夏の日差しの下はよく乾くので、鉢植えでは朝と夕方2回の水やりになる事もあります。昼間に水を与えると高温で根を傷めるので、もし水切れなどで与える場合は日陰に移動して与えるようにします。夏の花壇も雨が降らないと土が乾き過ぎる事が多いので、乾き過ぎたら与えた方がよいです。暑さが苦手な草花は過湿で根腐れしやすいものが多いので、風通しがよく涼しい日陰で夏を越させ、水を与え過ぎにないように注意します。

濃い肥料に注意

この時期に濃い肥料を与えると根が傷みやすいので、控え目に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらいでよいです。夏の暑さで生育しない草花は与えない方がよいです。

マルチング

夏の日差しの下では土が乾きやすくいので、鉢植えではバークなどを敷いてマルチングすると、渇きを遅らせることが出来ます。庭でも枯草や藁などを敷くと土の渇きを遅らせることができ、雑草も生え難くなります。

夏の種まき

ハボタン、パンジーなどは秋になって蒔くと見頃が遅くなってしまうので、夏に蒔いた方がよいものもあります。日差しが強い時期なので日陰で行ったり、遮光ネットを利用するとよいです。虫に芽を食べられやすい季節なので、ネットなどで保護しておいた方がよいです。

秋植えの準備

10月になって涼しくなると植え付けのシーズンになります。庭に空いている所があれば、前もって苦土石灰と堆肥を混ぜて耕し植え付けの準備をしておくとよいです。

9月から10月の作業

戸外の草花

9月上旬はまだ暑く土の乾きも早いので、夏の水やりとあまり変わりません。お彼岸を過ぎると涼しくなって土の渇きも遅くなってくるので、水やりは徐々に減ってきます。暑さを嫌う草花を日陰で管理していたものも、9月下旬頃になったら徐々に日の当たる所に戻せるようになります。夏の暑さで生育が落ちていた草花も涼しくなると生育し始めるので、肥料を与えるようにします。

台風対策

せっかく育てた秋の草花が台風で台無しになってしまう事がよくあります。戸外に植えたものを全く無害にするのは難しいですが、少しでも被害を少なくするようにします。風で倒れないよう不要な枝を切ったり支柱で支えたり、コスモスのように葉が塊になって茂っているものは、紐で周囲を縛り支柱で倒れないように支えたします。種まきしたものや植えたばかりの苗は、野菜コンテナなどを被せるとよいですが、飛ぶと危ないのでしっかりと重しを乗せるようにします。鉢植えや種まきした箱などは、倉庫や室内に汚れないよう新聞紙などを敷いて置けば無害にできます。

秋の種まき

暖地では9月中旬から10月上旬頃に行うとよいです。遅くなると苗が大きくならないまま冬を迎える事があるので注意してください。バッタなどの虫に葉を食べられやすい季節なので、ネットなどで保護しておいた方がよいです。

苗の植え付け

秋から来年の春に咲く花の苗が出回るようになります。庭では9月中旬頃まで残暑が残るので、お彼岸を過ぎて植えた方が水切れの心配も減って根付きやすくなると思います。

秋植え球根の植え付け

10月から春に咲く球根植物の植え付け時期になります。残暑の厳しい時期に行うと球根が腐ってしまう事があるので注意してください。チューリップは紅葉が見頃になってからでも大丈夫です。

植え替え

9月下旬から10月は植え替えの適期でもあるので、宿根草など株分けが出来る種類は必要なら兼ねて行うとよいです。

挿し木

6月と同じような気温なので挿し木に向いています。増やして楽しんだり大きくなり過ぎたものは挿し木から仕立て直してもよいです。発根して芽が伸びてきたら鉢に植えて根を張らせますが、寒さに弱いものは早く仮植えして根を張らせたり、来年の春になって植えてもよいです。

11月から12月の作業

室内の鉢植え

シクラメンなど寒さに弱い鉢花がお店に並ぶようになります。最低温度が8度以下にならない、室内の日当たりのよい窓辺などに置きます。水やりは冬に与え過ぎると根腐れしやすいので注意し、午前中の暖かい時間帯に与えるようにします。12月は暖房を入れる事が多くなりますが、この時期に花を咲かせる草花は高温を嫌うので、20度以上にならない所に置くのがよいです。肥料は冬でも生育するものは薄めの液体肥料を与えますが、生育しないものは与えないようにします。春咲きの球根植物は寒さに当たって花が咲くものが多いので、室内だけでは花が咲かない事があるので注意してください。

戸外の草花

鉢植えは日当たりのよい所に置くようにします。12月になると地域によって霜の降りる所があるので軒下などに置いた方が痛みが少なくてよいです。肥料は花が咲き続くものは切らさないように与えますが、生育が止まるものは与えないようにします。鉢植えの水やりは午前中の暖かい時間帯に表面が乾いたら与えます。

苗の植え付け

冬になるとあまり生育しなくなり霜も降りるので、11月までに植えつけを済ませた方がよいです。チューリップの球根は紅葉の時期まで植え付ける事が出来ます。

球根の掘り上げ

夏咲き球根は寒さに弱いです。暖地では植えっぱなしで越冬するのもありますが、特に寒さに弱い種類は掘り上げて室内に保管しておきます。鉢植えなら水を切らしてそのまま室内へ入れ、春に植え替えてもよいです。

霜よけ

霜に弱い種類は行うようにします。

その他、年間を通じて行う作業

花がら摘み

咲き終わった花がらは病気の元になる事があるので、早めに取り除いた方がよいです。また、種が出きるとよい花が咲かなくなる事があるので、できるだけ種が出きる前に摘み取った方がよいです。

草取り

庭では年間を通じて発生しますが、特に春から秋はよく生えてきます。せっかく与えた肥料の養分を奪ってしまうので、できるだけ取り除いた方がよいです。草の種が実ると増えるので、出きる前に取った方がよいです。鉢植えにも生えてくる事があるので、草花の根を傷めないよう丁寧に取り除きます。

薬剤の散布

害虫ではアブラムシやハダニ、病気ではうどんこ病、灰色カビ病などが発生する事があります。春から秋の間は予防として1ヶ月に2回ぐらい薬剤を散布しておくとよいです。気温の高い昼間は薬害を起こす事があるので、朝か夕方に行った方がよいです。

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