花と観葉植物(葉っぱの岬)

球根の植え付け方と管理

球根の分類

春植え球根

植え付けは3月から4月頃に行われるものが多く、花は初夏から秋の間に咲くものが多いです。暑さには強いですが寒さには弱く、晩秋ぐらいになると葉が枯れて休眠します。寒さに弱いものは掘り上げて室内で越冬させた方がよいものもあります。

秋植え球根

植え付けは10月から11月頃の行われるのが多く、春に花を咲かせるものが多いです。寒さに当たって花芽がつくものが多いので、ヒヤシンスなどの水栽培も寒さに当ててから暖かい部屋で育てられます。秋植え球根は暑さに弱いので、初夏になると葉が枯れて休眠します。また暑さが残る時期に植え付けると蒸れで腐る事があるので、残暑が過ぎてから行った方がよいです。

植え付け方

鉢植え

深さは浅めに土が軽くかぶさるぐらいでよいですが、ユリの仲間は上根と言う球根の上からも根が伸びるので、深い鉢に3個分の深さに植え付けます。間隔は球根1個分あけるぐらいで、用土は球根専用の培養土を利用したり、自分で作る場合は赤玉土5、腐葉土3、パーライト2など、水はけのよい土に植え付けます。元肥として根の張る球根の下に緩効性の化成肥料を混ぜ込んだり、植え付けて芽が出た頃に緩効性の化成肥料を置き肥してもよいです。

花壇

日当たりのよい所に苦土石灰と堆肥を混ぜて耕しておきます。2週間あけるのは石灰と堆肥が混じっると生育に影響のあるガスが発生する事があるからです。深さは球根の高さ3個分、間隔は2から3個分あけるぐらいでよいです。

管理方法

場所と水やり

鉢植えは日当たりのよい所に置いて、水やりは鉢土の表面が乾けば水を与えます。庭では植えつけ後は与えますが、その後は雨がよほど降らない限り与えなくても大丈夫です。秋植え球根の場合、寒さや霜に弱い種類は鉢植えにして、寒さと霜を避けた所で育てた方がよいです、少し霜に弱いぐらいの種類なら霜よけしておくとよいです。

追肥

球根の養分を使って葉を茂らせ花を咲かせるので、肥料はあまり多く要りません。花の咲く前になったら控え目に追肥してよい花を咲かせます。咲き終わったら花茎を切り、来年またよい花が咲くよう液体肥料などのお礼肥を与えて球根を太らせます。

球根の掘り上げ

葉が3分の1ぐらい枯れたら球根を掘り上げるのがよいですが、種類によっては数年は植えたままの方がよいものもあります。掘り上げたらそのまま日陰で乾かし、乾いたら茎を切り取ります。

球根の保存

チューリップ、ヒヤシンスのように乾燥保存するタイプとダリア、ユリ、カラーのように湿潤貯蔵するタイプがあります。乾燥保存ではネットなどに球根を裸のまま入れて日陰で保存しておきます。湿潤貯蔵では穴を開けたビニール袋や箱に軽く濡らしたピートモスやバーミキュライトの中に埋めて保存しておきます。秋植え球根では夏は高温にならない所に、春植え球根では冬は凍らない所に置いておきます。

分球

大まかにアイリスやチューリップなどは球根が自然に分球して増えるタイプ、ダリアなどは球根に子が引っ付いたまま増えてカッターで切り分けて増やせるタイプがあります。切り分けるタイプは、球根に芽の伸びる所があるので、そこを必ず付けて切り分け、切り口が腐らないよう殺菌剤を塗っておくとよいです。自然に分球して増えるタイプは手で引っ張ると分かれます。

ダリアの球根

アイリスの球根

庭の植え直し

毎年掘り上げて保存しなくても植えたままで増えるものがあります。2,3年すると増え過ぎて花が少なくなる事があるので、植え付けの時期になったら分球して植え直すとよいです。庭で育つ春咲き球根はスイセン、ハナニラ、ムスカリ、ダッチアイリス、ユリ、シラー、スノードロップなどがあります。他の季節に咲くものではモントブレチア、タマスダレ、ヒガンバナ、オキザリスなどもあります。暖地ではイキシア、トリトニア、ジンジャーリリー、カンナ、秋ウコンも植えっぱなしで育ちます。写真はテッポウユリで球根の上からも根が出るので、浅くならないように注意します。

催芽処理

アネモネ、ラナンキュラスは急に水を吸うと腐ってしまう事があるので、催芽処理を行ってから植えた方がよいものがあります。軽く湿らせたバーミキュライトを鉢に入れ、球根のとがった方を上にして隠れるぐらいに埋め、1週間ぐらいかけて少しずつ水を吸わせて膨らんできたら植え付けます。

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