別名:アコニツム
学名:Aconitum
科・属名:キンポウゲ科・トリカブト属
原産地:北半球の温帯
分類:宿根多年草
寒さ:強い
暑さ:やや弱い
草丈:70cm〜150cm
花径:3cm〜5cm
花色:青、白、黄色など
増やし方:株分け
場所:半日陰を好む
用途:花壇、鉢植え、切り花
花言葉:騎士道、厭世家、人間嫌い、復讐、美しい輝き
トリカブト
9月上旬、野の花の里
トリカブトの全体
10月上旬、野の花の里
トリカブトのアップ
10月上旬、野の花の里
トリカブト2
10月上旬、野の花の里(大分県九重町)
トリカブトは秋に花を咲かせる多年草の植物で、日本に30種類ほど、世界に300種類ほどが生息しているそうです。日本のトリカブトは種類によって生息地が異なり、北海道に分布するエゾトリカブト、本州から東北に分布するヤマトリカブト、中国地方から九州に分布するタンナトリカブトなどがあります。いずれも涼しい山林の湿った縁など、木漏れ日が当たる半日陰に生えています。猛毒の種類が多く、山菜採りで葉をシドケやニリンソウ、根をワサビと誤食して中毒を起こした例があります。ある意味とても危険な植物なのですが、花が美しい事から昔から人気のある植物です。ただ、涼しい所に自生しているので、暖地の平地では暑さで枯れてしまう事があります。
トリカブトの育て方
場所
山の木漏れ日が当たる、明るい木陰に生えています。6月から10月は明るい日陰で、その他の時期は午前中の日光が当たるような半日陰で育てます。涼しい地域に生息しているので、夏はできるだけ気温の上がらない、風通しの良い棚などに置き、日陰のない所では遮光して育てます。秋が深まると地上部の葉が枯れて、根だけで宿根して越冬します。春になって暖かくなると新芽が出てきます。
植え付け
ポット苗が売られている事があるので、入手したら植えつけます。鉢植えでは6号鉢に1株を目安に、用土は普通の花の培養土に植えつけると、夏の暑さで根腐れしやすいので、山野草の培養土を利用するとよいです。
水やり
湿った所を好むので、水切れを嫌います。夏は水切れしないよう、鉢土の表面が乾いてきたら、その他の時期は鉢土の表面が乾けば与えます。
肥料
春の4月から6月頃にかけて、緩効性の化成肥料などを置き肥するか、薄めの液体肥料を定期的に与えます。気温の高い夏に濃い肥料を与えると、根を傷める事があるので避けます。
植え替え
鉢植えでは1、2年を目安に、できれば毎年植え替えた方がよいと思います。一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けして同じ大きさの鉢で植え替えます。根は毒性が強いので、樹液で手がかぶれないよう、手袋をして作業した方がよいです。用土は植え付けの項目と同じです。
増やし方
株分け
株分けで増やす事ができます。根は塊根(かいこん)という根が肥大したもが自然に増えるので、それを株分けします。時期は植え替えと一緒に行います。
種まき
秋に花後の種を採っておいて、早春の2月から3月上旬頃に種を蒔いて増やす事もできます。
支柱
花の重みで傾いてしまうようなら、支柱で支えておくとよいです。