学名:Orostachys japonica
科・属名:ベンケイソウ科・イワレンゲ属
原産地:日本、朝鮮半島、中国
分類:多年草(多肉植物)
寒さ:強い
暑さ:強い
分布:本州、四国、九州
草丈:10cn〜20cm
花径:0.5cm〜1cm
花序:8cm〜30cm
花色:白
場所:日向
水やり:過湿を嫌う
肥料:少なめ
増やし方:株分け、挿し木
用土:多肉植物の土
用途:鉢植え、ロックガーデン
花言葉:幸福

ツメレンゲ
11月中旬、大分県南部の海辺の岸壁

ツメレンゲ2
11月中旬、大分県南部の海辺の岸壁

ツメレンゲ3
11月中旬、大分県南部の海辺の岸壁

ツメレンゲの葉
11月中旬、大分県南部の海辺の岸壁

ツメレンゲの全体
11月中旬、大分県南部の海辺の岸壁

岸壁に生えるツメレンゲ
11月中旬、大分県南部の海辺の岸壁
ツメレンゲは日本の長野県から九州の乾燥した岩場などに生えている多肉植物です。クロツバメシジミという小さな蝶の幼虫が好んで食べ、卵が産み付けられる事でも知られています。写真は海沿いの岸壁に咲いていましたが、特に海沿いに限らず、乾燥した岩場の山間部、長野県では河原の堤防、石垣、屋根にも生えているそうです。名前の由来は葉が爪のように尖っていて、蓮華座のように見えるのでこのような名前になったそうです。春から秋は緑色の葉をしているのですが、秋にると葉が赤く紅葉して、長い花穂を伸ばし花を咲かせます。最近は数が減って準絶滅危惧に指定されているそうです。多肉植物の中では比較的育てやすい方です。
ツメレンゲの育て方
置き場所
日当たりのよい所を好みます。過湿を嫌うので、梅雨時期の鉢植えは軒下などにおきます。夏の暑さには強いですが、風通しのよい棚の上などに置くとよいです。秋になると葉が赤く紅葉して、花も咲かせるので、秋はできるだけ日当たりのよい所に置き、自然の寒さに当てるようにします。冬の寒さは長野県にも分布していてるので、比較的強いです。
水やり
岩場などに着生して育つので、過湿を嫌い乾燥には強いです。生育期の春から秋は鉢土の表面が白く乾いてから、更に2、3日ぐらいしてから水やりします。冬は休眠して生育しないので、月に1回ぐらいと、控えめに与えます。
植え替え
根詰まり気味のものや、2年以上植え替えていないものは株分けを兼ねて植え替えます。時期は春の3月から4月頃の新芽が出てくる頃に行うとよいです。用土は市販されている多肉植物の培養土など、自分で作る場合は赤玉土(小粒)3、鹿沼土(小粒)3、腐葉土2、パーライト2などです。水はすぐに与えずに3、4日してから与えます。冬は一見すると枯れてしまったように見える事がありますが、春になると新芽が伸びてきます。
肥料
肥料は多く必要ありません。生育期の4月から5月頃、月に1、2回、2000倍ぐらいに薄めた液体肥料などを与えるぐらいでよいです。
増やし方
株分け
花が咲き終わったら親は枯れてしまいますが、脇から子株が沢山増えるので、それを分けて増やす事ができます。冬芽を作って越冬し、春になって暖かくなると新芽が伸びてくるので、その頃に株分けするとよいです。
挿し木
脇から子が増えるので、それを切って日陰で3日ぐらい乾かします。乾いたら多肉植物の培養土などの用土に挿せばよいです。水やりは発根してから与え、常に湿った状態にならないよう、鉢土が乾いてから与えるとよいです。
時期は3月から4月頃、秋の9月から10月中頃にも行えます。
寄せ植え
夏の暑さにさほど弱くないので、サボテン、夏型の多肉植物との寄せ植えにも向いています。同じ鉢にいろいろな種類と挿し木してもよいと思います。秋に20cmぐらいの高い花穂を伸ばして花が咲くので、その事を考えて行うとよいです。
花茎切り
秋になると花が咲くので、咲き終わったら切り取ります。 脇から子が増えるので、それがまた花を咲かせます。