花と観葉植物(葉っぱの岬)

アナナス

学名:bromeliaceae
科・属名:パイナップル科
原産地:熱帯アメリカ
分類:常緑多年草
寒さ:弱い(5度以上)
暑さ:強い
日照:明るい日陰
耐陰性:あり
草丈:30cm〜100cm(種類による)
花序:15cm〜30cm
花色:赤、ピンク、黄色、橙色、青紫など
花言葉:あなたは完全、たくわえる
通販:楽天市場にあり

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アナナスの写真

グズマニア属

チランドシア属(シアネア)

ネオレゲリア属の筒に貯まった水

フリーセア属(トラフアナナス)

フリーセア属(インコアナナス)

アナナスの仲間は多く、赤や黄色の美しい花のようみ見える苞をつけるもの、葉の美しいもの、実の成る食用のパイナップルも同じ仲間になります。日本ではパイナップル科の事を全て、アナナスと呼ばれています。種類はエクメア属、クリプタンサス属、グズマニア属、チランドシア属、ニズラニューム属、ネオレゲリア属、フリーセア属などがあり、大型のものから小型のもの、小型の多くは木に着生しています。多くは筒状の葉があって水が貯められるようになっていて花が咲きます。花の観賞期間は数カ月ととても長く、開花時期は種類によって異なり、冬に咲くインコアナナスは普通の部屋の暖かさと明るさがあれば咲きます。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花 種類によって異なる
場所 室内のレースカーテン越しの日光 明るい所 室内のレースカーテン越し
植え替え 適期
株分 株分け
挿し芽 挿し芽
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 表面が乾いたら 乾く前に 表面が乾いたら 控えめ

アナナスの育て方

置き場所

生育期の春から秋は、葉の軟いフリーセア属、グズマニア属はやや弱い光線の方を好むので直射日光を避けた明るい所で育てます。葉の硬いエクメア属、チランドシア属はやや強い光線を好むので強い日差しを避けた半日陰で育てます。秋の最低気温が15度を下回ってきたら室内へ入れ、冬は5度以上のレースカーテン越しの日光に当てるなど明るい所で管理します。

水やり

鉢土の表面が乾けば与えます。葉からも水分を吸収できるので、葉に葉水を与えて育てるようにします。特に湿度を好むフリーセア属、グズマニア属には有効です。葉には水が溜まる筒があるので、生育期はそこに水を貯めて育てます。冬は表面が乾いてから数日しての水やりにして控えめに、筒には水を貯めないようにします。

植え替え

根が鉢一杯に回って根詰まり気味になったら、根鉢の周りを軽く壊して一回り大きな鉢に植え替えます。開花後の株はもう花が咲かないので、子株を分けて植え付けるとよいです。用土は水苔の単用を使用したり、自分で作る場合は鹿沼土(小粒)6、腐葉土4などを利用するとよいです。時期は5月から6月頃に行うのが理想的です。

増やし方

一度開花した株には二度と花を咲かせる事はなく、発生した子株が大きくなって花を咲かせます。子株は若い頃に挿し芽したり、根があるものは株分けする事ができます。

挿し芽

あまり若いと中が空洞で芯がないので、葉が6枚以上ある若い芽を手で引っ張って取るか、はさみで根元を切リ取ります。若い子株には根がないので、水ゴケにそのまま挿せばよいです。時期は花後の5月から8月頃まで行えます。

株分け

子株がある程度大きくなると根が出ているので、植え替えの時に株分けするとよいです。

花の咲かせ方

3、4年もすれば花を咲かせますが、花が咲かない場合など、エチレン、エスレル処理を行うと開花を早める可能性があります。アナナスの仲間はエチレンガスによって花芽分化する性質があります。方法は50ccの水にカーバイトを1g入れ、エチレンガスが発生したら、中央の筒の中へ流し込みます。筒の中に水を貯めてしまわないように注意してください。上手く行けば3ヵ月後に開花します。

肥料

春から秋まで暖効性の化成肥料や液体肥料などを与えます。葉からも養分を吸うので、液肥の1000倍液を葉に散布すると効果があります。その際、水が筒に溜まらないように注意してください。また、白い模様のあるタイプは与え過ぎると緑化してくるので注意してください。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

冬の管理方法

寒さには強くないので、室内の5度以上の明るい所で管理します。筒には水を溜めずに水やりは控えめにします。空中湿度を好むので、暖かい時間帯に霧吹きで葉水を与えるとよいです。その他は観葉植物の冬の管理をご覧下さい。

冬を超えた春の状態

葉先が少し枯れたり、古葉が枯れたりする事があります。葉先の見かけが悪い場合は、ハサミで形を整えるとよいです。極端に葉色が悪かったら、根腐れしているかもしれないので、5月から6月頃に必要なら株分けを兼ねて植え替えるとよいです。

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