花と観葉植物(葉っぱの岬)

カラテア

学名:Calathea
科・属名:クズウコン科・カラテア属
原産地:熱帯アメリカ
分類:常緑多年草
寒さ:弱い(12度以上)
暑さ:強い
日照:明るい日陰
耐陰性:あり
通販:楽天市場にあり

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カラテア・マコヤナの写真

カラテア・ゼブリナ

カラテア・ゼブリナの花

カラテア・マシュー

カラテア・クロカータ

カラテア・ランシフォリア

カラテアは熱帯植物らしい葉模様が美しくエキゾチックな姿をした観葉植物で、熱帯アメリカを中心に150種類ぐらいが分布しています。葉が地から伸びる根出葉と呼ばれるもので葉模様は美しく、葉の形はたまご型をしたものが多いですが、細く尖ったものもあります。葉裏が赤っぽくなって緑とのコントラストが美しく、よく見かけるマコヤナは葉裏にも模様があり、マシューには模様がなく葉裏が赤紫一色になっています。小型の観葉植物として育てられる事が多いですが、写真のセブリナとマコヤナは植物園にあったもので葉の長さが50cm以上ある大きなものでした。美しい花を咲かせるものもあります。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内のレースカーテン越し(12度以上) 室内の明るい所 室内のレースカーテン越し
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
水やり 控えめ 乾いてきたら 控えめ

カラテアの育て方

置き場所

直射日光と強い風を嫌うので、年間を通して明るい室内で育てます。日が強いと葉が丸まったり焼けたりしますが、日照不足だと葉模様がぼやけるので適度な明るさは必要です。夜になると休むように葉が上に立つ睡眠運動というおもしろい性質があって、別に異常ではありません。寒さには弱く、冬はできるだけ暖かい最低温度12度以上の所に置きます。できるだけ暖房の効いた暖かい部屋で育て、夜間は暖房を切ると冷えるので、窓辺を避けた部屋の中央や暖気の残る高い所に置くなどします。それでも冷え込みそうな日は寝る前にバスタイルなどで包んだ湯たんぽと一緒にダンボールを被せるなどして保温する方法もあります。その際は、中が高温にならないよう注意してください。その他は観葉植物の置き場所を参考にしてください。

睡眠運動
5月から10月上旬
室内、戸外の強い風が当たらない明るい日陰。
10月中旬から4月
室内のレースカーテン越しの日光から明るい日陰。最低温度は12度以上で管理

水やり

春から秋の生育期は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。朝の最低気温が20度を以下になると徐々に水を吸わなくなるので、水やりの回数を徐々に減らしていきます。冬は生育が止まって水を殆ど吸わなくなるので、表面が乾いてから数日の水やりにします。冬に水を与え過ぎると根腐れしてしまうので注意してください。カラテアは空中湿度が高いのを好むので、年間を通じて霧吹きで葉に湿度を与えながら育てます。葉が乾燥すると蒸散を防ごうと葉を丸めてしまいます。その他、水やりについては観葉植物の水やりをご覧ください。

植え替え

2年に一度ぐらいは植え替えをします。根詰まりすると葉の縁が枯れてきます。時期は5月中旬から6月頃が理想的ですが、8月頃まで行う事が出来ます。用土は水はけのよい用土を好むので水苔を単用したり、観葉植物専用の土にパーライトを1割ほど混ぜてもよいと思います。

植え替え前の根鉢

増やし方(株分け)

子株が増えたら株分けで増やす事ができます。植え替えの時にはさみなどで、適度な大きさに切り分けるとよいです。3、4葉ずつ分けて複数の苗を作る事も出来ます。時期は植え替え時期と同じです。

肥料

春から秋まで緩効性の化成肥料や液体肥料を与えます。冬は生育を止めて必要としないので与えないようにします。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

冬の管理方法

寒さに弱く12度以下の所では枯れてしまう事が多いです。暖房の効いた暖かい部屋に置いて、暖房を切ったら暖気の残る高い所に置くとよいです。それでも12度以下になりそうなら寝る前にバスタイルなどで包んだ湯たんぽと一緒にダンボールを被せたり、小さな鉢植えなら水槽に市販されているヒヨコ電球と一緒にに入れて蓋をして保温する方法などもあります。水やりは表面が乾いてから数日と控えめに、肥料は与えないようにします。強い日差しは嫌いますが、冬はレースカーテン越しの日光が当たるぐらいの所でもよいです。

病気や害虫など

葉が丸まる

光の強すぎ、空中湿度の不足、強い風に当たると葉からの蒸散を防ごうと葉が丸まります。強い日差しは避けて霧吹きで湿度を与えながら育てるとよいと思います。ビニール温室などに入れておくと中の湿度が高くなるので、あまり霧吹きせずに湿度を保つ事が出来ます。また、根腐れすると水を吸えなくなり、葉が丸まってしまいます。適切な時期に葉の数を減らして植え替えするしかありません。

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