花と観葉植物(葉っぱの岬)

ヤブラン

学名:Liriope muscari
別名:リリオペ
科・属名:キジカクシ科・ヤブラン属
原産地:日本、東アジア
分類:常緑多年草
寒さ:強い
暑さ:強い
日照:日向〜半日蔭
耐陰性:あり
実期:11月〜1月頃
草丈:30〜45cm
用途:鉢植え、花壇、グランドカバー
花言葉:忍耐、隠された心
通販:楽天市場にあり

スポンサーリンク


ヤブラン

ヤブラン

ヤブランの花

ヤブランの実

ヤブランは日本を含む東アジアが原産の多年草植物です。観賞用として美しい葉と紫色の花が楽まれています。葉の幅は1cmぐらい、長さは30cmから40cmぐらいで、一般に斑入りですが、緑葉をしたのもあります。花の時期は夏の終わりから秋で、花茎の先端部分15cmぐらいに小さい花の集まった花序を作ります。花の見た目は鮮やかではありませんが、葉と花色のコントラストがとても美しいです。花後には実が成り、始めは緑色ですが熟すと黒くなって冬にも見られます。用途はグランドカバーにされたり、耐陰性があるので木の下に植えられる事が多いですが、さほど大きくならないので鉢植えにして育てる事もできます。暑さ寒さに強く丈夫で、特に寒さの厳しい地域でなければ全国的に栽培が可能です。

スポンサーリンク

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
観賞時期 葉がやや痛む 葉の観賞適期 やや痛む
場所 日向〜半日陰
植え付け 苗の植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
刈り取り 刈り取り
鉢の肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与えます 控えめ

ヤブランの育て方

植え付け

適期

苗が売られているので、入手したら植え付けます。適期は春の3月から6月頃、秋の9月下旬から10月頃に行うのがよいと思います。

庭植え

日当たりがよい所から半日ぐらい日の当たる半日陰が適しています。耐陰性があるので明るい日陰でも育ちますが、日が当たる所ほどよい花が咲かないです。完熟牛糞などの堆肥、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて植えるとよいです。グランドカバーとしての間隔は、植えて3年ぐらいすると一株の幅が30cmぐらいになるので、早く葉を密集させたい場合は20cmぐらいに、そうでなければ30cmぐらいあけて植えるとよいです。

鉢植え

鉢植えの用土は市販の花の培養土でよいし、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。寄せ植えのカラーリーフの素材として夏から秋に花を咲かせる草花と植えてもよいと思います。

鉢植えの置き場所

日当たりのよい所から午前中の日光が当たる半日陰でよく育ちます。耐陰性があるので、明るい日陰でも育てる事ができます。秋に花が咲くので、よく咲かせたい場合は半日ぐらいは日光に当てた方がよいです。冬は寒さや霜で少し葉が痛んでしまいますが、氷点下まで耐えるので、庭に植えたままで越冬します。鉢植えでは寒風を避けた霜の当たらない軒下などに置いておくと、葉の痛みが少なくてよいと思います。

水やり

普通でよいです。鉢植えは鉢土の表面が白く乾いたらたっぷりと与えます。夏はよく乾くので毎日、冬は生育が止まって夏のように水を吸わないので、鉢土の表面が白く乾いて更に2、3日ぐらいしてと控え目にします。庭植えは通常必要ありませんが、夏に雨が降らず乾き過ぎるようなら与えるぐらいです。

肥料

標準的な量を与えておけばよいです。鉢植えでは春と秋の間、緩効性の化成肥料を置き肥するか、定期的に液体肥料を与えます。庭では植えた年だけ与えるぐらいで、その後は特に与えなくてもよく育ちます。

植え替え

鉢植えは2年に1回を目安に、時期は3月から4月頃です。根鉢の3分の1ぐらい壊して一回り大きい鉢に植えるか、株分けして同じ大きさの鉢に植えるとよいです。庭では数年して広がり過ぎたら株分けを兼ねて植え替えるとよいです。

株分けで容易に増えます

3芽以上の適当な塊に分けるとよいです。手で引き裂くように行いますが、分けられない時はハサミ等を使ってもよいです。強健なので、根を切り過ぎないよう少々大胆に行っても大丈夫です。
ヤブランの根

早春の刈り込み

庭植えで育てている場合は、冬を超えると寒さや霜で葉が痛んでしまう事が多いです。そのまま放置していると、痛んだ葉が見苦しいので、霜の心配が少なくなる3月頃に枯れた葉を株元から思い切って刈り込み、新しい葉を茂らすとよいです。鉢植えでも葉が痛んでしまったら、同じように行うとよいです。
3月上旬
越冬後の痛んだ葉(ヤブラン)
越冬後の痛んだ葉
刈り込み後(ヤブラン)
刈り込み
4月下旬
刈り込み後の新しい葉(ヤブラン)
刈り込み後の新しい葉

病気や害虫

特に害を受けた事はないです。

スポンサーリンク

▲ページトップに戻る