花と観葉植物(葉っぱの岬)

グリーンウォール

グリーンウォール(green wall)とは、壁面を緑化する事です。他にバーチカルガーデン(vertical garden)、垂直の庭とも呼ばれています。検索してみと、ヨーロッパで盛んに行われているそうで、ビルの壁面が美しく緑で覆われたり、苗の植えつけらるブロックが垂直に重ねられ、緑で覆われているのを見かけます。初めて見た時は、一体どうなっているのか不思議に思いました。水は水道から細いパイプなどが引かれ、自動で与えられ、苗が垂直に植えられる事のできるシステムが何種類かあって、主に業者に頼んで行われているようです。壁面の緑化は目の保養だけではなく、ビルの屋上緑化と同じように、建物の壁の温度を下げる役割があります。

小さなグリーンウォールの作り方

自宅で大規模なものを作ろうと思うと、手間とお金がかって大変なので、自宅であまりお金を掛けずに、簡単にできる小さなグリーンウォールを作ってみました。

材料

苗は売られているミニ観葉植物、材料は苗を植える100円ショップで購入したカゴ、用土は軽くてこぼれ難いミズゴケ、立てても苗とミズゴケが落ちないようにする番線、水が少しずつ染み出るウォーターキーパーを利用しました。

ミニ観葉植物

カゴ

ミズゴケ

番線

ウォーターキーパー

作り方

  1. 水を入れたバケツなどに、ミズゴケを浸けて水を吸わせます。
  2. カゴの底に、やや硬めに絞ったミズゴケをマット状に敷きます。
  3. 観葉植物の苗の用土を、容易に取れるものだけ取り除きます。取り除く事で、全体の重さを軽くします。
  4. カゴの上に、好みの色合いや高さなどを考えながら、観葉植物を乗せます。上向きに伸びるものは、できるだけ上方向になるよう乗せます。
  5. 濡らしたミズゴケをやや固めに絞り、乗せた観葉植物の隙間を詰めるように埋めます。隙間だけではなく、カゴに軽く盛るぐらい、たっぷりとミズゴケで覆います。
  6. ウォーターキーパーを挿しますが、カゴの穴が小さくて入らないので、カゴの穴を大きくしてから挿します。
  7. カゴを壁に立てても、苗やミズゴケが落ちないよう、軽く盛ったミズゴケを押さえるよう、横方向、必要なら縦方向にも番線をしっかりと張って、カゴの穴に通して止めておきます。
  8. 吊るすフックなどを穴につけて出来上がりです。重みで穴が切れないよう、2、3か所通しておくとよいです。


3.4




※時期は5月から7月頃に行うのが理想的です。

管理

上で紹介したものを複数並べると、もっと壁を緑で覆う事ができます。管理は普通の観葉植物と同じですが、水やりは、地面に置いた方が与えやすいです。寒さに弱い種類は、室内に入れて越冬させないと、戸外では枯れてしまいます。冬を越えて春になると、寒さで葉が痛んでいる事が多いので、必要なら切り戻して植え替えます。

日本で越冬する植物の苗

上で利用した観葉植物は熱帯植物なので、日本の冬を戸外で越冬させる事ができません。冬でも戸外に置いて育てたい場合は、寒さに強い種類を選ぶようにします。下の表は、ある程度の寒さに強い植物をリストしてみました。特に下に限らず、実の成る植物を使っても面白いと思います。
種類 コメント
ヘデラ 蔓性でおなじみです。
リュウノヒゲ(タマリュウ) 丈夫です。
ハツユキカズラ 蔓性で葉が白と桃色で美しいです。
黄金カズラ 蔓性で葉が黄色く美しいです。
ワイルドストロベリー 丈夫で実が成ります。
オノマンネングサ 水切れに強いです。
ミスキャンタス 少し寒さに弱いです。
外斑オリヅルラン オリヅルランの仲間です。
ワイヤープランツ 少し寒さに弱いけど丈夫です。
ルブス・カリシノイデス 丈夫です。
ヘンリーヅタ 冬に落葉します。
ヤブコウジ 半日陰で育ちます。
アジュガ 半日陰で育ち、冬は葉が痛みます。
リシマキア・ヌンムラリア 半日陰で育ち、冬は葉が痛みます。
ヒペリカム・ゴールドフォーム 半日陰で育ち、冬は葉が痛みます。

その他は、カラーリーフの一覧を参考にしてください。

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