花と観葉植物(葉っぱの岬)

オンシジュームの育て方

学名:Oncidium
科・属名:ラン科・オンシジューム属
原産地:中南米
分類:多年草
寒さ:非耐寒性(5度以上)
開花期:夏から秋咲き種、冬から春咲き種
草丈:60cm〜80cm
花径:1cm〜7cm
花色:黄色、ピンク、橙色など
用途:鉢植え、切花
花言葉:可憐、清楚

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オンシジュームの紹介

オンシジュームは中南米のあちこちに生息して、原種だけでも400種類以上が分布しています。全ての品種が樹木に着生して育っている着生蘭です。洋ランの中では育てやすく、温室も必要せずに育てる事ができます。花期は種類によってまちまちで、夏から秋頃に咲くもの、冬から春に咲くもの、不定期咲きの種類もあるようです。洋蘭の中では少し地味に見えますが、小さく黄色や茶色の花を沢山咲かすとても魅力的なランです。開花してから40日から50日ぐらい楽しむ事ができ、切り花にしても花もちがよいので、切り花も流通しています。

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作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 種類によって異なる
冬から春咲き 開花(室温や種類よって異なる) 花茎成長 開花
場所 室内の日向(7度以上) 室内のレース越し 遮光50% 室内の日向(7度以上)
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ(開花中は水切れ注意) 表面が乾けば与える 控えめ

オンシジュームの育て方

冬の開花株

冬に売られている開花株は冬から春咲き系です。寒さには強くないので、室内の暖かく明るい窓辺などに置きます。暖房の温風は花が乾燥して、株自体にもよくないので、暖房の温風が当たらない所に置きます。水やりは鉢土の表面が乾いて翌日に与えるぐらいとやや控えめに与えます。開花中の水切れには注意しますが、冬の水の与えすぎにも注意してください。冬の暖房の効いた部屋では、暖かい時間帯に霧吹きで花と葉に葉水を与えると花もちがよくなります。開花中の肥料は必要ありません。

花後のオンシジューム

贈り物などで売られているオンシジュームは、数株のポット苗が寄せて植えられてる事が多いです。そのまま管理すると根が腐りやすく育てるのが難しいので、花が終わったら各一株ずつにして育てるようにして、春の4月頃になったら各1ポットずつ植え替えます。

置き場

最低温度が15度以上ある時期は風通しのよい戸外で50%遮光して育てます。最低温度が15度以下になったら室内に入れ、日当たりのよい所で育てます。冬になったら暖房の効いた窓際の直射日光によく当て、冷え込みそうな日は窓際から離して置きます。冬の最低温度は夏から秋咲き種は7度以上で管理し、冬から春咲き種の場合は、15度以上あれば冬でも開花し、10度ぐらいでは冬の終わり頃に開花、7度ぐらいでは春の開花になります。秋から花茎を伸ばしたものは、日照不足ではよい花が咲かないので、冬は暖かくできるだけ日当たりのよい所で育ててください。写真は冬から春咲き種になります。
10月上旬

花芽
4月下旬

開花

水やり

4月から10月中頃までは水ゴケの表面が乾いたらたっぷりと与えます。冬は水ゴケ表面が乾いてから2、3日の水やりにして乾燥気味に、開花中は乾かしすぎないよう乾いて1、2日後の水やりにしてします。冬は部屋を暖房している場合、空気がよく乾燥するので、霧吹きで葉水を与えます。開花中も霧吹きで花を保湿してあげますが、暖房の効いている暖かい時間帯に行います。暖房の熱風には当てないように注意してください。

肥料

花の開花していない時期の4月から10月中旬頃まで1000倍の液体肥料を週に1回ぐらい与えます。また、春の5月頃に緩効性の化成肥料や骨粉入りの固形油粕を1回だけ置き肥します。

植え替え

根が鉢から沢山はみ出して根詰まり気味になったら行います。植え替え周期は2、3年を目安に行います。適期は4月頃の新芽が出てくる頃に行います。用土は水ゴケかバークを使用します。古いバルブは養分になるので、全て取り除かないよう一株に2つは付けておきます。

株分け

株分けで増やす事ができます。バルブが4つ以上になったら、親株から2つのバルブを引っ付けたまま、根を痛めないよう丁寧に切り離して、そのまま水苔やバークなどに植え付けます。子株に古いバルブを付けて切り離すのは、古いバルブが養分になるからです。時期は植え替えの時期と同じです。
オンシジュームの子株
オンシジュームの子株
根の隙間に丁寧に水蘚を詰めながら包んだ
鉢の底に空洞を作って、残りに水蘚を詰めて植え付け終了

花茎切り

花もちはとても良く、1カ月から2カ月ぐらい花を咲かせ続けます。全体の花が3分の1ぐらい咲き終わったら、花茎を元から切り取ります。切った花は切花にすると2週間ぐらいは楽しめます。

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